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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
HN:
らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


メールアドレス
yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
◇を@に変えて下さい
当ブログ内のSSは無断転載禁止です。 恥ずかしいので止めて ^^;
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・w・) はるちはー



 未来を目指すということは、知らないことへの挑戦である。
 見たことのないもの、聞いたことのないもの、体験したことのないもの。それらがまとめて、押し寄せる。
 時には、思考することさえ困難になるだろう。周りへの気遣いを忘れ、仲違いの原因となることもあるだろう。
 それでも、恐れてはいけない、心を強く、向かっていかねばならない。未来とは、近づいてくるものでもあるのだから。
 
 
     想いの花
 
 
 沈んでいる時の心は、青色。深くにごり、奥底を見渡すことは出来ない。
 恐怖を招き入れることにより、状況が悪化したりもする。
 嬉しい時の心は。黄色。落ち着くことはなく、どこまでも広がり続けようとする。
 風船のように飛んで行きそうで、誰かにこの嬉しさを伝えようとする。それは、私の心でも同じ。
 幸せを感じている時、心の中には花が咲く。春香への感謝と、これから先を期待して、想いの花が咲き乱れる。
 時には実を付けず、綺麗なだけで終わることもある。実りを向かえ、次の花を咲かせる準備をすることもある。
 それは、幸せの形が1つだけでないことを、私自身が伝えようとしている現われかもしれない。
 何にしても、今この瞬間の幸せ。普段の燃え上がるような、激しさは伴わない。
 静かに、温かくなれる。ゆったりとした、幸せ。
「寝坊、するわよ?」
 起こすつもりのない、とがめるつもりもない、ただの言葉。
 それに彼女が反応することはなく、穏やかな寝息を立てているだけ。私の隣で、安心したまま眠っている。
 春香に料理を教わって、ちょっと味のおかしい夕食を食べ、おしゃべりをしながら眠った。
 隣で寝ていることに、疑問を抱くことはない。ただ、彼女がここまで心を許してくれていることに、時々不思議だと感じてしまう。
 私達は家族ではない。恋人にもなれておらず、友達でしかない仲。
 それなのに、ここまで仲良くしていても良いのかしら? 今まで、ここまでの関係になった、深い仲になろうとした、友達はいなかった。
 歌が全てだと、そう思い込んでいる私に、踏み込んでくるような子はいなかった。
 春香だけ、春香だけが私の全てを知り、その上で変わらなかった。弟のことも、歌えなくなったことも、全部知っている。
 励ましてくれた時、ひどいことを言ってしまった。優しさに牙を立て、聞く耳を持たなかった。
 歌えるようになったのは、春香が一緒に歌ってくれたから。歌うことは楽しいと、思い出させてくれたから、私は戻ってくることが出来たの。
 野外ライブの時、私の我が侭を受け入れてくれた。みんなに話してみようって、背中を押してくれたのも、春香だったわ。
 悲しみから救ってくれて、楽しさを思い出させてくれて、その上幸せまで教えてくれて。どれだけ感謝したとしても足らない。
 言葉を尽くしても足りない感謝、その上春香は遠慮する子だから。私に出来るのは、春香にも幸せになってもらうことだけ。
「初めは、感謝のつもりだったの」
 気がついた時には、それだけではなくなっていた。
 春香の笑顔を見ることが、春香が幸せでいてくれることが、私の幸せにつながるようになり、気付いた時にはいつも追いかけてしまって。春香の隣にいること、同じ未来を歩くことを望んでいる、わがままな自分に気がついた。
 そんな時、春香と目が合う回数が増えて、心臓が高鳴ることも多くなって、ちょっと疲れる日が続いて。もしかしてって、思うようになったの。
 私が春香の姿を、追いかけているのは珍しくはない。用事のない時も、なんとなく、春香の後姿を見ているだけだから。
 それなのに、どうして目が合うのか? 注意していれば、春香から側に来てくれることも増えて、今まで以上に親密になって。自分の気持ちがはっきりする頃には、春香も同じ想いを抱いてくれていると、期待できる程度にはなっていたの。
 ただ、それが本当のことだとしても、実らせてはいけないと、そういう業界にいるんだと、思い出せたから。言葉で伝えるようなことはしてはいけない。それは、彼女の夢への道を、輝きを奪ってしまうことに繋がる。
 私はまだ良いの。アイドル自体にこだわるつもりはないから。歌えることが重要であり、アイドルである必要性は無い。
 彼女のように、トップアイドルを夢見て、日々を過ごしているわけではないから。
 別に、焦る必要はない。実らないのなら、それでも良い。
 自らの心に咲く花は、元気なまま。散る気配など見せることはなく、春香への想いも膨らむばかり。大きく育てながら、春香がどうしたいのかを、待てばいいの。
 私から動いて、悲しませるつもりはない。私の口から先に、思いを伝えるような真似はしない。
 ただ、彼女が求めるのなら、春香が求めてくれるのなら、受け入れる準備は出来ているから。私の心は、決まっているから。
 どうするのかは、お任せするわ。私がこういうこと苦手なの、春香は知っているでしょ?
 苦しい時は、一緒に悩むから。春香の決めたことに、私は従うから。
 
――春香の心も、満開になれますように
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