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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
HN:
らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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当ブログ内のSSは無断転載禁止です。 恥ずかしいので止めて ^^;
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前の続きですな、私にしては珍しい。

静香ちゃんをパンツルックにしておけば、もっと美味しい展開になったのに、不覚であります。
でも、普段着はロングスカートですよねぇ。どーしよう

・w・) ふとももに触れば、ころあず的な反応をしてくれるはずなんですよね
     そして、天ちゃんが脚スキーですから、志保でもセフセフ

うむむ、難しい



 夢は叶えなければいけない。いつか叶うのを待つのではなく、すぐにでも叶えようとする意志が大切。
 だから、私は止まってなんていられない。ゆっくりしている時間なんて、私にはない。
 ちょっとでも早く、少しでも上へ。努力することでしか、目指す場所へはたどり着けないから。
 
 
     この手の幸せ
 
 
 ゆっくりと、静かに時間が流れている、この部屋。少し前の私であれば、こんな時間は無駄だと、少しでもレッスンに充てるべきだと、声を高くして怒っていたはず。
 事務所でもある劇場で、居眠りをしている状態なんて、絶対許せなかった。それがどれだけ実力のある人であろうとも、時間を無駄にするようなことをしてはいけないと、怒っていたはずね。
 周りのことなんて見えていなかった。自分には時間がないからと、いつも追い詰められたような状態で、前だけを見ていたから。
 それだけでは足りないって、気づけたのはちょっと前のこと。気づかせてくれたのは、私以上にストイックな彼女。
 あの頃の私では、きっと理解出来ない。志保が、私の膝枕で眠っているのを見て、気絶するかもしれない。それほどまでに、変わってしまった私達の関係。
 ついでに言うなら、変わったのは関係だけではなく、私自身の心にも変化をもたらしている。
 具体的に言えば、自分からお願いしたシチュエーションのはずなのに、緊張してしまい、小さな物音にすら敏感になっていること。そんな精神状態にもかかわらず、何とかして志保の髪に触れようと、右手をゆっくりと伸ばしていること。
 こんなところを誰かに見つかれば、なんて言われるか分からない。プロデューサーに見つかったりしたら、目も当てられない。
 それが分かっているのに、私の手は止まることなく、志保を起こさないように、そっと近づいていく。誘われるかのように、ゆっくりと進んでいく。
 志保の寝息に時々驚きながらも、彼女が身動ぎすることに驚きながらも、止まることはない。大丈夫、間違いなく寝ているわ。ちょっと触るくらいなら、怒られたりはしないはず。恋人なんだし、これくらいは許してくれるわよね?
「ひゃんっ!?」
 あと少し、10cmほどに迫ったところで、ふとももに衝撃が走り、変な声が出てしまった。
 その犯人は確認するまでもなく、志保だけで、どうやら顔を押し付けるようにして、ふととも間に潜ろうとしているみたい。くすぐったいけど、ちょっと可愛い。
 それにしても、あと少しで触れたのに。どうして、大人しくしといてくれないのかしら?
 まったく、家では良いお姉さんであろうとして、結構無理してるみたいだし、こんなふうに2人きりの時、甘えてもらえるのは嬉しいんだけど――寝てるの、残念ね。起きている時なら、後でからかったりも出来るのに、この様子だと覚えてるわけないし。
「こら、志保。そんなところに潜ろうとしちゃダメよ。くすぐったいでしょ?」
 変わらず、ふとももの間に潜ろうとする志保。もしかして、私の膝枕って、寝辛いのかしら? さっき、柔らかいって言ってくれたのは、嘘だったの?
 そうよね。志保は優しいし、言葉で伝えようとはしないから。何よりも、今の行動が示している。寝心地が良いのなら、こんなふうにはならないはずよね。
 ちょっと、ショックだわ。個人的に憧れる恋人との時間は、けして賑やかなものではない。楽しいよりも、居心地が良いことを優先したい。
 だからこそ、膝枕というシチュエーションに憧れた。いつかしてあげたいと、志保に眠って欲しいと、そう望んでいた。
「ごめんなさい……」
 起こすのは可哀想だし、最後になるかもしれない経験を、自ら終わらせられるほど、私は潔くない。
 今のは私に出来るのは、少しでも楽になるように、良い夢を見れるように、手伝うこと。志保が目を覚まさないように、少しでも眠りやすいようにすること。
 ゆっくりと上下する胸、弛緩した手足。時々聞こえる声にあわせて、頭を撫でる。
 彼女の動きに合わせて、私もちょっとだけ動いて、穏やかな寝息が聞けるように。
 本来、膝枕として考えるのなら、今の心境こそが正しい。してみたいからと、寝てもらうのは本末転倒。私は受ける立場であり、お願いする立場ではない。
 それを分かっていなかったから、無駄な緊張もしていた。寝息が穏やかになったことを結果として考えるなら、体も硬くなっていたのでしょう。それが、志保には硬さとして伝わった。
 だから、柔らかい場所を求めて、寝心地の良いところを求めて、あんなところへもぐろうとしていたのね。スカートだから、もぐることは出来ないけれど。悪いことをしたわね。
「まだ、時間はあるから」
 普段が大変だからこそ、こんなふうにゆっくりと出来る時間は大切。アイドルとして、姉として、家族として、きっと私よりも大変なことを乗り越えている。それなのに、それに対して愚痴をこぼしているところを、見たことはない。
 彼女には、見習うべきことがいっぱいある。その上で、負けたくないとも思える。
 恋人として、依存する関係ではない。お互いに刺激し合える、理想のパートナー。私が求めているものは、彼女の中にある。それと同時に、彼女の求めるものが、私の中にあれば良いのに。
 そこらへん、どうすれば分かるようになるのかしら? 素直に聞いても、教えてくれそうにないし。難しい問題ね。
 志保と私は恋人。それなのに、まだまだ知らないことが沢山ある。伝えていないこと、志保が知りたがっていることだって、沢山あるのよね。
 馴れ合うつもりはないし、依存するような関係にはなりたくない。ただ、もっと仲良くなりたいから、志保に近づきたい。
 バランスは難しいけれど、出来ないことでもないはずよ。大丈夫、失敗しても終わりではないから。チャレンジしていきましょう。
 まずはこの状況ね。廊下が賑やかになってきたのに、志保が起きてくれる気配はないから、どうにかして起こさなければいけない。それなのに、今の幸せを失いたくないと、起こすことを拒否しようとする心がある。
 それを上手に説得して、ため息をつかれないようにしなきゃ。
 
――欲望に負けそうになるなんて、情けないわ
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