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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
HN:
らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


メールアドレス
yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
◇を@に変えて下さい
当ブログ内のSSは無断転載禁止です。 恥ずかしいので止めて ^^;
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 フレーバーでは、バニラが好きな らさ です
いや~、あの抜けるようなかんじがいいんですよね~

けど、茶葉はルボイスとかセイロンが好きです

(・w・) わけがわかんねーよ

飴色紅茶館より、 さらさ&芹穂さん テーマ:見えないもの UPです

 芹穂×さらさ(飴色)
 
飴色紅茶館。そこは若きオーナー、犬飼芹穂さんが治める心落ち着く場所。
私にとっては、憧れの人に近付ける場所であり、また沢山の思い出をくれた、温かい場所でもある。
ただ、時々、本当に時々だけど、このまま甘えていて良いのかと疑問を感じる時がある。
芹穂さんは優しくて、私の我儘を受け入れてくれるけど、忘れてはいけない。私が我儘を通したからこそ、店は存続し、芹穂さんは私の見えない苦労をしていることを。
だから、私は変わらないといけない。今の環境に甘えていては、ダメ。
手始めにお手伝いや、アルバイト的な立場から、もう一歩踏み込んでみよう。お店の為に、芹穂さんの為に。何よりも自分自身の為に。
「さらさちゃん、あんまり無茶しちゃダメよ?」
だけど、急に変わるのは難しい。空回りした揚句、迷惑をかけてしまう。
そんなことは、分かっていたはずなのに――
「すみません、すぐに片付けます」
別のことを考えながら作業していれば、集中できるはずがない。
それが分かっていても、私の頭は考えることをやめなかった。
芹穂さんの力になりたい。もっと強い力で支えてあげたい。そう願っているのに、どうして失敗するんだろう?
「……これじゃ、私が傍にいる意味がない」
芹穂さんの隣にいたかった、一緒の空間にいたかった。
だけど、ミスばかりをするようなアルバイトは必要ない。
「さらさちゃん、どうかしたの?」
「いえ、その、何でもないです」
この悩みは私だけで解決する。何か良い策を見つける。
これ以上、芹穂さんには迷惑をかけられない。
「さらさちゃん、ちょっと疲れちゃったのかな?」
「いえ、そんなことはないですが」
まさか、言えるわけがない。
芹穂さんの力になりたくて、今まで以上に頑張ったら空回りしましたなんて、情けないことを伝えるわけにはいかない。
「さらさちゃん、頑張ってくれるのは嬉しいけど、ミスは良くないよ?」
「そうですよね。ミスばかりするバイトなんて、必要ないですよね」
思えばここ1週間ほど、私はミスばかり繰り返していた。
茶葉の移し替え1つとっても、銘柄を間違えてみたり、こぼしたりと散々な結果。
これでは、いる意味がないどころか、邪魔にしかなっていない。
「違うわ。私が心配しているのは、さらさちゃんが怪我をしそうで怖いだけよ」
そんなミスばかりする私にも、芹穂さんは笑顔を向けてくれた。いつも通りの笑顔で、次は上手く出来るって励ましてくれた。
だけど、私にとってソレは辛いこと。頑張って、成功しているのなら笑顔で応えられるけど、失敗続きの時は俯くしかなかった。
「あと1つだけ訂正するわ。飴色紅茶館で、私の隣にいるのはさらさちゃんでなければ、意味がないのよ?」
「え?」
もしかして、さっきこ独り言が聞こえてしまったのだろうか?
私でなくても良い。そう言った言葉が、聞こえていたのだろうか?
「さらさちゃん、お手伝いだけなら誰にでも出来るの。ウェイトレスだけなら、誰にだって出来るわ」
あまりにも恥ずかしい独り言を聞かれ、私はただ芹穂さんを見つめることしか出来ない。何も考えることが出来ず、芹穂さんの言葉が胸に落ちてくる。
ゆっくり、ふわふわと。私の心をなでるように、落ちてくる。
「けど、私を支えてくれるのはさらさちゃんだけ。私が隣にいてほしいのは、さらさちゃんだけなの」
その笑顔に惹かれ、その瞳に吸い寄せられ、その言葉で抱き締められる。とても温かい時間。
芹穂さんが、私だけを見つめてくれる時間。
「だから、もう少し我儘になって、私にも頼って欲しいな。心配かもしれないけど、私だってやる時には、やるんだから」
ちょっと勘違いしているのも、芹穂さんらしくて、なんだか可愛くて、訂正する気も起こらない。
私はお店のことを心配していたはずなのに、それすらも我儘だったように感じる。
「さらさちゃんの我儘くらい、ちゃんと受け止めてあげられるよ」
芹穂さんは弱くなんかない。私よりも、ずっと強い。
不安な心を抱えていても、私では気づけないほどに強い。
笑顔の裏に全てを隠して、1人で苦しもうとする。
「私が傍にいることで、私の傍にいることで、さらさちゃんの笑顔を増やしてあげたいの。楽しいって、私が傍にいて良かったって。そう思って欲しいの」
私は、その苦しみを理解したかった。理解して、助けられると自惚れていた。
「大きな我儘かもしれないけど、さらさちゃんとなら叶えられる気がする」
芹穂さんだから、笑顔でいられた苦しみなのに。
私だけでどうにか出来るものではないのに。どうにかするって、何も考えずに言ってしまった。
「そうですね。ちょっと考えておきます」
そして、私は格好良くやろうとした。芹穂さんにほめてもらえるように、見栄を張って頑張ってきた。
だけど、それでは意味がなかった。芹穂さんと同じものを見ようとしていたのに、勘違いしてしまっていた。
芹穂さんが魅力的なのは、我慢することがあっても、偽ることがないから。自分の心を隠すことはあっても、偽ることがないから。
私も同じようにしなければ、隣に立ち続けられるはずないのにね。
 
――明日から、また頑張ろう
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