ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。
※ 百合思考です。
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1986/07/28
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書きあがっていたのに、UPを忘れているなんて良くありますよねー
・w・) いや、ほんと、ごめんなさい
待っている人がいるとは思いませんが、一応書きあがり次第UPしていたのになぁ
何にしても、ここからですよ
やっと幸せの欠片が見えてくるんですよ
多分、書いてきたもののなかで、一番にごってますが
マーブルカラーも嫌いではありません。幸せであり、可愛いのならそれで正義です
病んでいてもいいじゃない
・w・) いや、ほんと、ごめんなさい
待っている人がいるとは思いませんが、一応書きあがり次第UPしていたのになぁ
何にしても、ここからですよ
やっと幸せの欠片が見えてくるんですよ
多分、書いてきたもののなかで、一番にごってますが
マーブルカラーも嫌いではありません。幸せであり、可愛いのならそれで正義です
病んでいてもいいじゃない
近しいものだけに表れる縁。それは時に非現実的なものを呼び寄せる。砂漠で砂金を見つけることを、可能としてしまう。
ただ、そんな奇跡は何度も起きない。何度も起きていては、簡単に起きるのであれば、奇跡なんて呼べないから。
だから、逃がすことなく捕まえる。本当に願ったことを逃さない為に、大切なものがこの手からこぼれないように。
そうして、日常に返るのだから。
境目からの帰還
結果から話すのであれば、私は見事に千代田を見つけることが出来た。雷装による攻撃を受け、意識を失っている妹を、問題になる前に鎮守府へと連れ帰ることが出来た。
もちろん、無断で飛び出したことと、轟沈の危険があったことについて、提督から注意は受けたけれど、事情を察してくれたらしく、早々に切り上げていった。
そもそも、提督とあろうものが艦娘の部屋に訪れて、お小言をくれただけで帰るだなんて、普通に考えればありえない。2人まとめて処罰されてもおかしくないし、営倉に放り込まれたとしても、文句は言えない立場なのだから。
ただ、恋愛が絡んでしまった場合に限り、うちの提督はかなり優しい。どこから情報を仕入れて、どのように確証を得ているのかは知らないけれど、私達の間に起きたことも大体把握している様子で、少々居心地が悪かったのを覚えている。
そして、現在。起き上がることの出来ない千代田の前で、私は土下座していたりします。
抱きしめたいし、怪我さえしていなければ昨晩の続きをしても良いのかもしれない。
ただ、何があっても千代田をこの部屋から逃がすつもりはなく、その為の手段として今は土下座を選びました。
どうせ怪我で動けないだろうし、1週間程の謹慎を言い渡されているから、今度は海まで逃げることは出来ないけれど。それでも、私の前から逃げ出そうとされるのは、悲しいから。折角訪れたチャンスを、逃すなんて嫌だから。
何かを考えたり、想いを伝えたりする前に、私は謝ることにした。
「ごめんなさい。私が悪いのだから、千代田は自分を責めないで」
「……千歳ねぇの事情は分からないけれど、あれだけのことをした上で、自分は悪くないなんていえるようなら、私はここにいないよ」
暴れることはなく、ただその身の内に怒りをためている様子を、隠そうとはせず、千代田は不機嫌そうな顔を見せている。
良かった、落ち込んではいても、話は聞いてくれそうね。
「千代田、聞いて欲しいことがあるの。それまでは、耳をふさがないで欲しいわ」
「私にあれだけのことをされて、どうして普通に喋ってくれるの? まさか、何も覚えてないの?」
千代田にとって、昨晩の出来事は自分の気持ちが暴走した結果としか、認識されていないみたい。それ自体に間違いはないのでしょうし、私が正せるようなことは何もない。千代田の心の内が分かっていたのであれば、あんなことになるはずなかったのだから。
姉として、私のスペックには疑問が残るわね。
「覚えているわ。千代田が触れてくれたことも、苛烈なほどに私を求めてくれたことも、私の上で泣きじゃくっていたことも」
千代田は私を押し倒し、強姦といっても良いほどの荒々しさで、求めてきた。合意なんてなかったし、確認されるようなこともなかった。
ただ貪られ、彼女の欲望の向くままに、私は翻弄され――綺麗な行為だったとは言えない。襲われたのも、奪われたのも、揺らぐことのない事実だから。その事実こそが、千代田を攻めているのだから。思い出させようとすれば、拒絶反応を示すのは当然よね。
それでも、泣いていたあなたを放置してしまった責任を、姉としての責任を放棄するほど、私は安くないの。自分に甘いつもりはないわ。
「千代田。私はね、嬉しかったの。いつも私の後ろを追いかけていると思っていた、私が守っていると思い込んでいたあなたが、私を求めてくれたのが嬉しかった。自らの手でつかもうとしてくれた、離したくないと伝えてくれた。どうしようもないくらい好きなんだって、告白してくれた」
私はいつも遅いから。頑張っているつもりなのに、タイミングを逃してしまう。掴めるものは、引き当てたくない最悪ばかり。
運がないほうだと嘆くつもりはないけれど、あなたが隣にいてくれなかったら、くじけていたかもしれないわ。
私を頼りにしてくれる、逃げることなく正面から見つめてくれる。期待と信頼を込めて、名前を呼んでくれる。
だから、頑張れたの。千代田がいてくれたから、私は千歳でいられるの。そのことを忘れた日なんてないわ。
「私が襲っただけなのに、どうして千歳ねぇが喜ぶのよ。おかしいじゃない、そんなの」
「おかしくても良いのよ。千代田は私が好きで、私は千代田が好きなんだから。ちょっとくらい間違えても、気にしなくていいの。失敗は、繰り返さなければいいの」
普通に考えるのなら、付き合ってもいない、恋人でもない相手を襲って、こんなふうに言われるのは怖いでしょう。何を考えているか分からなくて、逃げ出したくなるでしょう。
ただ、これが私の愛し方だから。あなたの全てを、過ちさえも受け入れてしまう、それが私の愛だから。とても、重たいわよ? 千代田以外には、安心して任せられない、そんな感情なの。
あなたは私の妹だから、きっと受け取ってくれるって、信じてる。
「私は自分がおかしいって、ちゃんと理解してるわ。ただ、理解した上でも、千代田が好きなの。千代田と同じで、この気持ちをとめることなんて出来ないわ」
「千歳ねぇ、また私に合わせてない? そんな話、素振りさえも全然なかったじゃない。それなのに、こんな急に言われても、なんて言えば良いのか、分からないわよ」
「難しく考えなくていいわ。私も、そういったことを考えるの、止めたから。好きなものはどうしようもないのだから、好きでいいじゃない。無理に押し込めてしまえば、今回みたいなことになるわよ?」
自分を制御することは大切で、思ったことを何でも口にすれば言いというものではない。
ただ、考え過ぎるのは良くないわ。我慢し過ぎるのも、良くないことよ。いつか爆発してしまう時がくるわ。
想いが大きければ大きいほど、心を占領してしまう。寝ても覚めても、同じ人のことばかりを考えてしまう。
「節度さえ守れるのなら、自分の心に素直になればいいの。大丈夫よ、この鎮守府で笑う人なんていないわ。みんな、私達のことを受け入れてくれる。誰も邪魔なんてしないから」
「そんなの分からないでしょ? 千歳ねぇだって、いつか好きな人が出来るかもしれないし」
「あら、私がこんなに好きになれるのは、千代田だけよ? それに、千代田に好きな人が出来る可能性だって、あるでしょ?」
聞くまでもなく、答えなんて分かってる。聞きたくない答えが返ってこないと、確証しているからこそ質問できる。
「そんなの、ありえないわ。私は千歳ねぇしか見てないもん。千歳ねぇ以外を好きになるなんて、ありえないわ」
「うふふ、嬉しいわね。相思相愛な上に、凄く重たいわね」
他の誰にも受け入れられそうにない、重たい感情。それは鎖となって、互いを縛るのでしょう。笑顔のまま、軋みを上げる鎖に、その身を任せて。どこまでも2人で堕ちていく。
瞳に映るのは、相手の笑顔だけ。どれだけ世界が騒がしくても、隣人達がにぎやかにしていても、私達の間に入ってくることなんて出来ないから。こうして、私たちはくっつく運命だったのね。
「愛し合うためにも、早く良くなってね、千代田。今度は、私がしてあげるから」
「もう、怪我人になに言ってるのよ。嬉しくて、寝てられなくなったらどうするの?」
「その時は、縛り付けてあげるわ。痛くないように、解けないように。私が帰るまでに、どこかへ遊びに行ったりしないようにね」
綺麗な恋愛とは程遠い、私達のたどり着いた場所。他に誰も必要としない、閉じた世界。
そこにあるのはどろっとした幸せで、沈んでいくしか選択肢はない。
ただ、感じていればいい。考えなくても幸せになれるのなら、心のままに求めればいい。とても、簡単でしょ?
――さまよう心は、あなたの元へ
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