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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
HN:
らさ
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
◇を@に変えて下さい
当ブログ内のSSは無断転載禁止です。 恥ずかしいので止めて ^^;
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頑張っている女の子は好きですか?
そんな子を温かく見守りつつ、内心心配でたまらないお姉さんは大好きですか?

・w・)今好きじゃないとかいったヤツ、体育館倉庫な。説教してやる

はい、そんな感じで帰ってきました? 不知火ちゃん
実は1週間前には書きあがっていたとか、内緒です

つなぎの部分なので、面白さはいまいちかもしれません
甘い感じはありません

ただ、この手の話を抜くと、私のSSは成立しませんので、ご容赦下さい
多分、飛ばして次の話を読んでも、これといって不都合はないです




 自らのミスをなかったことは出来ない。隠したとしても、失敗をした事実が、心から消え去ることは無い。
 忘れることはなく、だからといって引きずるわけでもなく、次は成功できるように努力するだけ。前向きに、ひたむきに、進んでいけば結果が出てくるから。
 信じることが出来る相手と、それを確証出来るだけのものが、手に入った今、何も悩む必要はない。
 
 
      不知火ちゃん、落ち込む
 
 
 風が抜け、朝日が昇る。目の前に広がるのは一面の青空で、海の波だって穏やか。耳をすませれば、小鳥のさえずりが聞こえ、さわやかな朝と呼べるものを迎えています。
 しかしながら、不知火の心は晴れることなく。正直、雨でも降ってくれたほうが気が楽です。
 先日、司令とのデートが行われました。当然、形としては外出であり、デートなどといった浮ついた言葉は、否定させていただきましたが。本当であれば、大成功を収め、司令の笑顔という戦果を獲得するはずだったのですが……全ては、何も考えることなく、雑誌の通りのコースを歩んだ不知火に落ち度があります。
 プランを任せていただき、正直なところ相当舞い上がっていたのも事実です。日々の業務でのミスも発生し、戦闘中にも若干の失敗はありました。無論、それを払拭するだけの働きもしたつもりですが、肝心のデートで失敗してしまえば、何も意味はありません。
 誰にも見せることの無い、日報を覗いてみても、当日の朝と、デート後の夜で、ありえないほど雰囲気が違うのが分かってしまいます。
 肝心の司令はというと、笑って許してくれました。初めてなのだから、仕方ないと笑ってくれました。しかし、それに甘えるわけにはいきません。このような失態は、許されてはならない。
 士官ですらない不知火が、鎮守府の提督と恋仲にあるなどとバレてしまっては、どうなるかなど考えるまでもありません。左遷、特攻、解体。あらゆる手段を用いて、上層部は引き離そうとするでしょう。
 場合によっては、これをきっかけにこの鎮守府を弾圧してくる可能性も、無視はできません。不知火だけが罰せられるのであれば、深く考えることも、躊躇う必要もないというのに。誰かを守ろうと、一緒にいようとすると、そのようなわけにはいかないのです。失敗したからこそ露見し、最悪の結末を呼び寄せてしまった事例など、山のようにあります。
 司令の笑顔こそが、不知火の頑張りに繋がります。秘書艦としての仕事も、駆逐艦としての役割にも、全ては司令の笑顔が原動力となっているのです。それを失ってしまっては、半減どころの話ではすみません。
 厳しくすることで、理想を追いかけることで、みんなを守れるなら良いと、打ち込んでいた頃とは違うのです。笑顔を守ってこそ、居場所を守ってこそ、この力の意味があるのですから。全てにわたり、不知火に落ち度があるわけにはいかない。
「次が、ラストチャンス」
 失敗を重ねる不知火に、価値はありません。司令だって、いつかは愛想を尽かしてしまうでしょう。そうなれば、不知火には居場所がなくなってしまいます。帰るところも、笑えるところも、安心出来る場所さえ失うことになるでしょう。
 そんなのは耐えられません。司令の傍にいられないだけで、体調に影響しているというのに、笑顔を見られないだけで、心が枯れてしまうというのに。引き離されるような状況を、受け入れることなど出来ません。
 次のチャンス、司令の与えてくれた最後のチャンス。これを無駄にすることなく、不知火として名誉挽回せねば。
「立案、実行。その前の偵察が抜けていたのが、敗因です」
 デートと張り切るから失敗するのです。今回参考にすべきは、女の子同士が町遊びをする為に、色々な情報が詰め込まれている雑誌を選びました。これで、参考資料は問題ないでしょう。
 次は、実際の店舗へと赴き、不知火なりの評価を付けていく。これにより、司令の好みにあいそうな店のみをピックアップします。速力のある駆逐艦として、偵察任務を請け負うこともあります。まさか、その経験をこのようなところで活かせるとは、思っても見ませんでした。
 中々に骨の折れる作業ではありましたが、昨日で全ての作業が完了しました。
 本日から始めるのは、プランの作成。アクシデントに対応できるよう、柔軟に対応が出来るよう、型をゆるく作っていくのが大切です。
 恋とは、女の子にとっての戦場だと学びました。司令の笑顔と、ハートを掴むために、妥協は許しません。目的を達成してこそ、プランとしての価値もでるのですから。不知火のプランに落ち度はないと、司令に認めていただけるよう、全力を尽くします。
 鎮守府での日常、戦場での日常、司令の側にいることでの日常。その全てを譲ることは出来ない、欲張りでいると決めましたから。
「先へ繋ぐ為の、1歩です。一緒に踏み出していただきましょう」
 自信のなさそうな顔を晒しては、司令にいらぬ心配をかけてしまいます。意味のない落ち込みを見せれば、司令の負担となってしまうでしょう。そんな望まぬ未来へと、駒を進めぬ為に、今があるのですから。手を抜くことなく、準備に励みます。
 落ち込んだり、悩んだりするのは、今をもって終了です。ここからが、本気の戦いとなるでしょう。万全の準備と計画を持ち、お迎えにあがります。
――全てはあなたの笑顔の為に
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