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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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キャロ×フェイトSS 「漆黒の妖精」を移しました~。
ヤンデレなので、ご注意を~







長い金髪をなびかせて颯爽と歩く女性。前を向くその表情は凛としていて見惚れてしまう。
私の保護責任者となり、引き取ってくれたフェイトさん。でも、引き取ったのは私の身柄だけではなく、心まで・・・あぁ、このつのる思いをどうすればいいのでしょう?
アルザスの召喚士として生を受け、部族の中で育っていた私。でもフリードとヴォルテール、その2匹と契約を結んだ時私の運命は変わってしまった。優秀であっても災いを呼ぶからと部族を追われ、管理局に入ってからもまともに働く事が出来なかった。私が怖がっていたばかりにフリードは暴走し、制御する事が出来なかったのだ。
あの時はただ怖かった。自分の力が怖くて、自分を取り巻く世界が怖くて、小さな殻の中にこもる事しか出来なかった。そこには希望なんて無かったし、楽しい事も無い。何も無い世界だった。
辺境世界の自然保護隊に入隊し、アルトさんやタントさんと出会ってからは少し変われたけどダメだった。2人は優しい、でもキャロ・ル・ルシエを必要としていなかった。動物達と意思疎通が出来るから呼ばれただけ、そう思うと悲しくなった。もちろん今は、その為だけに呼ばれたのではないと分かっている。でも、当時の私はそう思い込んでしまい、凄く落ち込んだ。
部隊に居ればフリードを暴走させてしまう、まだ保護隊では問題は起きていなかったけど、密猟者や犯罪者が潜んでいる可能性もある。いつかフリードを暴走させてしまうのではないかと不安だった。
私が願ってもどこにも留まる事を許されず、お友達もいない。そんな寂しい考えを持ってしまっていた。
だから、彼女に会った時も、またどこかへ連れて行かれるんだ。そして、危険だからって捨てられちゃうんだ。そう、思っただけだった。初めは優しかった人達も私の力を見たら態度を変える。出て行けと、化け物だと怖がられる。この人もどうせそうなんだろうなって思ってた。
でも、フェイトさんは違った。
「君がどこに行きたくて、何をしたいかによるよ」
そう、言ってくれた。私はどこにも居ちゃいけない、私はどこへも行けない。それが現実で、居場所なんてどこにも無いんだって思ってた。
でも、フェイトさんは保護責任者になって、私の身柄を引き取ってくれた。ここにいても良いよって言ってくれた。毎日会えるわけじゃないけど、いつも笑って私を撫でてくれた。それがとても嬉しかったことを今でも覚えている。
他にも沢山の子供を保護しているフェイトさんにとって、私はその中の1人だと思われているかもしれない。でも、私にとってフェイトさんはたった1人の特別な人。
機動六課が解散すれば私はエリオ君と一緒に保護隊へ復帰、フェイトさんは執務官として次元航行艦へ配属となってしまう。そうなってしまえば会う事さえ難しく、私の想いは届かなくなってしまう。
この気持ちが間違っているとは思いたくないし、フェイトさんを誰にも渡したくない。なのはさんにだって、ヴィヴィオにだって譲れない。フェイトさんには私の恋人になってもらうんだ。フリードだって、ヴォルテールだって協力してくれる。絶対誰にも渡すもんか。フェイトさんは私だけのものだ!
想いを伝えるのに邪魔になりそうなものは全て排除した。勿論、手加減はしたから死んではいないと思う。私が人殺しなんてしたらフェイトさんが悲しむから・・・。
「いくよフリード!」
今日、フェイトさんは執務官の仕事で六課にはいない。でも、泊まっているホテルは既にチェック済みだ。
私とフェイトさん、どんなに仲を進めたとしても外からでは仲のよい姉妹ぐらいにしか見えないと思う。だからこそ、今行動して既成事実を作ってしまおう。私の優しいフェイトさん。誰にも渡さない、誰にも譲らない。彼女を守る為に一緒にアルザスへ帰るんだ。あそこならヴォルテールだっている。何が来ても、何があってもフェイトさんを守ることが出来る。
彼女はもう十分に辛い思いをした。だから、今後は私の腕の中で暮らしてもらうんだ。ちょっと窮屈かもしれないけど我慢してください。他の誰にもフェイトさんの優しさを向けないで欲しいから、他の誰にも振り返って欲しくないから・・・だから、貴女を閉じ込めるの。
「ふふふ・・・」
フェイトさんと2人きりで暮らす世界。竜達によって守られる楽園。
考えただけで素敵な御伽噺のような世界を実現させるんだ・・・。


愛は人を狂わせ変える
愛は道を狂わせ惑わせる
心優しき少女はその純粋さゆえに壊れてしまった

戦友達の血で染まった腕で何を抱くのか・・・
崩壊の旋律が奏でるままに力を振るった
荒れ荒んだ心で何を抱くのか・・・
破滅の断章が命ずるままに力を振るった

空を見上げる瞳は曇り何も映さない
見上げる事を止め囚われてしまった代償
彼女を想う気持ちは澱み全てを拒絶する
傷つく事を恐れ篭ってしまった代償

その抱擁は死に等しく生には遠い
その思いは無に等しく有り得ない
それでも彼女は言うだろう

心に差す光に導かれるまま


フェイトさん、私の愛を受け取ってください――――
 

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