ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。
※ 百合思考です。
最近は、なのは以外も書き始めました。
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らさ
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
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ご報告頂けたら相互させて頂きます。
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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
◇を@に変えて下さい
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恥ずかしいので止めて ^^;
スランプだぁぁ!
はい、文字が書けなくなっている らさ です
どーしましょ☆
(・w・) まぁ、ペースさえ落としてしまえば、なんとかなるっぽいですが
それじゃ、ダメだよね~
リリカルなのは より なのは&はやて 一時の休憩 です
はい、文字が書けなくなっている らさ です
どーしましょ☆
(・w・) まぁ、ペースさえ落としてしまえば、なんとかなるっぽいですが
それじゃ、ダメだよね~
リリカルなのは より なのは&はやて 一時の休憩 です
「機動六課、妄想大会~あの娘に、この服を~」
どこからともなく聞こえてくるファンファーレが、誰も望んでいない開会を告げる。
1日の内、僅かに存在する自由時間。それさえも削り、寂しそうに見つめるフェイトちゃんを謝り倒し、明日からの訓練メニューを考えているはずだったのに。
どうして、私はここにいるのかな?
そもそも、秘匿回線で部隊長室に呼び出された時に、気付くべきだった。
余程のことがない限り、フェイトちゃんも同時に呼び出されるはずなのに、呼び出されるままにきてしまった。
はぁ、出向いてしまったのは私の責任だし、はやてちゃんが素直に返してくれるとは思えない。
ここは協力でも何でもして、早めに返してもらえるようにするだけだ。
「そんなわけで、第1回目のゲストはこの人。管理局の切り札、エースオブエース 高町なのは一等空尉」
「ど、どうも……」
「フェイトちゃんとの時間を無理やり割いて、出演してもらっております。大きな拍手をどうぞ~」
異常にテンションの高いはやてちゃんに言われるがまま、誰もいない空間へと挨拶をさせられる私。
はぁ、前言を撤回しても良いのなら、今すぐこの場から逃げ出したいよ。
おかしくなっているはやてちゃんの傍にいるなんて、そんな危険な行為はしたくない。
「さぁ、挨拶も済んだところで、とっとと先に進むで~」
もっとも、無言の抗議をしてみたところで、気付いてくれるはずもなく。存在を無視されるままに、話は進んでいく。
そもそも、妄想大会って何? 主旨がおかしくない?
「さて、今回はルーレットで決めてもらうで。ゲストさんのスタート、ストップに合わせてネタが決定されるから、バッチリねらったってな」
落胆していても、乗り気であっても、はやてちゃんのテンションは変わらないみたいだね。
はぁ、いつもなら頼りになるけど、その能力をこういった場で発揮しないで欲しいな。
逃げるタイミングなんて、部屋に踏み込んだ瞬間に奪われたし、今更抵抗しても無駄なのかもしれないけど、帰りたいよ。
「この上なく逃げたがっている高町一等空尉ですが。さぁ、このネタに反応せずにいられるでしょうか?」
「あの、分かっているなら返して欲しいな。フェイトちゃんとのおしゃべりタイム、貴重なんだよ?」
「ふっふふ、甘いでなのはちゃん。その件の人がおらんからこそ出来る、そんな妄想かてあるんや。そんな妄想をしてもらう為に部隊長室に呼んだんやし、損はさせんよ?」
はやてちゃんとは長い付き合いだし、相談に乗ってもらっていたから色んなことがバレている。
だけど、フェイトちゃんがいないからこそ出来る妄想って、そんなのあるの?
「時になのはちゃん、フェイトちゃんにこんな服を着て欲しいなって、そう思ったことはないか?」
「別にないよ? 普段のままでも素敵だし」
「はい、御約束のノロケを頂きましたー」
――どんな答えが欲しかったのかな?
それにしても、このルーレットは何かおかしいよ?
書かれているのは服装ばかりで、これといった統一性もない。
えーと、パンツスーツにバニーガール、メイド服に教導隊制服。
とりあえず集めてみましたって、そんな感じなのかな?
「まぁ、なのはちゃんの答えはお決まりやったし、それでええんやけど。それで終わってしまったら、わたしが楽しくないやろ?」
「別に面白くなくても良いんじゃないかな? 私とフェイトちゃんの話なんだし」
「あかん、その考え方は却下や。2人共が有名過ぎて気付いてないんちゃうか? なのはちゃん達って、管理局の中でも随分と注目を集めているカップルなんよ? 周りの者にも、幸せを分けてくれてもええんちゃう?」
有名人という話で言うなら、はやてちゃんには及ばないと思うけど。
上層部から末端まで、情報通の人なら必ず知っているし。異世界や聖王協会にすら知れ渡っているよ?
「まぁ、ぶっちゃけてしまうと、理由なんて何でもええんよ。最近は忙しくて2人のイチャイチャを見ることも減ったし、久しぶりに拝みたいだけやから」
「……納得は出来るけど、すごく個人的な理由だったね」
「建前も大切やけど、実際のところを伝える方が早いかなーってな。参考にしたいんで、一丁お願いします」
問い詰めるまでもなくバラしてたら、建前の意味がないんだけどね。
結局は、いつも通りってことかな?
「はぁ、もう良いよ。どうせ終わるまで帰してくれないんでしょ? なら、すぐにでも始めて、早く終わらせようよ」
「理解してもらえたんは嬉しいけど、そう簡単に帰れると思うてるなら、間違いやで?」
「はいはい、なんでも良いよ。それじゃ、スタート」
もしかしたら、ヴィータちゃんと上手くいっていないのかもしれない。
ここ最近は教導を手伝ってもらっているし、メニューの相談に乗ってもらうこともあるし、そうだとしたら悪いことしちゃったなぁ。
はやてちゃんは意外なほどに寂しがり屋だし、ヴィータちゃんは真面目過ぎるところがあるから。恋人としての時間がとれていないのかもしれない。
そうだとしたら、こんなことよりは相談に乗ってあげる方が良かったんじゃないのかな?
「ストップ」
そんなことを考えつつ、私はルーレットを止めた。
◇
「ほう、チャイナドレスですか。流石はなのはちゃんやな」
「はやてちゃんの趣味が分かる、そんな選択肢だね」
運命のスタートにストップ。
実際はそんな大げさなものではなく、ルーレットが回り、止まっただけ。
ついでに言ってしまうのであれば、この先の展開は何となく読めているし、私自身がどうなってしまうかも、大体分かる。
本来であれば、そんな素の姿を人前で晒すわけにはいかないけ。
ただ、それこそ私達と、はやてちゃんの間柄だから。今までも散々相談に乗ってもらっているし、時には泣きついたことだってある。それを考えるなら、今更の話だよね。
それに、はやてちゃんは困らせてくれることも多いけど、頼りになるお友達だから。
「わたしの趣味ゆう部分は否定せんけど、なのはちゃんかて見たいやろ?」
ちょっとくらい、良いかな。
「うん、それは私も否定できないよ」
私の大切な人である、フェイトちゃん。
彼女に対してみんなが持っている大体のイメージは、格好良いだと思う。
実際に局内の人気投票でも上位に食い込むし、女性局員から羨望の眼差しを向けられていることもある。
ただ、実際のところはすごく恥ずかしがり屋さんで、その上に寂しがり屋さんで、とても繊細な女の子。
いつだって前を見ていて、誰かを助けようと努力しているけれど、その心には弱さだって存在する。
だからこそ、私が傍にいて彼女を支えてあげたい、守ってあげたいって伝えられるんだ。
「どんな感じになるかなー」
けど、今はそんなことを考えている時ではない。
楽しむ時は楽しむ。悩まなければいけない時は、とことん悩む。
その切り替えが大切だもんね。
「やっぱり、黒かなぁ」
スラットして、出るところは私よりも出ていて――白い肌と髪色に良く映える。
どことなく高貴な雰囲気を漂わせつつも、どことなく感じられる色気。
スリットから除く太ももが私の目を貫き、その光景を心に焼き付ける。
色気により品格が下がることもなく、ただ完成された美しさがそこにある。
「さーて、ダダ漏れになっているなのはちゃんの妄想へ、ココでちょいとテコ入れを。いつも通りの黒、ダーク系も悪くはないんやろうけど、それを紅とかに変えてみるのもありやで?」
「紅? それなら、白や黄色もありかなぁ」
「ふっふふ。雰囲気がガラっと変わるから、飲み込まれんように注意するんやで?」
頭の中で凛々しくしてくれているフェイトちゃんに襲いかかり、その身体からドレスをはぎ取ってしまう。
着替えの為に必要だとは言え、その瞬間だけに見られる顔や、輝く涙が私を強烈に誘ってくる。
けど、その部分に関してだけは、口に出すわけにはいかない。
はやてちゃんは共通の友達で、色々なことでお世話になってはいるけれど、これだけは私達のものだから。教えてあげられないよ。
とにかく、色々と大変なことになってしまったけど、お色直しまで終わって、フェイトちゃんが再び登場。
イメージを一新する為にも、白とピンクのコンビネーションをチョイス。
さっきまでのキリっとした雰囲気が崩れ、全体的に柔らかくてふんわりとした、上品な優しさが漂っている。
「これは、ヤバいよ。はやてちゃん、私大変なことになるかもしれない!」
優しくて、包んでくれて、私の心をなでてくれて……ああ、自分の語彙が乏しいのが悔やまれる。
美しいとか、綺麗とか。そんな単純でない言葉で、フェイトちゃんを飾ってあげたいのに。
「まぁ、なのはちゃんがどれだけフェイトちゃんを好きなんかってことは分かるし、小難しい表現に拘らんでもええんちゃう?」
「そうかな? フェイトちゃんに呆れられたりしないかな?」
同じような表現しか出来なくて、フェイトちゃんの頑張りに応えられるような言葉を贈れなくて、フェイトちゃんに相応しい言葉を贈れなくて。
それが原因で、嫌われたりしないかな?
「大丈夫やって。なのはちゃんに褒められている時のフェイトちゃんに、そんな余裕はないやろ。真っ赤になりながらお礼を言うんが、精一杯やわ」
「それは、それで嬉しいかな」
照れているフェイトちゃんは、抱きしめたくなるほどに可愛いから。
だけど、その心に不満が残るようであれば、私のせいでフェイトちゃんが寂しい思いをするのだとしたら。
少しずつでも良いから、変わっていかなければいけない。
私だって成長するんだよって、フェイトちゃんに伝えないとね。
「まぁ、実際にやってみれば分かるって。きっと妄想している以上のものが得られるで?」
「うーん、そう言われてもチャイナドレスなんて持ってないよ。もう遅いから、お店だって開いてないし」
開いていたとしても、心当たりなんてないけれど。
それに、贈るのだとしたら、ずっと着られるような物を選びたい。
「ふっふふ。そこら辺はわたしに任せとき。こんなこともあろうかと、各色10着ずつくらいは用意してあるで?」
「――普段、この部屋で何をやっているの? 私、ちょっと心配になってきたよ」
部隊長室は遊ぶところではないよ?
「心配せんでも、仕事はたっぷりやらせてもらっとるよ。今日かて、埋もれるほどの書類を処理したんやから」
サボっているとまでは思わないけど、このクローゼットの中身を見れば心配くらいするよ。
「最近忙しいからな。中々、2人だけの時間をあげられてないし。お願いしている立場でこう言うのもなんやけど、少しくらいはフォローさせてもらおうかなって」
「はやてちゃん……」
やっぱり、どこまで偉くなったとしても彼女の本質は変わらない。
大切な人に、自分の周りにいる人にも笑顔でいて欲しいって、そう願っている。
はぁ、あんまり他の人のことばかり気にかけていると、ヴィータちゃんがすねちゃうよ?
「ま、そんな感じで好きなの持って行ってや。何なら、3着くらい持って行って、着せ替えを楽しんでもええよ? 私に出来るんは、これくらいしかないし」
「ありがと。なら、お言葉に甘えさせてもらうね」
忙しくても笑顔を忘れないように。今、自分が立っている場所を見失わないように。
私も頑張ろう。
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