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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
HN:
らさ
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


メールアドレス
yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
◇を@に変えて下さい
当ブログ内のSSは無断転載禁止です。 恥ずかしいので止めて ^^;
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USB扇風機がいったっぽいです

PCが死にそうでこわいぉ


テーマ:タバコ(はやてver


ティアと買い物に出掛けて、何でもない話で盛り上がる。
買い食いしながら街を歩き、面白い物がないか探す。
今までであれば、それが当然だった。わざわざ望む必要もなく、いつでも傍にある日常だった。
だけどこれからは違う。
ティアはフェイトさんの補佐として、執務官の道を目指すみたい。
元々、お兄さんの意思を継いで学校にもきていたわけだし、別段驚くほどのことではない。あー、そうなんだーって程度。
そして、私の行き先はレスキュー。その中でも銀制服を許されている特救だ。
正直なところ、私なんかにそんな大役が務まるとは思えない。荷が重くて、逃げ出してしまいたくなる。
けど、機動六課で学んだことを無駄にせず、更に伸ばしながら使っていくには、ちょっとくらい大変な環境の方が良いのかもしれない。
そう思えるような、前を向いていけるような強さを教わったから。私は今日もいつも通りに過ごすことが出来た。
ティアの話ではないけれど、これからのストレスを乗りこなすような、そんな方法も見つけなければいけない。
その場合、参考になるのは――
「八神部隊長、かな?」
思わず口を着いて出たのは、いつも飄々としていて、それなのに大切な時はしっかりと締めてくれる。そんな我等が部隊長の顔だった。
「急にどうしたのよ。お土産なら買ったでしょ?」
「ううん、そじゃなくて。六課の中で、1番ストレスが溜まりそうなのはだれかなーって、そう思ってさ」
「なるほど、それで八神部隊長な訳ね」
機動六課を作る為に、各部署からの人員引抜を行った。
その際に、有事に対応できるよう細工まで行っている。
これだけを聞けば、敏腕なんだなーって。感心するだけで終わるのかもしれないけど、多分違う。
色んなところに頭を下げて、関係のない部署からも怒られて。とても嫌な思いをしたはずなんだ。
それでも自分の心を、自分が信じている人の言葉を、信じていたかったから。八神部隊長はやってのけたんだ。
自分が考える限りの最高の人員を揃え、自身がやれることを全部そろえて。
「確かに、私達に理解できないレベルの話だってしているだろうし、そうなればストレスだって想像できないほどなんだろうね」
「うん。それなのに、私は部隊長が怒っているところや、八つ当たりをしているところを見たことないんだ」
不機嫌そうにしているところは、たまに見ることがあった。
だけど、そんな時はすぐに部隊長室に引っ込んでしまうので、どうやってストレスを解消しているのかは謎。
2人共笑顔で、楽しそうに出てくるところを見ると、リイン曹長に八つ当たりをしているってこともなさそう。
うーん、ますます分からなくなってきたよ。
「上層部とのやり取りなんて、考えるだけで恐ろしいわ。自分の部隊だけでなく、他の部隊のこと。果ては海と陸との面子にかかわるようなことまで、こなしてそうよね」
「八神部隊長なら、それだけ大きなことをやっていても違和感ないかも……」
私達は随分と強くなった。六課に来る前に比べれば、見違えるほどに強くなった。
だけど、力がついて、心もついてきて。それだけでは足りないのだと、身を持って知ってしまった。
自分自身が強くなるためには、努力を重ねれば良い。良い結果を出せるように、諦めなければ良い。
だけど、それだけでは平和は手に入らない。泣いている子供を、助けることも出来ない。
「はぁ、どうしてこう、凄い人ばかりなのかしらね? 同じ年齢になったところで、とても真似できる気がしないわ」
「まぁ、部隊長達は凄いからってことで。ティアはティアだよ」
願うことは大きくて、胸に抱いた思いは強くて。
だけど、今の私達にそれを叶えることは出来ない。手を伸ばしても、触れることすら出来ない。
「嘆いても、諦めても、そこで終わっちゃうよ。私達には、私達の出来る事があるはずだから」
「ふん、あれだけの教導を受けておいて、無茶なんてしないわよ。そんな裏切るような真似、出来るはずないでしょ?」
「あはは、ティアらしいね」
私達が受けた教導は、間違いなく最高の物で、この先どれだけ望んでも再び受けることは叶わないだろう。
だからこそ、吸収出来る事は全部吸収して、未来につなげなきゃいけないんだ。
「うーん、それにしても部隊長もタバコ吸ったりしないよね」
「そうね、ウチの部隊は凄い人が多いし、責任だって重たいはずなのに。誰も逃げようとしないわね」
重要な役について、責務をこなしている人は沢山いる。
だけど、あれだけの若さで力を持ち、世界を左右したり、歴史を変えてしまうような事件に関わっているんだ。
プレッシャーなんて言葉が可愛く思える程、背負っている物も大きいだろう。
「逃げないことが、強さなのかな?」
逃げないのか、それとも逃げられないのか。どちらかなのか、私には分からない。
だけど、隊長達が逃げることなく、その上で私達にも手伝えることがあるのなら、これって結構嬉しいことだよね。
「まぁ、難しいことはいいや~」
私の頭は、難しいことを考えるのには向いていない。
どちらかといえば、感性で突き進む方が正しい気がする。
「ま、アンタはそれで良いのよ。悩むくらいなら、進んでみなさい」
「あはは~、それって褒められてるのかな?」
もうすぐ、ティアの傍にすらいられなくなる。
だけど、それを恐れてはいけない。私達は1人で進めるだけの力を得た。ただ、それだけのことだから。
望めば会えるし、何らかの形で一緒に仕事をすることもありえるだろう。
その時に笑われないように、しっかり頑張らないとね。

――もうすぐ、休みが終わるなぁ

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