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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
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リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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更新だよ~
仕事中だけど、更新だよ~


リリカルなのはシリーズ
フェイト&リンディ提督 テーマ:選択肢 です

(・w・) ヌーン

 


「ねぇ、フェイトさん。嘱託魔道士の試験、受けてみる気はない?」
始まりは突然にと言うけれど、それは本当のようだ。
アースラの中で、私とアルフ用に割り当てられた部屋。そこでゆっくりとしていたら、リンディ提督から連絡があった。
「嘱託魔道士ですか?」
「ええ、そうよ」
母さんの指示に従い、世界を危険に晒した私。それなのに、こうやってのんびりと過ごすことが出来るのは、リンディ提督のおかげ。
それに、どうやったのかは知らないけれど、当初予定されていた処罰よりも、かなり軽いものですみそうだ。
迷惑をかけたはずの私に、どうしてそこまでのことをしてくれるのだろう?
「管理局に所属するのが嫌でなければの話なんだけれど……」
「嫌、ということはありませんが。いきなりのお話ですね」
前もって聞かされていたわけでもないので、唐突に聞かれても答えようがない。
それに、私にそんな道が許されるのだろうか?
「そうね、少し説明をしましょうかしら」
「お願いします」
優しそうで、何でも受け止めてくれそうな雰囲気。そんなものをまといながらも、リンディ提督はかなりのやり手らしいから。
悪い話ではないのだろうけれど、素直に受けても良いのだろうか?
「まず、嘱託を薦める理由なんだけど。これは、早く自由を手に入れる為よ」
「自由ですか?」
――私って、犯罪者ですよね? それなのに、自由ですか?
いや、それ自体は嬉しい話なんですけど。そんなこと、出来るんですか?
「まぁ、自由といっても監視付だけどね。監視役は私になるだろうし、問題がない限りは自由にしてもらって良いわ」
リンディ提督が、私の監視役。立場的には問題ないのかもしれないけど、そんなに迷惑をかけても大丈夫なのかな?
ただでさえお世話になっているのに、さらに迷惑をかけることになるよ?
「うふふ……そんなに考え込まなくても、大丈夫よ。管理局にも、私にも、ちゃんと得があるから」
「何かあるんですか?」
やっぱり。こんな話、何もなしに出てくるはずないよね。
「ええ、AAAクラスの魔道士が手に入る。これは間違いなく、得なのよ」
「……はい?」
いや、確かに嘱託になる以上、私は管理局に従事することになるだろう。
ただし、それは私の身柄を管理局が預かる代わりに、それなりの代償を支払うことになるはずだけど。
「大丈夫よ。フェイトさんには、良いことと悪いことの分別が付くから、何も問題はないわ」
「いや、そういう問題ですか?」
私が何をしたのか、忘れたわけではないですよね?
次元震を起こしかけたんですよ? その原因を作ったんですよ?
母さんに従っていたとはいえ、色々なものを傷つけたんですよ?
それなのに、問題ないんですか?
「そんな顔しないの。過去がどうであれ、今のあなたなら大丈夫。私が責任を持って、そう言えるわ」
そんなに軽々しく、私を信じても良いんですか?
突然暴れるなんてことはありませんが。それでも、危険性を孕んでいることに変わりはないですよ。
「それに、もう1つ大きな利点があるわ」
「利点ですか?」
これ以上大きな利点があるというのでしょうか?
今のですら、破格の扱いだというのに。
「フェイトさん、なのはさんに会いたくない?」
「え……会えるんですか?」
なのはに会える? あの、なのはに会えるの?
けど、彼女にあるには地球に行く必要があるよ?
「本来は管理外世界だから、干渉するのは良くないんだけど。なのはさんを、あのまま地球においておくのは危険だわ」
確かに。あれだけの魔力をもつ彼女を、管理が異世界に放置するのは得策とは言えない。
彼女に悪意がなかったとしても、何らかの理由で破壊を振りまく危険はありえる。
「あなたも分かると思うけど、大きな力は存在するだけでも危険なの。本人の意思には関係なく、何らかの危険を呼び込む可能性があるわ」
「そう、ですね」
なのはの魔力は、人によっては魅力的に見えるだろう。大きな力を秘めた、彼女自身が魅力的に見えるだろう。
それが犯罪者であれば、なのはの意思とは関係なく危険を呼び込んでしまう。
そんなの、なのはは望まないだろう。
「だから、あの世界。主に、なのはさんを中心に監視を続けることが決定されたわ」
監視、か。なのはは、何も悪いことをしていないのにな。
私と母さんが係わったから、こうなっちゃったんだよね。
「監視といっても、彼女の動向を探るという意味ではないの。彼女の力を利用しようとする者が現れないか、そっちを重点的に見張ることになるわ」
「そうですか」
良かった。なのはが疑われたりしているわけじゃないんだね。
ちょっと複雑だけど、守る為なら良いのかな。
「それでね。嘱託の話をフェイトさんが受けてくれるなら、なのはさんに会わせてあげることも可能なのよ」
「すみません、話が見えないのですが」
なのはを守る為に、監視が必要。それは理解した。
だけど、それが私達の再会にどうつながるのかな?
「監視役としてね、何人かの職員を現地に派遣する必要があるの。その中に、実地研修としてフェイトさんに参加してもらおうかと思って」
「そんなこと、良いんですか?」
「問題ないわ。責任者である、私が許可を出すのだから」
私の身元引受人であり、私の監視役でもある。
そして、嘱託になれば上司にもなるのだろう。
だったら、問題ないのかな?
「けどね、1つだけ自分で決めて欲しいことがあるの」
「何でしょうか?」
「嘱託になって、管理局に従事するかどうか。それを決めるのは、フェイトさん自身なの。案を出すことは私にも出来るけど、決定するのはあなたよ」
決めるのは私自身。どうするか、決めるのは私自身。
やり方は教えてくれても、やるかどうかを決めるのは、私自身なんですね。
「フェイトさんの前には、沢山の選択肢があるわ。だけど、その中から1つだけを選ばないといけないの。1つだけを選んで、他を捨てなくてはいけないの」
1つだけ。沢山の中から、1つだけを選ぶ。
そんなの、今までやったことがないよ。私はただ、従ったことしかない。
「今までやったことがなくて、難しいことだとは思うわ。けど、逃げないで欲しいの。いつだって、自分の進む道を決められるのは、自分だけなんだから」
「はい……」
自分の道を決められるのは、自分だけ。
つまり、私は私自身で進む道を決めないといけないってことですね。
大変そうだけど、みんなやっているんだよね。
「その手始めとしては大きいかもしれないけれど、この話を考えてみて。すぐに答えを出す必要はないから」
「分かりました」
ゆっくりでも良いから、自分で決めないといけない。
焦らなくても良いから、答えを出さないといけない。
難しくても、それから逃げちゃいけないんだね。

――私はここから始める

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