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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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 久しぶりのCPで書いてみたぉ

慧音×妹紅 テーマ:遠足です
 テーマ:遠足
 
「妹紅、ちょっとだけで良いんだぞ? そうしたら、お前にも良さが分かるはずなんだ」
「慧音がそう言うんだったら、多分合ってるんだろうけどさ。やっぱ、恥ずかしいから私は良いよ」
竹やぶの、随分と奥の方。こじんまりとして、僅かに傾いている家の中で、私と慧音はちょっとした押し問答をしていた。
まったく、慧音は忙しいはずなのに、どうして私なんかに構うんだろう?
「道具がないから、こんなことになっているんだろ? ほら、今日はこれを貸してやるからさ、一緒にやろうよ」
「むー、私は今のままでも良いんだ。結構快適だしな」
確かに、慧音の言うことは正しい。
そして、私は間違っている。
だけど、それを素直に認めるわけにはいかなくて、慧音に頼りたくなくて、私が我儘を言っているにすぎない。
正しいと分かっていることを受け入れられないのは、どうしてなんだろうな。
「指や手、はては足を使ったりするから、こんなふうになるんだろ? ちゃんとした道具を使えば、効率よくそして綺麗になるのに」
「その、綺麗になるのは嬉しいんだけどさ。輝夜の相手をする以外にすることなんてないんだ。別に効率は良くならなくても、問題ないんだよ」
正確に言うなら、輝夜の手下だけどな。私にとっては同じようなもんだ。
あいつらが暇つぶしに私を殺しに来る。私も暇つぶし程度に、あいつらの相手をしてやる。
そして、死ぬことのない私が負けてやれば良い。
それだけで、今日を問題なく過ごせるのだから。
「それは困る。私が手伝うことが出来ないじゃないか」
「別に、いらないよ。慧音、忙しいだろ?」
「そうだ、私は忙しいんだ。だから、効率よくやれるように、道具が必要なんだよ」
――手伝わないって選択肢はないのか?
「分かった。なら、100年くらい待ってくれ。私が道具を作れるようになったら、一緒にやろう」
道具が必要だというのなら、作ってしまえば良い。今すぐには無理だけど、100年もあれば1つくらいまともなのが作れるだろう。
「何言っているんだ、妹紅。この状態のまま100年も待てるわけないだろ?」
「いや、その間は1人でやっとくからさ。慧音は寺子屋の先生でもやっててくれよ」
この状態で100年も耐えられるなんて、私も思ってないさ。
ただ、道具を作るのに100年くらい必要だって、それだけの話。
「はぁ……私は、妹紅と買い物に行きたいだけなんだがなぁ。どうしても、ダメなのか」
「いや、だってさ。私が行ったら、村のみんなおびえないか? 怖がったりしないか?」
「そんなことはないだろう。村の外からだって、旅人だって立ち寄るんだぞ? そこに1人くらい増えても、誰も気にしないさ」
私が恐れているのは、村人に拒絶されること。異分子として、拒否されることなんだ。
そして、そんな私と一緒にいることで慧音まで非難されたりしないか、それが心配なんだよ。
「それに、こう見えても私は村人からの信頼は厚いんだぞ? 村にいる間は、ずっと隣にいるから大丈夫さ」
「……分かったよ」
これ以上、ごねても無駄だな。
慧音は意外と頑固なところがあるし、間違ったことを言っている訳ではない。
ここは、私が折れるべきなんだろう。
 
――久しぶりの遠出になりそうだ
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