テーマ：距離

 （・ｗ・）　ｵﾊﾖｳｺﾞｻﾞｲﾏｽ
最近、エルソードなるネトゲに振り込んでいる　らさです

SS書いたら、需要あるかしら？
答えは聞いてないけどね！
（オリジナル設定をがっつり盛り込むから、書く方は楽しいのだ）

まぁ、そんな事情は置いときましょう

エーリカ×バルクホルン　テーマ：距離　をUPです
いや、うん。分かってるよ。
テーマをぶっちしたね、多分

 テーマ：距離（エーリカ

 

雨が降りしきり、地上を濡らしている。傘を流れる水の音は絶えることなく、私の耳に響いている。

みんなは連日の雨に疲れ、中庭は私１人だけのプライベート空間になっている。

ちょっと寂しいけれど、考えごとをするのには丁度良い。だれにも邪魔されることなく、途切れることなく考え続けることが出来る。

まぁ、考えることなんて殆どなくて、悩まなければいけないことは山のようにあるけれど……まだ、行動に移す時期ではない。

私の力はまだ弱くて、彼女を守り通すことが出来ない。

私の力は弱くて、みんなを守り通すことは出来ない。

どれだけのスコアを稼いでも、勲章を山のように貰ったとしても、意味はないんだ。あんなのただの数字でしかないし、実際に戦場に立てば何の役にも立たない。

この薄い胸に、鈴なりに勲章をつけたところで、誰も救えないんだよ。ただ、鬱陶しいだけだ。

「考えても、仕方のないことだけどね」

見上げてみても、曇天の空が広がっているだけ。傘からはみ出れば、私はすぐにでもずぶ濡れになるだろう。

そんなことをすれば、トゥルーデに必要のない心配をかけてしまうことになる。そんなことしてちゃ、意味ないんだけどね。

彼女の負担を減らそうとして、知恵を巡らせているのに。私が心配をかけていては、本末転倒だ。

そもそも、私だって好んで雨に濡れるような性格ではない。

どうせ傘を捨てるなら、そのまま雲の上に出てしまいたいくらいだ。

「しんみりし過ぎだよ」

何かトラブルがあったわけではない。誰かが怪我をしたわけでもない。

ただ、連日の雨にやられて、みんなが元気をなくしてしまっている。気持ちが分からないとは言わないけれど、このままで良いはずはないよね。

私達が元気に明るくしてないと、守れるものも、守れなくなってしまう。

「よし、決めた」

ルッキーニが大人しくしている今、私がみんなを元気にすれば良いんだ。

バカバカしい騒ぎを起こして、無理やりにでも元気にしてやろう。

「にしし、何しようかなー」

被害が出るようなことは避けなければいけない。

誰かが悲しむような事態も避けよう。

大丈夫、多少の制約があったところで、どうにかなるさ。

 

――さぁ、始めよう