リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。
メールアドレス
yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
◇を@に変えて下さい
はい、何故か2本目です。
久しぶりに1HSSが復活したのです。
なのはStSより、ティアナ【憧れ】です。
自身への不満より、無茶な行動へと出た彼女。
そのちょっとだけ前を、、妄想してみました。
「私は、ここで終われない」
訓練で疲れているはずなのに、途切れる事のない意識。
ベッドに潜っても、頭の中ではひたすらシミュレーションが繰り返される。
どうすれば、なのはさんに届く?
どう撃てば、なのはさんまで届かせれる?
今のままの私では、とてもじゃないけど届かない。
「なのはさんに、届けないと意味がない」
シールドではじかれるようじゃ駄目だ。AMFごときで、消えてしまう弾に意味がない。
もっと魔力を込めれるように、もっと精度を上げていかないと意味がない。
「才能に勝つ事は出来ない。けど、追いつく事は不可能ではない」
努力さえ積んでいけば、置いていかれることはないはず。
努力した時間だけは、私を裏切ることはない。
「私は凡人だ。それを変えることは出来ない」
航空魔道士として、初めから活躍する事は無理。
初めから、兄さんと同じ物を見る事は出来ない。
だからと言って、諦めてしまうにはまだ早い。
「私は、私の夢の為にも止まれない」
立ち止まってしまえば、そこで終わる。諦めてしまえば、そこで潰える。
そんなの、認められない。認めちゃいけないんだ。
兄さんを馬鹿にした奴らを見返す為にも、私は上に上がる。
兄さんを馬鹿にした奴らを見返す為には、もっと強くならなければいけない。
「こんなところで、止まれない」
なのはさんに鍛えてもらえて、アドバイスを貰える。この機動六課にいる間に、強くならないといけない。
こんなチャンス、2度とはないのだから。
「期待が重すぎる部分はあるけどね……」
私は凡人なのに、スバル達と同じ成長を求められている。
私は凡人なのに、なのはさん達に追いつけるって信じられている。
そんなの無理ですって言っても、あの人達は聞いてくれないんだろうな。
「まぁ、それはそれで、問題ないんだけど」
限界を認められず、際限なく鍛えてもらえるのなら、こっちとしてもありがたい。
やれるとこまで、壊れる直前まで訓練に参加してやる。
きつくても、苦しくても、私は頑張るしかないのだから。
「ちょっとぐらいは応えなきゃ駄目でしょ?」
それに、どうせ鍛えてもらえるのなら、失望させたくない。
1番最後でも良い。泥臭いやり方でも良い。私は、なのはさんの期待に応えたい。
どこまでも飛んで行ってしまいそうなあの人に、ちょっとだけでも良いから認められる存在になりたい。
「認めてもらって、どするすかなんてのは、考えていないけどね」
機動六課は実験部隊。その性質を考えるなら、期間終了後には他の部隊への移動になるはずだ。
第一候補としては、元いた部署への返還になるんだろうけど、それでは意味がない。
激務になろうと、危険度が高くても、もっと経験の積める部隊へと転属していく必要がある。
「まぁ、その為には転属出来るだけの実力を身につけないとね」
実力さえあれば、何処へでも行ける。そう、実力さえあれば良いのだ。
この部隊で実績を残しさえすれば、私は何処へだって行ける。航空部隊への転属だって、夢ではなくなる。
今のままのランクではいけない。今のままの実力では、駄目。
なのはさんに認められるだけの力を身につけないと。
「認められるか……」
なのはさんに1発も撃ち込めない、この私が?
課題さえ満足にこなせていない、この私を認めてくれる?
「そんなわけ、ないじゃない」
今のままではいけない。このまま、指示を待っているだけでは、期待に応えられない。
◇
「なのはさんに、認められたい」
私には、スバルみたいな特殊性はない。
私には、キャロのように召喚術は使えない。
私は、エリオみたいな資質もない。
ただ努力して、実力を上げていくしかないんだ。
「その為に、少しぐらい無茶しても良いよね?」
多少の危険には目を瞑り、実行しなければいけない。
多少の無茶には耐えて、少しでも成長するしかない。
私は、私に出来ることを最大限にして、やっと追いつけるんだ。
「夢の為に。今後の為に。今、頑張るしかない」
多少の無茶で、なのはさんに認めてもらえるのなら、躊躇している暇はないんだ。
――待っていて下さい、なのはさん
私は、期待に応えてみせます