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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
HN:
らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


メールアドレス
yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
◇を@に変えて下さい
当ブログ内のSSは無断転載禁止です。 恥ずかしいので止めて ^^;
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年始から元気に活動中、らさで御座います。
さぁ、いつまでこのペースを続けられるのか!?


はやて×ヴィータ で テーマ【布団】です
突っ込みどころは色々とありそうですが、お暇でしたら……



時刻は深夜を回り、家の中は既に静まり返っている。
「みんな、おやすみな~」
先に寝ているであろう家族に、小さな声でご挨拶。
それを可能としてくれた、とある事件に感謝しつつ、わたしも眠りにつきます。
「ん~、今日もよう働いたわ」
小学生の身でありながらも、特別捜査官として色んな世界を飛び回っている今。
まぁ、面倒なことや、大変なことも多いけど、なんだかんだで楽しいもんや。
ほんまなら、各地での思い出とか、解決していない案件を進めておきたいけど、明日は明日で別の案件があるんや。
寝不足のまま、出勤するわけにはいかんわな。
――おやすみなさい。


     ◇


と、まぁ、疲れていたこともあるし、すぐに眠れるはずやったんやけど……。
なんか、冷たい?
布団の中でもぞもぞしている物があるし、なんや?
「……なんや、ヴィータかいな」
いつの間に潜りこんだのやら、わたしの目の前には赤髪の彼女が眠っていた。
今でも一緒に寝ていることはあるし、別に珍しくはないんやけど。お姉さんになる為に、止めるゆうてたはずなのになぁ。
「それにしても、可愛い寝顔やな」
わたしの家族であり、そこからもう一歩進んで、恋人にまでなったヴィータ。
彼女は気付いているやろうか? 新しい祝福の風、リインフォースツアイが生まれたら、お母さんかお父さんになることを。
彼女は気付いているやろうか? わたしが、ヴィータのことを大好き過ぎて、いつでも抱きしめたい衝動と戦っていることを。
「気付いてても、気づいてなくても、きっと受け入れてはくれるんやろうなぁ」
小さな身体に不釣合いの大きな期待。運命、悲劇。
その全てを背負い続けてきた彼女にとって、わたしの存在はどれ程のもんなんやろうか?
重過ぎるのは勘弁して欲しいけど、かといって軽過ぎるのもちょっと納得のいかん話や。いっぺん、聞いてみようかな?
怖いようで、ドキドキする。告白した時にも似た、そんな感情がわたしの中で渦巻く。
「しかし、幸せそうな寝顔や」
わたしが目指す未来を受け入れ、そして共に歩いてくれているヴィータ。
そんな彼女を幸せにするのが第一目標であるわたしにとって、これ程のご褒美はない。
ヴィータが幸せを感じられていること、ヴィータが幸せの輪の中にいられること。そここそ、わたしの目指すべき未来なんや。
「ぷにぷにのほっぺに、愛らしい目元。ほんま、わたしを惹きつける天才やな」
今だって、ヴィータを感じたくて、もっと近くで見たくて、どんどんと近づいてしまっている。
おでこがぶつかりそうな程、鼻が当たってしまいそうな程――唇が触れてしまいそうな程。
このまま、キスしたら怒られるかな?
今日一日を頑張って、また明日からも頑張るわたしへのご褒美。
こんな形で貰ったら、あかんやろうか?
これから先も、彼女を幸せにしていく。そんな誓いのキスを。
わたしのあふれ出ている気持ちのままに、想いのままに。
目を覚ましてしてしまうやろうか?
可愛そうやけど、ビックリしているヴィータも見たいなぁ。
怒らしてしまうかな?
少し怖いところもあるけど、そんなヴィータも見たいなぁ。
このまま唇を頂いても、ええやろうか?
「はやて」
「ヴィータ、起きてるん?」
あと少しで触れてしまう、そんな距離で彼女の吐息を感じられた。かといって、それを素直に喜んでいられない。
起きてしまったのなら、キスさせてもらえないかもしれんし。
「……アタシがぜってー守るからな」
「……ヴィータ。それはズルいで」
無理矢理にでもキスをしようとしていた、そんなわたしを守る? こんなわたしを、大切にしようとしてくれるんか?
あかんわ。こんな一生懸命な子を、無理矢理襲うことなんて出来るわけがない。
この台詞を聞かされた後で、勝手にキスすることなんて出来ない。
「興が冷めたと言うか、素直に嬉しいわ」
わたしを守ろうとしてくれる。きっと、ヴィータにとっては当たり前と言えること。
それが、とても嬉しい。夢の中でまで、わたしを思い出してくれることが嬉し過ぎる。
「わたしも単純になったもんや」
ヴィータの一言で舞い上がり、今までの全てを忘れてしまいそうになる。
一言で行動が縛られ、何も出来なくなってしまう。
「どこまで惚れさせたら、気が済むんやろうな」
心の底から愛し、わたしの全てで愛する。
それだけでは、足りんのやろうか?
「けど、あんまり頑張り過ぎんでな」
ヴィータは1人で頑張ってしまうところがあるから、少しだけ心配や。
1人だけで無茶して、1人だけで傷ついて。わたしが傍にいるのに、そんな道を選ばせるわけにはいかんやろ?
ぼんやりとした月明かりに照らされ、彼女の横顔がとても凛々しく見える。
わたしは、この子を守り通したい。どんな悲しみからでも、どんな苦しみからでも、彼女を守っていきたい。
例え、それが過ぎた願いやとしても、そも思いを曲げることなく、貫いていきたい。
「ヴィータ、わたしは守られているだけは嫌なんよ」
大切に思ってくれて、大事にしてくれるのはありがたい。
好きだと、愛していると言ってもらえるのは嬉しい。
けど、それはわたしも一緒なんよ?
「わたしかてヴィータを守りたいんやから、少しは頼ってな」
守るだけではない。守られるだけでもない。
お互いに支えあっていける。そんな恋人になっていきたいから。

――ヴィータ、これからもよろしくな

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