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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
HN:
らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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当ブログ内のSSは無断転載禁止です。 恥ずかしいので止めて ^^;
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肝心の原稿には手も触れていない
こんにちは、らさです

本日よりお仕事の方も多いかと思いますが、頑張って下さい
給料に反映されて、帰ってくるはずですから☆


さーて、本日も1HSSです
どこまでこのペースが持つのか、割と限界が見えてますがw
なのは×フェイト テーマ「アルバム)(なのはsid) で御座います


まぁ、あれですよ
ノロケっぽい話が書きたかったんです


「失礼しまーす」
「遠慮しないで入って。今、お茶を入れるから」
「あ、ありがとうございます」
機動六課に用意された、私とフェイトちゃんの部屋。2人で使っている、幸せの空間。
けど、今はそこへお客さんが訪れていました。
ティアナ・ランスター。スターズの構成員であり、またフォアードチームでは指揮官みたいな役割をしている子。
本人は謙遜しているけど、現場での把握状況や、咄嗟の事態への対応力、そして短い時間で組み上げる戦略は随分なもの。
そろそろ試験を受けても良い頃だとは思うんだけど……やっぱり、不安が先行しちゃっているみたい。
最近は無茶もしないし、冷静さにおいては問題もないし、私としてはやっぱり受けて欲しいけどなぁ。
「にゃはは、私の頭だけで考えていても仕方ないね」
私の思考は、やかんの立てるピーピーという音にかき消される。
駄目だね、私だけで考えていても意味がないのにな。
今日は進路に関する相談も含めているし、教導官らしくバッチリ決めないとね。
「お待たせ、お砂糖とかは自分で調整してね」
「はい……その、わざわざすみません」
「そんなに緊張しなくても良いよ。知らない仲じゃないでしょ?」
どうして、隅っこの方で小さくなっているのかな?
けして散らかってはいないし、それなりにスペースはあるはずだよ?
「ほら、こっちにおいで。一緒に考えようよ」
「はい、それでは失礼します」
そっか、忘れていた。
ティアナは真面目だし、一応上司の部屋に来ているんだもんね。萎縮しないで、って言う方が無理か。
けど、このままじゃ話しにくいし、少しリラックスしてもらわないとね。
「緊張しなくて良いよ。今日は相談を受けているんだから」
「あ、いえ……すみません。ちょっと、想像以上だったもので」
「想像以上? 何か、おかしいところがあるかな?」
片付けはそれなりにしているし、ティアナが潔癖症だと聞いた覚えはない。
私が紅茶をいれるぐらいは、問題ないだろうし。何が想像以上だったんだろう?
「この部屋、フェイトさんとの相部屋なんですよね?」
「うん、ここは私とフェイトちゃんの愛部屋だよ」
愛を紡ぐ部屋。つまり、愛部屋。
微妙なニュアンスだけなんだけど、私のちょっとした幸せ。
「その、何と言いますか……」
「遠慮しなくて良いよ。ティアナが何に驚いているのか、教えて欲しいな」
私とフェイトちゃんにとっては普通の部屋。いつも通りの部屋。
だけど、ティアナにとってはどこかがおかしいのかもしれない。
もしもおかしいところがあるのなら、改善の余地があるのなら、聞いておいて参考にしないとね。
「あ、愛の溢れるお部屋ですね」
「えーと、それだけ?」
何を言われるのかと、覚悟したのに。
レイジングハートにお願いして、録音と録画の準備までしたのに。
それだけなの?
「だって、凄いですよ? 目に付く限りペアルックだらけ。飾られている写真は、ツーショット。まさしく恋人の部屋って感じで、少々居心地が……」
「そうなのかな? 私達にとっては、これが普通だよ?」
「なのはさん達には普通でも、私にはちょっと刺激の強い部屋なんですよ」
成る程、ティアナもお年頃と言うことだね。
確かに、そういう意味で考えた場合、この部屋の内装はちょっとだけ刺激的かもしれない。
文字通り、私とフェイトちゃんの愛の巣に仕上げてあるし、正直誰かを招き入れることもあまり考えていない。
「ごめんね、オフィスとかの方が良かったかな?」
「いえ、そういうわけではありません。ただ、ちょっとだけ刺激的だなーと」
「何にしても、ありがとう。フェイトちゃんとのこと、ちゃんと見てくれているんだね」
教え子達にも伝わるような愛。私がちゃんとフェイトちゃんを愛せていることが、周りにも伝わっているってことだね。
はやてちゃん達に言われたり、からかわれたりするのには慣れたけど、ティアナに言われるとちょっとだけ新鮮。
「では、そんなティアナの緊張を少しだけほぐしてあげるよ」
ふふふ、分からないって顔をしているね。
けど、大丈夫。何も考えなくても受け入れられる。そんなものを見せてあげる――


     ◇


「これが、その時の写真なんだよ」
「あー、それでちょっとだけ泣き顔なんですね」
進路相談タイムは少しだけ後回し。
ティアナの緊張をほぐすという名目の元、私はアルバムを引っ張り出していた。
フェイトちゃんの目にもつかないように、こっそりと隠してあるアルバム。
この中に入っている写真こそ、私の宝物なんだから。
「この頃のフェイトちゃんは今よりも恥ずかしがり屋さんで、すぐ真っ赤になってて可愛かったんだよ? 勿論、今だって可愛いけど、この頃の可愛さはなくなっちゃったよねー」
「大人の対応になったということではないでしょうか?」
「もー、ティアナは堅く考え過ぎだよ」
手を繋ぐだけで真っ赤になり、腕を組んだら逃げ出して、キスをすれば気絶してしまう。
今でも恥ずかしがってくれるけど、あの時ほど派手ではない。
「フェイトちゃんが私の愛仕方に慣れちゃったの。ちょっとぐらいじゃ恥ずかしがらない、そんな愛し方に変化しちゃったんだよ」
受身だけではなく、フェイトちゃんから求めるようになってくれた。
デートに誘ってくれて、手を繋いでくれて、色々なものを私にくれた。
そうなってくれば、当然恥ずかしがるラインも変わってくる。
「けど、そんな変化も嬉しいんだ」
「そういうものですか?」
「勿論。愛し方、受け取り方が変わっても、私を愛してくれていることに変わりはないんだから」
恥ずかしがる、真っ赤になる、気絶してしまう。それじゃ愛を受け取れないと叫んだ彼女。
無理に私のペースに付き合う必要はないけど、その気持ちが嬉しかった。
「フェイトちゃんの愛が、ずっと深く、大きくなっていくのが感じられたの。傍にいて安心出来るんじゃなくて、傍にいるだけで嬉しくなってしまう。そんな愛され方をしているんだよ」
傍にいて安心出来るのは、当然になってしまった。当然のように感じられる、そんな幸せへと変化した。
「手を繋いで、一緒に歩いて、お喋りをして。それだって当然のように楽しいけど、もっと深いところを求めるようになる。フェイトちゃんの心も、身体も。なのはのものなんだよって、伝えてくれるようになったの」
嬉しかった。フェイトちゃんが、なのはだけを見てくれることが。
嬉しかった。私だけが、フェイトちゃんを見続けることを許されたのだから。
「私達は随分と長い間傍にいんだ。尽きることのない愛情と、果てのない衝動に押されて、ずっと一緒にいるの」
「衝動、ですか」
「そう。愛情と一緒に大きくなっていく、激しい感情のうねりがあるの」
恋とか愛とか、そういった言葉だけで表らせられるような関係は、とっくの昔に過ぎ去ってしまった気がする。
私とフェイトちゃんの関係は、そういった言葉を超えてしまって、随分と深いところまできてしまった。
「これは、嫉妬って言えるのかな? ラブラブになってしまえば、気にならない。気にする必要はない。そんなふうに思っていたのに、全然だめだったの」
「誰かと話をしていると、イライラしてしまうとかですか?」
「うーん、もうちょっとひどいかな? フェイトちゃんが、誰かと話しているだけで切なくなる。フェイトちゃんが、誰かに触れているだけで悲しくなってしまう。私だけが取り残されてしまったような、置いていかれるような。そんな寂しい気持ちが溢れてしまうの」
仕事上、仕方のないこともいっぱいある。フェイトちゃんの性格上、どうしようもないこともある。
それでも私はいつも嫉妬してしまう。
意味がない、無駄なことだと分かっていても止められない。
フェイトちゃんは、私を愛してくれていると分かっていても、嫉妬してしまう。
「なのはさんも、可愛いところがあるんですね」
「ぶー、それはどういう意味かなぁ?」
「万年新婚カップルなんて呼ばれているのに、そんなふうに感じているんですね」
はやてちゃんから聞いたのかな? 私の教え子達に何を教えているのかな、ほんと。
あんまりからかわれると、仕返ししたくなっちゃうぞ?
「ふふ、そんな私もフェイトちゃんは受け入れてくれるから。そんな私だって、フェイトちゃんは愛してくれるから。私は、精一杯我侭を言って、全力全開でフェイトちゃんを愛して。幸せになるんだ」
「ご馳走様です」
「ティアナにも好きな人が出来れば、その人と愛し合うことを続ければ。いつか分かる日がくるよ」
人を愛することの大切さ。
人を愛することにより、得られるものの大切さ。
それは手探りで経験するしかないから、全部は教えてあげられない。
ヒントは与えられても、答えを教えてあげるわけにはいかないんだ。
「ところで、結婚はされないんですか?」
「え? 結婚? ティアナ、結婚するの?」
「いや、私ではありませんよ。相手もいませんし」
あ、そっか。
恋する乙女にはなっていても、恋人にはなっていなかったね。
何だかライバルは多そうだけど、頑張れ。応援しているよ。
「なのはさんと、フェイトさん。当然、結婚も考えているんですよね?」
「わ、私とフェイトちゃんの話なの?」
そんなこと言われるの、想像もしていなかった。
うー、思わぬ反撃だなぁ。
「その、勿論考えてはいるよ? フェイトちゃんのこと、大好きだし。結婚出来たらいいなーって、そう思うよ?」
フェイトちゃんと夫婦になる。フェイトちゃんと結婚する。
ミッドチルダでは同性婚も認められているし、多分お母さん達も祝福してくれる。
ウエディングドレスを着たフェイトちゃんも見れるし――タキシードや着物だって捨てがたいけど。
「ま、まだ早いんじゃないかな。もうちょっとお互いのことを良く知って、それからでも遅くはないと思うの」
「……確かに今も夫婦みたいなものですし、私が言うべき立場ではありませんが。やっぱり似たもの同士ですね」
「う、うん。私とフェイトちゃんは似たもの同士なんだ。だから、きっと理解してくれると思うの」
結婚は、もう少し落ち着いて。家を買って、将来計画を立てて。それからプロポーズすれば良いよね?
しっかりと準備を整えて、フェイトちゃんを迎えに行かないと。
「けど、フェイトちゃんからプロポーズされたらOKしちゃうと思うしし、早くなっても良いのかな? ど、どうしようティアナ。私、度すれば良いのかな?」
「とりあえず落ち着いて下さい。というか、私に聞かれても困ります。直接、フェイトさんに聞いたら良いじゃないですか」
「そ、そんなこと、恥ずかしくて出来ないよ! 勘違いされて結婚することになったら……それはそれで嬉しいけど、それじゃダメ……いや、全然問題はないんだけど」
うぅぅ、ティアナって意外といじわるなんだね。頭の中が混乱して、何を言えば良いのか分からないよ。
とりあえず、私はフェイトちゃんが好きなの。愛してるの。ずっとずっと愛しているの。
別に結婚なんてしなくても、平気だもん。私は、ずっとフェイトちゃんと一緒にいるんだから。

――フェイトちゃんが認めてくれて、笑ってくれれば、私は幸せなの

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