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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
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SS書き・ステカつくり
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どーん!

はい、既に何週間ぶりなんてものではないですね
……ゴメンナサイ
書き続けていたのですが、色々忘れてまして ^^;)


それにしても、はやて師匠の一人称は厳しいですね
標準語でないだけでも厳しいのに、日本語を理解し切れていないらさでは……

まぁ、私の事情なんざどーでも良いです

はやて×ヴィータ「交わる心」
(カテゴリは八神家に入ってます)

告白シーンまでやっとこれました
ええ、やっときたのですよ













「はぁ……どないしようかなぁ」
わたしは、八神はやて。私立聖祥大学付属小学校に通う女の子や。
もっとも時空管理局の特別捜査官やったり、八神家のお母さん言われることもあったりと、少々複雑な身やけど。
「お母さん、か」
実際にわたしはうちの子達、ヴォルケンリッターの主なんやから、お母さんと呼ばれるのは問題ない。問題なかったんやけど……。
恋をしてからは、それが大きな障害として立ち塞がった。
「計画だってちゃんと立てたし、準備もしてる。何も問題ないはずなんや」
告白するまでの手順、告白してからの対処。
そして、拒絶された時用の冗談。全部そろえた。
「逃げるのは簡単なんやけどなぁ。あはは……そろそろ覚悟を決めんとあかんよな」
ヴォルケンリッターの1人にして、わたしの大事な家族。
明るく、愛くるしい彼女。わたしを好きだと言ってくれる彼女。
「そろそろ隠し通せんようにもなってきたし……もう、限界なんや」
出来ることなら、この胸の内を伝えたい。今すぐにでも告白してしまいたい。
そして、恋人になってあのバカップル達にも負けない愛を語りたい。
「けどな……」
わたしと彼女の関係は少しだけ、複雑過ぎる。
主と騎士。母と娘。
前者はええ。主と騎士が恋に落ちたところで、何も問題はない。
主従関係を超えてしまうような大きな愛。むしろ、望むところや。
問題なんは、後者や。
「みんなから見れば、家族以外には見えんかもしれんしなぁ」
母と娘。もしくは姉と妹。
いつもであれば、鼻で笑ってしまうような関係や。
けど、やっぱ怖いもんは怖い。
わたしからヴィータへ向かうのは、1人の人間としての愛。
けど、ヴィータからわたしへ返ってくる感情が家族としての愛ならば、両社の間には大きな隔たりがある。
それは絶対的に埋められない、深い溝になってしまうやろう。
まだ確認した訳やないし、ヴィータがどう思っているかなんて、わたしに分かるはずもないけど。
あかんなぁ、無駄に考えてしまうわ。
「1人で悩まずに、相談しろ……」
今まで、わたしが散々言ってきた言葉や。
相手の気持ちを決めつけるな。自分の気持ちを消してしまうな。
後悔なんかせんでええ。自分の気持ちに誇りを持てって。
「やっぱ、難しいなぁ」
この考え方に間違えはないと思うけど、他人の心なんて完全に未知数なんや。どんなに考えたところで、悩んだところで分かるはずはない。
口で言うのは容易くても、実際にやるとなるとその一歩を踏み出せない。
人の背中だけは押しといて、自分はこんなんとは、なんとも情けない話や。
恋人が誕生する瞬間にかて、立ち会ったのにな。ほんま、ダメやな。
はは……情けなくて、笑えてくるわ。
けど、このまま指をくわえて見ているだけは嫌や、もう限界なんや。
なのはちゃんの笑顔を見る度に、胸が締め付けられる。
フェイトちゃんの声を聞く度に、涙が溢れそうになる。
2人は頑張った。
恥ずかしさも、恐怖さえも飲み込んで、自分に素直になった。
だから、結ばれた。
アリサちゃんが跳ねる度に、嫉妬で焦げてしまいそうになる。
すずかちゃんが微笑む度に、思いが溢れそうになる。
2人は頑張った。
問題を1つずつ解決して、一緒に笑うために。
だから、結ばれたんや。
なのに、わたしは何を悩んでいるんやろ?
羨ましい。わたしもヴィータと結ばれたいはずやのに。
この想いは、伝えずに消えてしまっても良いものなん?
わたしの想いは恐怖に負けてしまうような、弱いものなん?
「そんなはずはない……」
ヴィータへの恋心はは消せるはずがない。
たかが恐怖に負けるほど弱くない。
わたし達は新しい絆を手に入れるんや。
家族ではなく、恋人として。
主従関係ではなく、恋愛関係で。
あの笑顔を誰かにとられるんは嫌。
ヴィータがわたしの傍に居ないのも嫌。
恋人達を羨望の目で見つめるのは、もう嫌――





最後の一歩。わたしの想いを伝えるための一歩。
失敗は許されない。
「ヴィータ……」
名前を呼ぶだけで幸せになれる。そんな彼女を。
ぶっきらぼうで、我がままで。そんな彼女に。
伝えたいんや。
「ん、何か用?」
ほんま、返事も素っ気ないしなぁ。
けど、そこがまた魅力的というか、何と言うか独特の……って、返事?
「ヴィータ?」
「いや、だから、何?」
慌てて振り返った先に、想い人。赤い髪を持つ彼女がいた。
何で、こんなところにおるん?
さっきまで、誰もおらんかったはずやのに。
「い、いや、なんでもないんよ。なんでも……」
あかん、どう考えても怪しいわ。へたすると、追求されてしまうかもしれん。
どないしょうか?
まさか、ここで喋ってしまうわけにもいかんし。
「変なはやて。何慌ててるの?」
不思議そうな顔をしてるってことは、聞こえてなかったんよな?
ならこのまま誤魔化してしまわんと、まだ心の準備が出来てない。
「別に焦ってはないんやけどな。んー、ヴィータはわたしになんか用事なん?」
聞かれていないなら逃げようがあるし、誤魔化すのだけは得意や。
仕事柄身につけたものやけど、意外に役立つこともあるんやなぁ。
「はやてが見当たらないから、探してたんだ」
「アイスでも食べたいん?」
昨日買ってきた分がまだ入っていると思うんやけど……ご飯の後にして欲しいな。
「別にそんなんじゃなくて……その、はやてがいないから、ちょっと寂しかっただけ」
「ヴィータ?」
寂しい? 今、寂しいってゆうてくれたん?
ヴィータは、わたしがおらんだけで寂しいの?
ヴィータは、わたしがおらんかったら、寂しいって思ってくれるの?
「べ、別に良いだろ? 折角、家にいるんだから、一緒にいても」
心の準備なんて出来てない。どんな風に告白するかなんて、考えてない。
けど、こんな可愛い子をこれ以上放っておけんわ。
「わっ、ちょっとはやて!」
わたしの腕にすら収まる程小さい。妹ゆうても通用するぐらいに小さい。
それやのに、どうしてこんなにも大きく感じるんやろ?
わたしの心に住み着いて、頭の中をかき回して……私の心をさらっていった。
「――なぁ、ヴィータ言っとかなあかんことがあるんやけど、ええかな?」
まぁ、実際はわたしが勝手に惚れてるだけなんやけどな。
しゃーないわ、可愛いもん。
「言わなきゃいけないこと? もしかして、アタシのアイスを食べたの?」
あはは、こんな時も緊張感ゼロやね。ふふ……そこがヴィータらしくて、ええわ。
こっちの緊張もとけてしまいそうや。
「そうやないよ」
それにアレを食べたんはシグナムやったはずや。今度、買ってあげなあかんなぁ。





「わたしな、ヴィータが大好きなんよ」
「アタシだって、はやてが大好きだぞ?」
即答、即決、悩まない。
そんな真っ直ぐな彼女。
「うん、知ってる。それはよー知っとるよ、ありがとうな」
気取ることもなく、照れることもない。
ありのままの自分を見せてくれる彼女。
「けどな、わたしが言うてる”大好き”は愛してるってことなんや」
だからこそ、勘違いされたくないし、ちゃんと伝えたい。
わたしの想いが届くように、わたしの気持ちが伝わるように。
「家族として好きってのも勿論あるけど、ソレだけやないんよ」
ほんまは、きちんと準備して、覚悟も決めて、告白するはずやったんやけどな。
成り行きで、こうなってしもうたんよ。分かりにくくてごめんな。
「わたしは人としてヴィータに恋をして、そのまま愛してしまったんよ」
何がきっかけになったのか、覚えてはいない。
ただ傍にいてくれて、わたしの為に怒ってくれたことに惹かれたのは確か。
「ごめんな。女の子同士やし、言ってしもうてもええんか悩んだんやけど、止めれんかったんよ」
そんな、わたしの好きになれたヴィータに。
その彼女に伝えたい。わたしの気持ちを知って欲しい。
主と騎士だったり、母と子だったり……色々と複雑やけど、気持ちが消えることはなかったから。
「せやから、返事なんていつでもええ。別にくれんでもええ。卑怯なんは分かってるけど、気持ちだけ伝えさせて」
この気持ちにだけは、嘘はない。
この気持ちにだけは、偽りなんてない。
わたしの心に芽生え、わたしに甘い苦しみをくれた想いだけは、真実。
「わたしはヴィータを愛しています。恋人になってもらえませんか? ヴィータの愛を私にもらえませんか?」
やっと伝えられた。目をそらすことも、逃げることもなく伝えられた。
結果がどうなるかなんて分からんけど、これでええんや。
「はやては、アタシを愛しているの?」
あはは…驚いた顔してるな。
それも無理ないか。こんなこと、話したことないもんな。
あったのは家族としての会話だけやった。怖くて、触れないようにしていたんや。
「良いよ」
そもそも、こんなことを考えている余裕なんかなかったやろうし。
唐突に持ち出すにしても、少しはクッションを挟むべきやったかなぁ?
「まぁ、唐突にこんなこと言ってごめんな。さっきも言ったけど、返事は別にええから」
「だから、良いってば」
返事がもらえるなんて思ってないし、どうなるかなんて分からん。
それにしても、良いよって。即答するのはヴィータらしいなぁ。
――即答?
良いよって言わんかったか?
ヴィータは良いよって、そう答えたんか?
「アタシの愛をはやてにあげれば良いんだろ?」
「あげればええって……ヴィータ、そんな簡単なもんやないんやで?」
あまりにもあっさりと答えられてしまい、わたしの頭が混乱しているのが分かる。
こればかりは、即答されるなんて思っていなかったし、OKが貰えるとも思っていなかった。
「アタシがはやてを好きで、はやてもアタシが好きなんだろ? ん、愛しているだっけ?」
いや、言っていることに間違いはないし、わたしとしては嬉しいはずなんやけど。
なんや、ここで納得したらあかんような気がする。
「難しーことはよく分かんないけどさ、ソレでいいんだと思うよ?」
それにしても、わたしはあんなに悩んで、あんなにも迷って、やっと告白出来たのになんか悔しいわ。
それとも、わたしが悩んでいたんが間違えやったんやろうか?
「なのはとフェイトみたいになるんだろ? だったら、ソレで良いじゃん」
それに、ヴィータかて、なにも分からずに返事しているわけではないみたいやけど。
せやけど、分かっていたとしても簡単に答えたらあかん。
「いや、だからな。これは、その、とても大切なことなんやで?」
彼女の一生を決めてしまうかも知れない、大切なことなんや。
そんな返事をしているんやで?
もう少し、悩むとか、考えるとかするべきやろ。
「わたしと恋人になって、デートしたり、手つないだりもするんよ?」
「今とあんまり変わらないじゃん」
いや、そういわれてしまえばそんな気がするけど。やっていることは、今までと変わらんかもしれんけど。
家族として歩くんと、恋人として歩くんは全然違うんやで?
「キスとかもするんやで?」
なんで、こんなに簡単に決めてしまうん?
そりゃ、嬉しいけど、そういうもんやないやろ。
「なんで、はやてが慌ててんの?」
「え? ……こないにあっさりと返事くれるとは思ってなかったし、駄目言われるかもしれんて思っていたし」
やっぱ、わたしがおかしいんか?
いや、ええよって返事もらえたのは嬉しいんやけど。嬉しいのは間違いないんやけど。
少しだけでええから悩むとか、感動するとかして欲しかったんやけどな。
「わかんねー。アタシには全然わかんねー」
わたしかて、分からんようになりそうやわ。
感動的なシーンを期待していたところもあったし、少し拍子抜けや。
「どういうことや?」
「はやては難しく考え過ぎなの。好きなもんは好きなんだから、それでいーじゃん」
難しく考え過ぎ。
そりゃ、ヴィータと比べればそうかもしれんけど。これぐらいは、普通やと思うけどなぁ。
「でもな、やっぱり少しは悩むべきやと思うんよ」
「あー、もう! ややこしいな」
怒らんでもええと思うんやけどな。それに、そないアップで説教せんでも……って、ぶつかる?
「んぐっ」
ヴィータ、一体何を?
それに、この唇に触れているんは?
「これで良い?」
キス、されたんか?
わたしは、ヴィータにキスされてしもうたんか?
「えーと、ええと思うよ?」
悪いなんて言えるわけないし、問題はないし。
嬉しいんやけど、ビックリし過ぎてどうすればええかが分からんわ。
「これで恋人になれるんだろ?」
別にキスをする必要はないと思うんやけど。ありがとう、お陰で心が決まったわ。
ここまでされたら、私もうだうだ言い訳ばかりしているわけにはいかんな。
「不束者ですが、よろしくお願いします」
覚悟を決めて、ヴィータに応えんと失礼や。
「不束者?」
「ようは知らんけど、こうやって言うものらしいんや」
ほんまは結婚する時に使うんやけど、ヴィータとやったら問題はないやろう。
このままゴールインしたいなって、そんな願いも込めておくで。
「へ~、そうなんだ」
「あーぁ、それにしても失敗したなぁ」
ちょっとしたアドバンテージをもっても、無意味な気はするんやけどな。
まさか、先手を打たれるとは思ってもみんかったわ。
「何かやっちゃったの?」
あはは……そんな心配そうな顔をせんでもええよ。
わたしがちょうミスしただけやから。
「ほんまはな、わたしが甘く囁きながら、ヴィータの唇を奪うはずやったのになぁって」
「そうだったんだ。ごめんなさい」
「別にええんよ。そうなったらええなって勝手に思っていただけやし、そないにこだわることでもないし。それに奪われるゆうんのも結構ええもんやなぁ」
それに謝られてもな。空しくなるだけやから。
ここで、この話は終わりや。
「はやてって変態?」
むぅ、変態か。
そう呼ばれてええ気はせんけど、別に問題があるわけでもないな。
「んー、どうやろ。他の人よりちょっと変わってるかもしれんけど。……まぁ、ヴィータが好きでいてくれたらそれでええわ」
わたしが第1に考えるのは、彼女のこと。
わたしが1番に心配すべきは、彼女とのこと。
「なら、安心だな。アタシははやてが大好きだから」
ヴィータがわたしを好きだとゆうてくれる限り、何の問題もない。
おかしいのなんて、元からやし気にしない。
「ふっふふ。甘いで、甘いでヴィータ!」
「アタシって、甘いのか?」
せやけど、ここまで押されっぱなしゆうのもなんやし、少しは返しとかんとな。
「それはもう、コーヒーに入ってないガムシロップみたいに!」
「それってただのガムシロップだよ」
お~、あのヴィータがツッコミをいれてくれるとは。
これは随分な進歩やな。
「こういう時は、大好きやなくて愛してるって言うんや。そうゆうことなんよ」
「すげー分かりにくいよ、はやて」
けど、まだまだなところがあるなぁ。
まぁ、そこらへんはわたしがしっかりリードしてあげるから、楽しみにしといてな。





それにしても成功するとは思わなんだなぁ。
拒絶されるやろうって、諦めていたのに……。
「わたしもまだまだゆうことやな」
分からないといっても察することは出来るはずだ。好きな人のことなら当然。
分からないといっても感じることは出来たはずだ。わたしが好きになった子やのに。
はぁ、もう少しヴィータも自分も信じれるようにならんとあかんなぁ。
「んっ、ん……はやて」
それにしても、離れたくないからって、一緒にベッドに入ったのはええんやけど……これはきついなぁ。
ヴィータのぬくもり、ヴィータの匂い――
こんな風に抱きしめてて、熟睡出来るわけがない。

「ここにおるよ」
わたしの名を呼んでくれる可愛い寝言。それだけで嬉しくなってしまう。
この幸せを手放さん為にも、もっと大きな愛に育てんとな。
「アイス食べても良い?」
「あはは……おなか壊さんようになぁ」
もう、ホンマに可愛いわ。

――これからもよろしくな。
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