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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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当ブログ内のSSは無断転載禁止です。 恥ずかしいので止めて ^^;
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2週間程空いてしまいました……
情けないなり orz

レポとかは、後で書くとして☆
SSUPですぉ!

はやて×ヴィータ 【後悔、失念、そして……】
(追加カテゴリは八神家です)

タイトルだけを見ると重そうですが、そこまででもないかな?
うん、そんなに重たくはないはずなんだ




―ここからレポー
SSを読んでいただける方は「続きから」でお願いします。

3月28日 京都で開催されたヴォーパラ3に参加してきました
なのは同人の界隈の方も見知っている主催&スタッフさんでしたがww
(ユニゾンインのスタッフは殆どいましたぉ)

とりあえず、ヴォカロは厳しいですねー
グッズ関連はそれなりにお買い上げ頂きましたが、SS本はさっぱり☆
折角、絵を頂いたのに……まぁ、肌に合わない感じでしたね ^^;)
次に出る時はグッズ>>本ぐらいで頑張ろうと思います

それにしても、女性の参加率がすげーです
コスイベ等にもお邪魔させている身なので、認知はしていたつもりですが……
いやー、いつものイベントは別の恐怖感もありましたw
(主にアフターで)

こんな感じかなぁ

あ、次は6月20日にリリマジ参加予定です。
新しいアイテムをGETしたので、持参するつもりですぉー
冷たくて無機質な闇が町を包み込み、静寂をもたらしている。
昼間は賑やかな海鳴市も、この時間帯になれば静かなもの。
「すっかり寒くなったなぁ」
そんな静寂の中、わたしは布団の中で震えていた。
別に病気で寝込んでいるわけやなく、就寝時間なだけやけどな。
けど、夜になり1人の時間が増えると、色々と考えてしまう。
以前、この家に1人だけだった時のことを。誰かの温もりを求めることもなく、孤独と暮らしてきた時のことを。
「こんなことを考えられるのは、それだけ幸せになったってことやな」
昔は、それが当たり前やったから。不思議に思ったこともなかった。
寂しいとは感じても、どうすればええかなんて知らなかった。
目を閉じても、目を開いても1人だけ。話相手すらいない。
眠っていても、目を覚ましても1人だけ。誰かが傍にいることなんてない。
夏の暑い日でさえ、どこかに寒さを抱えた家。わたし以外に誰もいない家。
そんな寂しい家やったのに――は随分と賑やかになったなぁ。
目を覚ませば、みんながいる。わたしの大切な家族が。
寝る前だって、お休みゆうて挨拶してくれる。わたしに笑ってくれるんや。
それがどんなに嬉しかったか。言葉にしてあらわすことなんて出来ない。
みんながきてくれたおかげで、家が明るく元気になった。そんな風にさえ見える。
「初めはとまどったけど、嬉しかった」
勿論、それはわたしの気のせいやって分かってる。
家が明るくなったんやなくて、わたしが変われたから。明日を夢見て、笑えるようになったから。
家族が出来て、世界が色を取り戻したように感じただけなんやって……。
朝になったら何をしよう。明日は何の話をしよう。
そんな風に毎日を楽しめるようになったんや。1人で寂しく、ご飯を食べることもなくなった。
まぁ、困ることもちょう増えてしもうたけど、そんなん愛嬌のうちや。
ヴィータがアイスを食べ、シグナムが新聞を読み、シャマルが料理を失敗する。そんなみんなをザフィーラが見守ってくれている。
あはは……なんて幸せなんやろ。
夢に見てた家族が出来て、そのまま夢の中で暮らしているみたいや。
脆く儚い、手を伸ばしても掴めない夢の中にいる気分や。
せやけど、これは夢やない。リィンフォースがくれた現実なんや。
ずっと旅をして、わたしの元に届けてくれた優しさなんや。
もし、あの1人だけの時に戻るとしたら、なんて考えたくない。
想像するだけで心が締め付けられ、苦しくなる。
もし、あの1人だけの時に戻るとしたら、なんて考えたらあかん。
考えただけで頭が痛くなって、泣いてしまいそう。
おはようって言っても、返ってくる言葉はない。
だって、1人やから……。
ただいまっていっても、ただ声が空への消えるだけ。
だって、1人やから。
怪我をしても、病気になっても、傍にいてくれる人はいない。
泣いても、笑っても、共感してくれる人はいない。怒ってくれる人もいない。
学校に行っていないわたしは、ただ図書館で本を読むだけ。ずっと、本を読んでいるだけ。
寂しくなんかないって強がっても、誰も見てくれない。
「あかん、思い出すだけでもきついわ」
この温かい家族を手放すなんて、そんなん考えること自体が間違ってる。
そんなん、想像したらあかん。
わたしに出来ることは、この幸せを失わんように努力するだけなんやから。
そして、わたしがやるべきことは、もっと幸せになれるように頑張ることや。
その為の1歩を、しっかりと踏み出さんと――





「はやて、まだ起きてる?」
「んー、どないしたん?」
考えごとも終わり、うとうとしていたら可愛らしい声に起こされてしもうた。
闇の中にぼうっと浮かぶのは、ぬいぐるみを抱えた赤い髪の少女。
いつもは明るい表情を浮かべているヴィータ。
けど今は、泣きそうな顔をしている。
「一緒に寝ても良い?」
寝つきの良い彼女が、わたしのところにくるなんて用事は1つだけ。
わたしを頼ってくれる理由は1つだけ。
「ええよ。ほら、こっちおいで」
闇と静寂は過去を思い出させる。
明るく楽しかった昨日ではなく、辛く苦しかった過去を。
闇と静寂は孤独感を募らせる。
温かい今ではなく、冷たく辛い過去を思い出させる。
わたしよりも、ずっと長く生きているヴィータ。
戦場を渡り歩き、思い出すだけで発狂しそうな過去を持ってしまったのやろう。
転生の中で、背筋が凍るような出来事に遭遇してしまったのやろう……。
そんな辛い過去を、彼女は沢山抱え込んでいる。わたしに話してくれることもなく、ただ抱えている。
良いことなのか悪いことなのか、転生前のことを殆ど忘れているみたいやけど――その時の気持ちだけは、覚えているんやろうな。
優しい彼女は、自分を傷付けながら戦っていたから。
辛かったこと、寂しかったこと。記憶には残らなくても、心に残ってしまう。
忘れようと思っても忘れられない、忘れてはいけない過去。
どこへ行っても、どんな努力をしようとも逃げられない。
茨のように棘を立て、心に絡みついたままになる。
そして、心は痛みと共に血を流し続ける。
わたしにはヴィータのそれを取り除いてあげる力はない。ヴィータの傷を癒すことは出来ない。
ただ、ありのままを受け止めてるだけ。
過去を聞くことも出来ず、抱きしめることしか出来ない。
なんて不甲斐ない主なんやろうな。
ヴィータが傍にいたいと、いても良いとそう思ってくれているのに、わたしに出来るのは僅かこれだけや。
「はやて、あったかい」
「そっか? よしよし、一緒に寝ような」
わたしの胸に頭を預け、目を閉じているヴィータ。
子供のわたしの腕ですら、抱えられる小さな体。とても小さなからだ。
その細い腕は、何を抱え続けているのやろ?
どんな重たい物を背負い、飛び続けているのやろ?
「おやすみ、ヴィータ」
わたしはヴィータの力になれるんやろうか?
彼女の傍にいて、彼女を支えられるだけの存在になれるんやろうか?
過去の出来事すら掴めていない。彼女と同じ辛さを知らない。
そんなわたしが、彼女の傍で笑っててもええんかな?





未来だけを見つめ、凄惨な過去には囚われない彼女。
幸せを信じる強さを持ち、誰かの為に傷つく勇気を持つ彼女。
その瞳は真直ぐに、強烈過ぎる程に真直ぐや。
見つめられているだけで貫かれそうな、そんな迫力を持っている。
その上、子供らしさを失っていない。優しさと遊び心を忘れない。
どこまでも純真なまま、汚れないまま傷まみれになっている。
その強さに、優しさにわたしは惹かれた。
ヴィータと一緒にいたい、そう思ったんや。
主と騎士でもない。家族として一緒にいるのわけやない。
恋しいから、愛おしいから傍にいたいと思ったんや。
なぁ、ヴィータ。
わたしは我侭な女の子や。いつまでも、いつでも一緒にいたいと願ってしまうんよ。
ヴィータを抱いて、その手をとって、一緒の目線でいて欲しい。そう願ってしまう。
幸せな時も、辛い時も、泣いている時かて一緒にいたい。
矛盾してるよな。
ヴィータの幸せを願っているだけなら、わたしは気持ちを押し殺すべきや。
今まで経験した辛いことも包んで癒してくれる、そんな人を探してあげるべきなんや。
普通に恋愛して、普通に結婚して、幸せになって欲しい。
彼女が望めなかった普通をプレゼントして、平穏な日々で幸せになって欲しい。
そう、願うべきなのは分かってる。主として、家族として、それが正しい姿やて……。
けど、ごめんな。わたしは我侭やから、ヴィータを好きになってしまったんよ。わたし自身が惚れてしもうたんよ。
誰もおらんかったはずの、空っぽの心があなたを求めてしまったんよ。
ごめんな、勝手に惚れてしもうて。
ごめんな、わたしなんかが好きになってしまって。
ヴィータを救うことも、守ることも出来のに。そんな弱いわたしが好きになって、ごめんなさい。
悪いことやって分かってる。許されないことやって分かってる。
けど、もう止められないんよ。この胸の想いを押さえられないんよ。
ヴィータを見るだけで苦しい。笑顔を見せてくれたら、狂いそうなんや。
どんな返事でもええ。返事なんかくれんでもええ。
ヴィータが苦しむのも分かってる。それを分かってて言おうとしている、酷い主や。
きっと……いや、確実に嫌われてしまうやろう。
それでも、この気持ちだけは伝えさせて。
どんなに忌避されても、どんなに非難されても、この気持ちだけは大切なんや。
ヴィータを好きになれた気持ちだけは、誇りたいから。
あなたに恋焦がれた、そんな想いをなかったことにしたくないから。

――ごめんな、ヴィータ
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