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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
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リンクフリーです。
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ホワイトデーSSです。
今回の主役は 盾の守護獣ザフィーラw

一応いつものヤツと繋がっている予定です。


まぁ、なのはSSはみなさん明日が山場でしょうね~w
もちろん私も書きますが誕生日SSが沢山UPされるのかと思うと楽しみですb




先日のバレンタインとホワイトデーなる儀式は1対となるものであることが判明した。
主はやてと暮らすこの時代には情報を容易く入手する手段が存在する。獣形態以外での諜報活動を不得手とする我には助かる存在だ。
さて、話を戻そう。
どうやらホワイトデーとはバレンタインチョコのお礼を送る日らしい。成程、礼を払う日なのだな・・・何々、マシュマロやクッキーを送るのが一般的、か。作り方まで載っている。いんたーねっととは便利なものだが、生憎俺には料理など出来ん。やったことも無い。
購入しようにも先立つ物、すなわち金も持ち合わせていない。
ふむ、どうしたものか・・・。
金を稼ぐ方法が労働であることは知っているが、あれは何分時間を取られる。長期に渡り働く必要性もある上に、身元の証明が出来ないといけない。夜天の書のプログラムであった俺は身元を証明できるものなどない。
更に、労働に時間を取られ家を空けてしまっていては守護獣としての役割が果たせん。
夜中であれば少々空けたところで、将であるシグナムやヴィータがいるので問題ないのだが・・・。
そうか、このいんたーねっとで金の稼ぎ方を調べればいいのか。折角貸して下さった主の期待に答える為にも、俺1人の力で解決せねば。
その後、4,5時間ほどパソコンの前で四苦八苦した俺は、なんとか都合の良さそうな仕事を見つけた。
慣れなぬ事は苦手だな・・・。


      ◇


「君がザフィーラ君でいいのかな?」
あの後、帽子で耳を隠し主の下さった衣服を着た俺はとある場所に向かった。
アルバイトや日雇いといった制度があり、その中でも身元の確認も甘く、1日分の働きに応じて金をくれる仕事・・・工事現場だ。体力あれば向いていると書いてあったし、力仕事なら俺にも勤まるだろう。
「はい、ザフィーラと申します」
問題は日頃せぬような喋り方をしなければならない事と、交渉と呼ばれる行動に出ねばならない事だ。少しの間とはいえ疲れる。
今、目の前にはくたびれた作業服を着た50台ほどの男性が座っている。管理責任者とか言ったか・・・
「うちは仕事はキツイ代わりにお金はいいからね~、良く飛び入りさんが来るんだが・・・うん、君の体格なら問題は無いだろう。後は現場の人間の指示にさえ従ってくれていれば、働きに応じて給料を出そう」
ふむ、現場で指示された通りに働けば金をくれるのか、分かりやすくて良い。
「即金希望ということだからややこしい手続きはいいとしてっと、とりあえずここに名前と住所、それに電話番号を書いてくれるかな」
「はい」
主に書いていただいたメモを見ながら書いて・・・うむ、これでいいだろう。
「ほうほう、八神ザフィーラさんと・・・外人さんみたいだけど日本語の方は問題なく話せるようだからいいね。住所の方もOKと。じゃあ、早速今日の夜中から頼むよ」
「はい、お願いします」
無事手続きを済ませ、帰宅した。
―――夕食後、主が風呂に入ったのを見計らいシグナムに報告を行う。
「・・・分かった。この世界ならば襲われる心配も少ない。ヴィータとシャマルもいる」
「期間としては1週間程になる」
主には我らヴォルケンリッターの念話を傍聴する事が可能だ。そのような事をされるお方では無いことは知っているが、秘密裏に動き驚かせるほうが効果があるらしい。その効果が俺には理解できなかったが、主の笑顔の為ならば良いだろう。
「違法性のあることでもない、好きにするが良い」
「感謝する」
詳しい事情は説明していないが将は納得してくれたようだ。許可も出たことだ、早速仕事に出かけるとしよう・・・。
「ザフィーラ少し待て」
「何か問題があるのか?」
まさか、却下されるのだろうか?それは非常に困るのだが・・・。
「お前が出かける理由を主はやてにどう説明する?そこまで考えているのか?」
そうだ、すっかり失念していた。その為に頼んで来たのだから話しておかなくてはな。
「問題無い。アルフに訓練で出かけていると答えるように頼んできた。ハラオウン一家も了承してくれた、問題ないだろう」
「そうか・・・ならば良い。行って来い」
「では・・・」
先立ってハラオウン家に協力を依頼してある。問題なくいけるだろう。
頼みに行ったときの女性陣の反応がなにやらおかしかったのが気にはなるがな―――


      ◇


「ザフィーラ君、次はこれを運んでくれ」
始めは肩慣らしのようで軽い仕事を頼まれていたが、段々と重労働となってきた。
だが、デバイスを持たず戦闘でも肉弾戦を得意とする俺にとってはそこまでではない。これで金が貰えるなら楽なものだろう。
「兄ちゃん良い働っきぷりだね~。どうだい、もっとキツイ仕事に行かないか?」
少し汗をかいてきてペースを上げようかと思っていたところ、年配の作業者に声をかけられた。
「もっとキツイ仕事?」
「あぁ、ビルの工事現場なんだが間に合いそうに無くてね~。お兄ちゃんみたいな元気な奴が来てくれると嬉しいんだが、どうだい?」
「ふむ・・・しかし・・・」
「あぁ、大丈夫だよ。仕事は夜中だけだし、金もここより良いから。監督さんの許可も出るだろうし・・・問題は無いよ。どうだいお兄ちゃん来てみないか?」
ふむ、どうしたものか。
金はいくらあっても困ることは無いと主は言っていたし、買い物をするのにいくら資金がいるのかも分からん。時間帯も変更無しか・・・それに困った人は助けるべきなんやと主にも教わっている。
「問題ない。そこに連れて行ってくれ」
「おぉ、来てくれるのかい。っと監督さんに言ってくるから少し待っててくれ」
それだけ言うとその男は事務所へと走っていった。
―――成程、さっきとは違い中々忙しいな。
「兄ちゃん、ここも頼むぞ」
「お~い、コッチにも早くくれ~」
ビルの工事現場に移った俺に任されたのは、生コンと呼ばれる物を運ぶ作業だった。
通常は機械で行うらしいが、故障した為人力で運び上げているらしい。
魔法を使うことは出来ないので他の作業者のように手押し車なる物を使っているのだが、重量物を運び続けるのは結構厳しい作業だ。
生コンを必要としている場所に運ぶだけといった単純作業だが人数が足りない事もあり皆忙しそうに働いているが、相当疲弊してきているな。
・・・ふむ、ビルとはこうやって作るのだな、中々興味深い。
「お、兄ちゃんまた来てくれたのかい?他の奴らとは違って元気だね~」
「おぉ、ありがとよ。そこに入れてくれるかい?」
ふむ、どうやら上の方でも生コンが足りていないようだな。だが、上がれるような元気な者は居ないみたいだ。なら、俺が動けば良い事か・・・バランスを取る以外難しい作業でも無い。
人助けとやらの為にも、他の作業者より多く運べばいいだろう。空を飛ぶ事が出来ないこの世界では、これぐらいしか出来ないがな―――


      ◇


「ありがとう、君のおかげで工期が間に合いそうだよ」
1週間が経ち3月14日となった今、俺は何故か感謝されていた。
「はぁ・・・」
他の作業者よりも多くの生コンや材料を運んだけで、別段礼を言われるような事はしていないのだが・・・。
「これはほんのお礼のつもりだ。少し色をつけさせて貰ったから受け取ってくれ」
「ありがとうございます」
まぁ、感謝されて悪い気もしないので良しとするか。元々ホワイトデーに向けての資金を手に入れるだけだった仕事だ。
これを貰えば終わりなのだが・・・ちょっと惜しい気がするのは何故だろう?
「あんちゃん、また来いよ」
「アンタならいつでも歓迎するぜ」
他の作業員達にも見送られながら私は工事現場を後にした。
午前7時、主が学校に行く前渡すにはこの時間しかないのだ、忙しそうだが許して欲しい。仕事の後、コンビニで店員に手伝って貰いながら大量のお返しを購入した。仕事で貰えた金は相当な額があり、世話になった者へ送るのも良いとの事、ならばと他の者達にも配るとしよう。
唯一女性限定といわれた理由は良く分からないが、おそらくバレンタインデーが女の子の日だったのと関係しているのかもしれない。
「主、チョコのお礼です」
「あはは・・・台詞に色気がないけど、ありがとなザフィーラ。」
む、渡すときの台詞に色気が必要なのだろうか?
主の望みとあらばやってみない事も無いが・・・う~む。
「悩まんでもええよ。ザフィーラが頑張って働いたお金で買ってくれたんや。あたしはとっても嬉しいで」
・・・やはりバレていたか。
考えてみればホワイトデーを教えてくださったのも主だ。当然といえる結果だな。
「ほな、学校に行ってくるわ。アルフさん達にも宜しくな~」
「いってらっしゃい、はやてちゃん」
我等4人に見送られた主は元気に駆けて行った。
足のほうも完治しきっている様子で、最近ますます活発になられていく。良い兆候だ。
さて、主を見送った事だし、次の行動に移るか。
「シグナム、ヴィータ、シャマル、少し良いか?お前達にもチョコの礼を渡したい」
「お?アタシ達にもあるのか?」
「ふむ、受け取ろう」
「何が入っているのか楽しみです」
シグナムにはクッキー、ヴィータには少しおかしいかもしれないがバニラアイス、シャマルにはキャンディーだ。主にはマシュマロを渡した。
これらがホワイトデーでよく送られるものと聞いた、やはり基本を大切にすべきだろう。
「では、すまんが少し出かけてくる」
「アルフのとこか?」
「あぁ、他にも少し回ってくるところがあるので遅くなる」
「分かった、行って来い」
将から許可も得た俺は、翠屋とハラオウン家に出向き日頃世話になっている礼を言って箱を預けた。
主の力もあるが、あの2人が頑張ってくれたからこそ闇の書・・・いや、リインフォースは長き呪縛から解き放たれ、我等ヴォルケンリッターもこの時間を生きる事が出来ている。
主に心を貰い、2人に時間を貰った。この恩に報いるためにも日々精進し、誰かを救える生き方をせねばなるまい。
「ザフィ~ラ~」
「来たか・・・」
赤毛を揺らし走ってくる影が見える。いつもながら元気なその姿・・・いや、子供形態を会得してから更に元気になった気がする。
「悪い悪い、ちょっと遅れちまったよ・・・」
ふむ、時間通りだと思うが・・・まぁいい。
「いや、丁度焼けたところだ。これまでの礼も兼ねている。たっぷりと食べてくれ」
俺には料理が出来ないが、肉を切って焼くだけならどうにかなる。肉だけのバーベキューと少し味気は無いのだが・・・
「お~♪」
アルフは気に入ってくれたらしく目を輝かせている。
「いただきま~す」
子犬形態の習得、主に対する思い、訓練、他にも何かと一緒にいる事も多く、親近感もあり俺は彼女を気に入っている。
ただ、感情が豊かで行動的な彼女の事だ、俺と一緒にいても詰まらない筈なのだが、何故か好かれているようだ。
「旨いか?」
「ザフィーラがあたしの為に焼いてくれたんだ。旨いに決まってるだろ?」
貰った給料はかなりの額があり、彼女の食欲に合わせて大量の肉を買ったのは正解だった。あまりの金額の差に主達には怒られるかもしれないが、諦めて欲しい。
なぜアルフだけこんなこんな高額になったかは俺にも分からないのだ。
ただ何となく彼女の笑顔を見てみたいと思っただけで・・・ふむ、やはり分からん。
「旨いなら良い。まだ沢山あるから存分に食え」
「何だか今日のザフィーラは優しいな。いつものザフィーラも大好きだけど、優しいザフィーラも大好きだぞ」
・・・これが原因なのか?なぜかアルフに好きと言われた時、主に言われるのとはちょっと違う気がする。主は笑顔で、アルフは照れているせいかもしれんが、まぁ良い。
今この時が楽しいのは事実だ。満喫するのも悪くないだろう。

青空の下、遠くからを見つめている影がある事を、2人は知らない―――







こんなのザフィーラじゃない!とかココが変だ!とか、批評をお待ちしております(コラ

あ、今回カテゴリー 「八神家」 を増やしましたw
・・・はい、誤魔化さずにアリすず書きますよ。うん、3月中にはUPする予定です。

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