ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。
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1986/07/28
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恥ずかしいので止めて ^^;
ラブの夢って何なんでしょうね。本編で明確に記されたことがなかった気がします。
(・w・) そんなわけで、せっちゃん先生。お願いします。
(・w・) そんなわけで、せっちゃん先生。お願いします。
ラビリンスへと旅立つことに悩み、苦しんでいた時、彼女は私の相談に乗ってくれた。私の苦しみを理解してくれ、私のことで悩んでくれ、一緒に考えてくれた。
最終的に決定を下したのは私の意志だったけれど、それでも凄く助かったことを覚えている。
思えば、私が悩むようになったのも、幸せについて苦しめるようになったのも、全ては彼女がいてくれたおかげ。彼女と出会い、彼女とぶつかり、彼女と争い、彼女と一緒に頑張れたからこそ、私は今の強さを手に入れられた。
「ラブ、ありがとう。あなたがいてくれたおかげよ」
お父さん、お母さん。私の大切な家族へ大きな報告をした夜。私は改めてラブへの感謝を述べることにした。
どれだけの言葉を並べても、どんなに高価な品物を贈ったとしても、彼女からもらったもの、彼女に教えてもらったものには到底かないはしない。表したい感謝の念には届かない。
それでも、何かせずにはいられなかった。何もせずにはいられなかった。
彼女と共に過ごせる夜は、あまり。残されていない。彼女と言葉を交わせる機会も、数多くはない。
自分で決めたこととはいえ、彼女の傍から離れてしまう現実は、少ない句はない悲しみを与えてくれる。
「せつなが良い子だからだよ。だから、お母さんもお父さんも認めてくれたんだよ」
ラブの我侭で、私は桃園家に迎え入れてもらった。家族として貴重な時間を過ごさせてもらった。
その時に受け取った温もり、優しさ、幸せ。それをラビリンスの人達にも経験して欲しい。この素晴らしい思いを知って欲しい。
初めはそれだけだったのに、向こうの世界へ行かなくても、叶う方法も探してはいたというのに。自分の気持ちと、ラブの気持ちのことを考えると、離れるのが最善であると思えた。
傍にいれば、いつか我慢出来なくなってしまう。ちょっとした出来事で、今の関係を崩してしまうかもしれない。
それは私の望むところではないし、多分ラブも同じようなことを考えてくれていると思うから。
もちろん、夢に向かって最短距離で進む為の方法でもあるけれど、実のところ1番大きな理由はそれだったりする。
ふふ、昔の私なら考えようとすらしなかったんでしょうね。自分の気持ちの為に、相手の気持ちの為に、周りを巻き込むだなんてこと。
「ねぇ、ラブ。私、1つだけ教えて欲しいことがあるの」
家族への大きな報告はつつがなく終わった。反対されることもなく、私のお願いを聞き入れてもらうことが出来た。
だからこそ、次の問題へと移るべきだろう。彼女が抱えているべきであろう問題を、私が解決するべきなのだろう。離れても心配しなくて良いように。彼女のことを、ずっと信じている為に。
「ラブの夢は何? ラブの幸せは何?」
彼女はいつも、誰かを応援している。
誰かの恋を応援し、誰かの夢を応援し。一緒に喜び、時には涙を流すこともある。
そんな彼女の夢を教えて欲しい。彼女が夢を口にしない理由を教えて欲しい。
「えーと、急にどうしたの? 何か気になることでもあった?」
おかしい。何かがおかしい。
何気ない会話であれば、すぐに答えてくれるはずのラブが、答えようとしない。回答することを避け、問題から逃げようとしている。
私の勘違いでなければ、ただ迷っているだけではない。彼女には答えられない、理由があるはずだ。
「美希の夢はトップモデルになること。ブッキーの夢は獣医さんになること。私の夢は、ラビリンスの復興。それぞれに夢や目標としているものがあるわ」
叶うかどうかは分からない。どこまでやり遂げられるかは分からない。
それでも夢に向かって努力したことや、目標に向かって頑張ったことは無駄にはならない。
それを教えてくれたのは、ラブだ。
「ねぇ、ラブの夢は何? 目標としているものは何? 私、聞いたことがないの」
意地悪な質問かもしれない。気軽に答えられるものではないのかもしれない。
けど、答えて欲しい。私に、ラブの夢を教えて欲しい。
「あたしにだって夢くらいあるよ。せつなに、話したことはないかもしれないけど」
「本当にあるの? ラブ自身の夢は、ラブだけの夢はあるの?」
誰かの為に全力で頑張ることは、素敵なことだと思う。
誰かの為に涙を流せることは、素敵なことだと思う。
だけど、私はそれしかみたことがない。ラブが自分の夢の為だけに頑張っている姿を、見たことがない。
初めは、ダンサーになる為に練習をしているのかと思っていた。ダンスコンテストで優勝し、デビューを果たすことこそが彼女の夢なのだと、私は思っていた。
だけど、本当にそうだろうか? 彼女がクローバーであり続けるには、私がラビリンスへ行くことを認めるわけにはいかないはずだ。
「今答えないとダメかな?」
「ダメとは言えないわ。ただ、ダンスの練習も、ラビリンスの復興にも身が入らないでしょうね」
ひどりことを言っている自覚はある。嫌われるかもしれないって、ちょっと怖いところはある。
だけど、私には責任があるはずだから。彼女の時間と、彼女の選択肢を奪ってしまった私には、彼女の夢を知る責任があるはずだ。
「ねぇ、せつな。あたしの口癖って知ってる?」
今の私にとっては、思い出す必要すらない。聞きなれた言葉。
私を導き続けてくれている、私の心を照らしてくれる言葉。
「幸せゲットだよ、でしょ? 温かくて、良い言葉だと思うわ」
「あたしはね、頑張っている人が大好きなんだ。その人を手伝えることが嬉しいんだ。自分の夢を探すよりも先に、誰かの手伝いをしているの。楽しいし、喜んでもらえるし……気づいた時には、それで良いんじゃないかなって、そんなふうに思うようになったの。無理に自分の夢を探さなくても、みんなが幸せならそれで良いかなって」
ラブらしいと言ってしまえば、そうなのかもしれない。言葉の通りに受け取るだけであれば、良いことだと関心出来たのかもしれない。
だけど、彼女がいつも気にしてくれていることが抜けている。私の夢について、いつも気にしてくれることが抜けている。
だから、私は誤魔化されないわ。
「その幸せの中に、ラブの幸せもあるの? ラブ自身の幸せも、その中にあるのかしら?」
「たはは、ないかもしれないね。本当にしたいことや夢だって、見つからないのかもしれないね」
私の悪いところであり、ラブの悪いところでもある。自分よりも周りを優先し過ぎて、自分のことを忘れてしまう。
みんなの幸せの為に頑張り過ぎて、自分の幸せを考える時間すら持とうとしない。
ふふ、こんなことばかり繰り返していたら、いつか2人まとめて美希にお説教されそうね。
「ねぇ、せつな。自分の夢に対して、怖いなって思ったことない?」
「どういうことかしら?」
「あたしね、凄く怖いんだ。自分の夢を探すのも、自分の夢に向かって努力するのも、凄く怖いの」
夢が怖い? 夢を探すのが怖い?
「ごめんなさい、私には分からないわ」
そんなこと、考えたこともなかった。
私はただ、自分でやりたいと思えることを見つけられたことが、凄く嬉しかったから。
誰かに話せる夢を見つけられて、本当に嬉しかったから。
ラブの恐怖を分かってあげられない。
「謝らないで。多分、せつなの反応が普通だから」
ラブが自分の夢を見つけられないのは、何か問題があるからだとは思っていたけれど、予想以上に大きかった。
夢が怖いというのも何を言いたいのかが分からないし、どう受け取っていいのかも分からない。
ただ、彼女が凄く悩んでいて、誰かに相談することさえ出来ない状態だというのは伝わってくる。
「自分の夢を見つけたら、実現の為に頑張らないといけないでしょ? 目標の為に、苦しくても、辛くても努力しないといけないでしょ? 転んだとしても、また立ち上がらないといけない」
「そうね、夢を叶える為の努力は必要よね」
何もせずに叶ってしまうようなことを、夢とは呼べないだろう。勝手に叶ってしまうものを、目標とは呼べないだろう。
努力して、頑張って手にいれる。
それでこそ、価値があるはずだ。
「誰かを応援している時は良かったんだけどね。あたし、自信がないんだ。自分の夢の為に、転んでしまった自分に頑張れって応援する自信がないの。逃げ出してしまいそうな時に、投げ出してしまいそうになった時に、自分だけの夢の為に頑張る自信がないの。前に進み続ける自身がないの」
自分の為だけでは、頑張れない。自分の為になんて、努力出来ない。
他の人が言っているのであれば、本当の我侭だろうし、私も納得出来ないかもしれない。
けど、任せて。今度は私の番よ。
「ラブ、あなたの問題は私が解決してあげるわ」
「せつながどうにかしてくれるの?」
「ええ、私がラブを助ける番よ」
あなたからいっぱいもらった気持ちを、今度は私が伝えてあげる。
あなたの怯えている瞳に、元気を失ってしまった心に、折れてしまいそうな膝に。私が届けてあげる。
温かくて、頑張りたくなるこの気持ちを。
「ラブ、あなたの夢は私が応援してあげる。あなたのやりたいことを、私が全力で応援するわ」
「せつなが手伝ってくれるの?」
「ええ、もちろんよ。他の誰が反対したとしても、あなたがやりたいことなら、あなたが正しいと思うことならやってみれば良いわ。私が応援してあげる」
夢を諦めそうになった時、もうだめだと諦めかけた時、誰かが応援してくれるなら頑張れる。
どれだけ疲れていても、不思議と力が沸いてくる。
「ラブは、応援も努力も1人でしようとしていたから難しかったのよ。応援するのは私に任せて、ラブは頑張ってみて」
ラブが私を応援してくれたように、今度は私がラブの夢を応援するわ。私のやり方で、全力で手伝うわ。
だから、諦めないで。あなたには、わたしがついているわ。
「ありがと、せつな。なんだか、頑張れそうな気がしてきたよ」
「良かったわ。これで、私は向こうでの作業にも集中出来るわね」
やりのこしたことがなければ、ちゃんと区切りを付けられたのであれば、後は復興作業に集中するだけ。
出来る限り早く帰ってこられるように、この場所で安らげるように。
「せつなが最初に帰ってこられた時、あたしの夢を教えてあげる。それまでに、あたしだけの夢を見つけてみせるよ」
「あせる必要はないわ。ゆっくりでも良いの」
「ううん。実を言うと、もう半分くらいは見つけているの。だから、せつなが帰ってくるまでにしっかりとした夢にしておくよ」
「そう、なら楽しみにしておくわ」
不安は残さないほうが良いけれど、楽しみは残しておくべきだろう。
帰ってくるだけではない。家族や友達に会えるだけではない。ラブの夢を教えてもらえるというのであれば、楽しみが1つ増えるわ。
計画書を山のように作り、みんなに相談して、協力してもらって。大急ぎで復旧してみせるわ。一刻も早く、あなたの元に帰ってきてみせる。
「さぁ、もう寝ましょう。明日も忙しいわよ」
「うん。おやすみ、せつな」
「おやすみなさい、ラブ」
あなたの夢を手伝える。それは何よりも嬉しいことになりそうよ。
残り少ない日数も、これから先に待っている孤独さえとても貴重な経験となるでしょう。
――私にも、あなたを助けさせて
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