ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。
※ 百合思考です。
最近は、なのは以外も書き始めました。
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1986/07/28
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恥ずかしいので止めて ^^;
あ、タイトルに意味はありません。センス皆無なんで、【】の中だけ見てください。
そんなわけで、ウルみゆです。
幸せになるはずだった、甘ったるくなるはずだった、そんな物語です。
何を間違えたのか、シリアス一直線に向かっているんですが……幸せになって欲しいな。
まぁ、何にしても スマイルプリキュアより ウルフルン×星空みゆき です。
そんなわけで、ウルみゆです。
幸せになるはずだった、甘ったるくなるはずだった、そんな物語です。
何を間違えたのか、シリアス一直線に向かっているんですが……幸せになって欲しいな。
まぁ、何にしても スマイルプリキュアより ウルフルン×星空みゆき です。
女の子はみんな、白馬に乗った王子様に憧れている。いつか迎えに来てくれる、素敵な人を待ち続けている。
ずっと待っているんだよ。私を迎えに来てくれて、優しく連れ出してくれる王子様を。素敵な素敵な王子様を待っていた。
絵本に出てくるような恋愛は、夢ではない。私だって、いつかあんな恋をするんだって信じていた。
「世界よ、最悪の結末、バッドエンドに染まれ。白紙の未来を黒く塗りつぶすのだ」
けど、現実は違った。私の理想とは、全然違った。
私が恋をしたのは白馬に乗った王子様ではなく、ついでに言ってしまうなら人間ですらない。
バッドエンド王国に住むオオカミさん、ウルフルン。
「やめて、みんなの笑顔を奪わないで」
「うるせー、どうせ努力なんて意味がねーんだよ。とっとと止めちまえ」
私と拳をぶつけ合う、世界の、そしてプリキュアの敵。
悪の皇帝ピエーロをよみがえらせる為に、みんなの笑顔を奪っていく。バッドエナジーを集める為に、みんなにひどいことをする。
そんなオオカミさんなのに、どうしてこんなにも悲しくなるのかな?
ぶつけ合っている手ではなく、心が痛くなるのはなんでかな?
悪いことをしているのだから、嫌いになれば良い。
悪いことをしてはいけないと、懲らしめれば良い。
それがプリキュアとしての正解で、悩むようなことではないはずなのに。どうして、こんなにも苦しいのかな?
手や体が痛いのは、分かるよ?
けど、どうして痛いの? オオカミさんからの攻撃を受ける度、オオカミさんを攻撃する度に、オオカミさんが白紙の絵本を広げる度に、ズキズキと胸が痛むのはなぜなのかな?
分からないよ。分かるはずないよ。
分からない。分かりたくないよ。
私は認めたくなかった。私は認めるわけにはいかなかった。
自分の心に素直になることが、恋をしていると認めていることが怖かった。
認めてしまえば、攻撃できなくなってしまう。プリキュアとして、世界を守り続けられないかもしれない。
恋をしていると、認めるわけにはいかない。オオカミさんは敵だから、私がどれだけ好きになったとしても、その現実が変わってくれることはないから。
だから、私は否定しようとした。そんなのはウソだって。勘違いしているだけで、いつものように夢見ているだけなんだって。
――無理だった。
心のどこかでは、とっくに気が付いていたのかもしれない。気が付いていても、忘れようと、考えないようにしていたのかもしれない。
頑張って忘れようとしたんだよ? そんなの気のせいだって、忘れようとしたんだよ?
それなのに、どうしてなんだろう?
どれだけ頑張っても、他のことをしている時でも、オオカミさんのことを忘れることは出来なかった。一度知ってしまった想いを、消すことなんて出来なかった。
あんなに酷いことをされたのに。何度も怖い目にあっているのに。
私は、彼のことを好きになってしまった。
オオカミさんが悪いんだよ?
最初に会った時、少しだけ優しくしてくれたから。
オオカミさんが悪いんだよ?
私達と戦っていた時、手加減なんてしていたから。
いつも楽しそうに笑っていて、瞳をキラキラさせていて、お腹をすかせてしょんぼりしてたこともあったよね。ちょっと可愛かったよ。
小さな変化に気付くようになったのは、少しだけおかしいなって気付くようになったのは、いつからだったのかな?
いつから、オオカミさんに会えるのを楽しみにしていたのかな?
いつから、オオカミさんのことを目で追いかけるようになったのかな?
「プリキュア・ハッピーシャワー」
けど、この恋が叶うことはない。私の想いが実ることはない。
誰かに相談することも出来ず、失恋しても落ち込むことさえ出来ない。敵同士だと分かっていて、それでも好きになってしまったのは私だから。全部私が悪いから、私のせいなんだから。
少しでも早く終わらせないと、もっと悲しみが大きくなってしまうよね。
だから、終わらせるんだ。私の勘違いから始まった、ううん、まだ始まってすらいない私の初恋を。
「さようなら、オオカミさん」
アナタ達には幸せになって欲しい。バッドエンドではなく、ハッピーエンドを目指して欲しい。
けれど、それを実現させた時には、私はいないはずだから。みんなの笑顔だって、なくなってしまっているはずだから。
オオカミさんが幸せになった時、私は隣にいられないはずだから。
せめて、私の手で終わらせる。
――世界は、優しくなんてなかった
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