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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
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エーリカとバルクホルン

お姉ちゃんズですね☆


「ハルトマン、貴様それでもカールスラント軍人か?」
「そうだけど、どうかしたの?」
お昼ごはんを食べ終わり、午後の一時。どうせすることもないし、昼寝でもしようと思っていたのになぁ。
なんで、トゥルーデに捕まっちゃうのかな?
「どうかしたではない! 今は待機中だということを忘れたのか?」
「覚えてるよ? だから、どうしたの?」
ネウロイが出現して以降、正確にはカールスラントが攻め落とされて以降、休息なんてなくなった。
確かに短い休みはあるし、まったく休めないわけじゃないけどさ。出撃準備をしたままでショッピングなんて、私は嫌だよ。
のんびりと、まったりと暮らせるようになりたい。
「別にすぐに出撃するわけじゃないし、寝てても問題ないじゃん」
「問題大ありだ」
まぁ、トゥルーデの傍にいる限り、短い休息を満喫することすら難しそうだけどね。
ほんと、この軍人頭はどうにかならないのかな?
「待機中に寝るとは何事だ! カールスラント軍人たるもの、訓練をしていろ」
「えー、面倒だから良いよ。トゥルーデ1人で頑張ればいいじゃんか」
何かと私の世話を焼いてくれるのはありがたいけど、正直うっとうしい時も多い。
カールスラント軍人が、全員トゥルーデみたいなわけじゃないんだからさ。少しぐらいゆるくても良い筈なのに。
それに、トゥルーデだって休息を挟まないと、その内倒れちゃうよ。ミーナにだって注意されだでしょ?
「面倒だから、ではない! 貴様、今がどういう状況か分かっているの?」
「んー? 欧州はネウロイ荒らされてて、どこの国もボロボロ。防衛ラインの崩れる日もそこまで遠くないんじゃないのかな?」
「かな、じゃない! そんなこと、許せるはずないだろ」
まぁ、私もそこまでひどい状況だとは思っていないけれどね。このまま消耗戦が続いていくなら、人類側には勝ち目はないよ。
ネウロイはどんどんと生産されているし、いくら山脈を越えるのに時間がかかるとはいえ、大規模侵攻なんてされたら、ひとたまりもない。
それに、扶桑みたいな遠いところに出現することもあるんでしょ?
それを考えるなら、頑張ればどうにかなるとは思えない。もっと決定的な何かがなければ、起死回生の一手を打てなければ。人類は負ける。
「私達が戦っているのは、ネウロイを倒す為だ。戦って、取り戻すべきものがあるからな」
「トゥルーデは真面目過ぎるんだよ」
戦闘、勝利、奪還。クリスのことがあるとはいえ、少し焦っている様にも感じる。彼女に限ってないとは思うけど、そのまま戦場にでないでよ?
そんなことで撃墜されてたら、クリスが悲しむよ? 私だって悲しいけど、クリスに泣かれる方が効くでしょ?
「少しは落ち着いたほうが良いと思うけど?」
「お前のは落ち着いてるのではなく、だらけているだけだ」
「……そんなに怒ってばかりで疲れない?」
私のことは置いといて、トゥルーデの話をしているんだけどな。集中したら、他のことが見えなくなるよね。
その癖は直さないと危ないと思うんだけどなー。
まぁ、私が言っても聞くわけないか。
「怒らせているのは誰だ」
「えーと、私かな?」
「分かっているなら、怒らなくて良いようにしてくれ。実際、結構疲れるんだ」
なら、怒らなければ良いのに。その内、おでこにしわが出来るよ?
ここのところ出撃回数も増えて、ただでさえ疲れているはずなんだから。
「そっか、なら一緒に寝ればいいんだ」
「ハルトマン! 貴様、私にまで惰眠をむさぼれと言うのか?」
「そうだよ」
ナイスアイディアだと思うけどな。私と一緒に寝ていれば、トゥルーデが怒る必要もなくなるだろ?
それに、最近疲れが抜けてなさそうなのは知ってるんだ。仲間として、そんな状態を見過ごせるわけはないだろ?
「休める時に休む。これも軍人として大切なことでしょ?」
「それは、そうなんだが……しかしだな、規則的にまずいだろ」
「規則は命を守ってくれないよ。戦場で自分自身を守れるのは、自分だけ。そうだろ?」
規則や正論にうるさいトゥルーデだからこそ、この攻め方には弱い。
日頃正論を言わない私に言われると、動揺して受け入れられないみたいだからな。
「ふふふ、諦めて寝てしまえば良いんだよ。ネウロイが出たら、どうせ叩き起こされるんだし」
「しかし、私まで寝てしまったら、誰が貴様を起こすんだ?」
「大丈夫大丈夫。少佐やミーナもいるんだし、どうにかなるよ」
私達2人がいなかったとしても、今のみんなならネウロイを撃破出来る。
強敵が出てきたとしても、私が応援にかけつけるまでは耐えられる。
そんなに心配しなくても、どうにかなるもんだよ。
「っく、貴様の意見に納得させられる日が来るとは……」
「別に悔しがる必要はないでしょ? みんなを信じてるだけだよ」
仲間がいるから。背中も、命も預けられる仲間がいるから。私は安心することが出来るんだ。
それは、トゥルーデも同じでしょ?
「それに、眠いからね」
「共感した私がバカだった!」
何かと失礼だよね。たまには、こんな私も良いでしょ?
トゥルーデが頑張りすぎて倒れないように、支えられるように用意しておくだけなんだから。

――あなたは1人じゃないんだよ

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