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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
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やべ、余震でロッカー倒れてきたw

(・w・)。 コワイナー

そんな感じで、こんばんは
千葉県もまだ揺れています

本日分だじぇー
ストライクウィッチーズより エーリカ×バルクホルン テーマ;希望 です

何気にエーリカから学ぶことの多い、私で御座います
バルクホルンさんにも、お勉強していただきましょう☆


「貴様っ。今日という今日は、カールスラント軍人としての心得を叩き込んでやる」
「えー、やだよー」
まったく、ちょっと朝寝坊したくらいで怒らないで欲しいな。その内、高血圧症になっちゃうよ?
毎朝起こしにきてくれるのは、感謝してるけどさ。休みの日くらいは、のんびり寝させて欲しい。
「折角の休みなんだよ? のんびりしてても問題ないじゃん」
最近はやたらと出撃回数が増えているし、今日の休みだって1日丸々とはいかないだろう。
なら、のんびり出来る今は、寝てても良い筈なんだよ?
「休みではない、待機だ。待機。我々は出撃していないだけで、任務中の身だ!」
「あー、もう。休みも待機も、代わりはないじゃん。寝てても良いでしょ?」
訓練をしたいなら、1人ですれば良いのに。休める時休むのも、軍人としては大切なことだよ?
というか、トルゥーデだって眠たいはずなのになぁ。どうして、無理するんだろう?
「良いはずがないだろ。ハルトマン、貴様何を考えているのだ」
「何って……休める時には休む。無理をして、部隊を危険にさらさない。それだけだよ」
一応、最低限のことは考えているんだから。そんな、頭ごなしに怒らなくても良いでしょ?
みんなのことが心配なのは、トルゥーデだけじゃないんだよ?
「確かに、言っていることに間違いはない。ただ、そうもいかないだろ?」
理想と現実が違う。そう言いたいのかな?
間違ってはいないけど、たまには理想を押し通すことも必要なんだよ?
「仲間達が命がけで戦っているのだ。そんな時に、暢気なことを言ってられるか?」
「私は平気だけどなー」
命がけで戦っているのは、戦場に立っているものはみんな一緒でしょ?
気を抜けば被弾し、油断すれば仲間が被害を受ける。酷かもしれないけど、それが現実だもん。仕方ないよ。
それに、そうならない為に私達ウィッチーズがいて、訓練を積んでいるわけでしょ?
「だってさ、私達が次に動くのは緊急要請がかかった時か、交代時間になったらでしょ?」
トルゥーデが今を大事にしたいのは分かるよ?
今がなければ、未来はない。そんなことは分かってるよ?
だけど、次のことを考えて行動すなければ、大きなものを見ていなければ、最終的に良くない方向へと進んでしまう。
「有事に備えておくことは大切だと思うけど。いざって時に、疲れれて動けないんじゃ意味ないよ」
みんなには、みんなの役割がある。私達には、私達の役割がある。
それぞれが自分の出来ることを最大限にやり、その上で未来を見据えることが大切だと思う。
「応援で行っているのに、訓練で疲れていては戦えない。そんなんじゃ、誰も助けられないんだよ」
手ぶらで戦場に乗り込んでも、意味がない。そんなのは、ただのお荷物だ。
疲れだ状態で戦場に駆けつけても、意味がない。そんなの、邪魔になるだけだよ。
しっかりと準備をして、交代できるくらいの状態で乗り込まないとね。
「そんなんじゃ、意味ないでしょ?」
そうすれば、みんなを守れるでしょ? みんなを、帰してあげられるでしょ?
トルゥーデなら、分かってくれるよね。


     ◇


「ハルトマン、お前は強いな」
「急にどうしたのさ。トルゥーデらしくないよ?」
思い出してみれば、声に力がこもっていなかった。背筋だって曲がっている。
こんなの、私の知っているトルゥーデとは全然違う。
調子、悪いんじゃないの?
「いや、こんな状況でも余裕を失っていない。いつも通りの自分でいられることが、少し羨ましくてな」
いつも通りの自分でいること。いつも通りの自分を保つこと。
戦場では常に求められ、それ故とても難しいこと。
まぁ、私は変わる方が難しいからこそ、そのままなんだけどね。
「軍人らしくあろう、軍人らしく冷静になろうと、何度も自制をかけているのだがな。うまくいかないんだ」
みんなが心配だから、焦ってしまう。その気持ちは大切だし、良く分かるよ。
冷静にならなければ、より大きな不幸を呼び込んでしまう。それが分かっているからこそ、焦っているんでしょ?
「そんな不甲斐ない自分と、平常心を保っているお前との差に、ショックを受けているだけさ」
いつもなら注意する側だもんね。そりゃ、焦りもするか。
けど、このままでいるのはマズイんだよねー。
「まぁ、仕方ないんじゃない? 口うるさくは言っても、トルゥーデは優しいんだから」
優しいからこそ、心配だからこそ、口うるさくなってしまう。本人もそのことは気にしているらしく、時々落ち込んでいる姿も見るもんね。
「あれは、その。宮藤達が情けないから、しつけているだけだ。それ以上の理由はないぞ」
「別に弁解する必要はないと思うけど……ま、そういうことにしとこうか。」
まったく、ここの部隊の人間には素直じゃないのが多いなぁ。何でそんなにも、照れたりするんだろう?私には、分からないよ。
「けど、役割分担をしている以上、私達は仲間を信じぬくことも必要なんだよ」
何にしても、心配だけしていても状況は変わらない。
それくらいなら、通信を送ったり、情報を収集したり、ご飯を作って待つ方が、喜ばれるだろう。
「どんな苦しい状況でも、どんなに厳しい状況でも、みんな元気に帰ってくる。どうしようもない時は、ちゃんと私達が駆けつけられる」
そして、それ以上に喜ばれるのが、信じていること。みんななら大丈夫だって、信じぬくこと。
心配なのは分かるけど、ちゃんと信じてあげなきゃダメだよ。
「ミーナの指揮は間違っていないんだって。ちゃんと信じていないとね」
信じることが大きな力になって、みんなを守ってくれる。信頼が、みんなを強くしてくれる。
それこそが、私達の目指すべきところでしょ?
「……そっか、お前も色々と考えているんだな」
「どうかな? トルゥーデ程、難しくは考えていないと思うよ?」
何も考えていないわけではないけれど、難しいことは考えていない。深刻には捉えていない。
このやり方は、間違ってはいないはずだけど。正しいとは限らない。
「何にしろ、気が楽になった。礼を言う」
「良いよー。私とトルゥーデの仲じゃん。こんな時だからこそ、力にはなるからさ」
助けて、助けられて。それでこそ、仲間でしょ?
ずっと一緒に戦っているんだから、辛い時はいつでもおいで。
「うむ。では、私も部屋に戻って仮眠を取るとしよう」
そう言って、背中を向ける彼女。ただ、その後姿には全く覇気がない。
うーん、ないとは思うんだけど。本当に調子が悪いんじゃない? このままだと、部屋まで無事にたどり着けるのか心配だよ。
「別に戻らなくても良いんじゃない? ベッドくらい貸してあげるし、簡単な診察くらいならしてあげるよ?」
「いや、それだとお前が休めないだろ?」
「私は十分寝たから」
まぁ、まだまだ眠れるけど。寝過ぎと言われるほどには、眠っているよ。
それに、弱っているトルゥーデを1人にすることなんて、出来ない。
「ね? さっき助け合おうって言ったばかりでしょ?」
「分かった。それでは、よろしく頼む」
「むふふ……私に任せなさーい」
一応、これでも医者になる為の勉強はしているんだからね。
こっちとしても、教本ではなく実際の人間から学べるなんて、ラッキーだよ。

――あんまり無茶しちゃ、ダメだよ?
 

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