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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
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会社の人が、アパートを見に行ってくれるらしいです
……余震に気をつけて下さい。崩れてたら、引っ越すだけなので、無理しないで。


と、暗い話はここまで
ごめ、仕事が忙しくて少々グロッキーになってます

(・w・) auのデータ通信カードが繋がらない。故に、精神的余裕はナッシングネス


エイラーニャ テーマ;優しさ です
むむむ……初期のメモと、随分食い違ってるなぁ


「ねぇ、エイラ。ちょっとお話良いかな?」
「ん、どうかしたのか?」
夕食が終わり、昼と夜が交代する時間。そんな中で、私はエイラを捕まえた。
本来であれば、出撃前のこの時間にお喋りをする時間はない。どちらかと言うなら、武器やストライカーの点検に時間を割くべきだ。
「エイラ、最近無理をしてない?」
だけど、今日は別。この瞬間はエイラに注意をしないと、取り返しのつかないことになりそうだから。
「別に無理をしているつもりはないけどなー。なんにしても、サーニャが気にするようなことはないぞ?」
ここまでのやり取りはいつも通り。心配する私と、大丈夫だと言い張るエイラ。
会話はいつまでたっても平行線で、私もエイラを信じているから途中で折れてしまう。
「嘘、でしょ?」
けど、今日は違う。
昼の出撃の時、見て分かるほどにエイラの調子は悪かった。
飛行も不安定で、何度かビームがかすめそうになったこともある。とどめ、彼女ではありえないことに玉切れを起こしたのだ。
これで何もないと言い張るのなら、エイラはいつもこんなことをしているの?
隠し切れない隈を作って、焦点の定まらない瞳で、今にも倒れそうな立ち姿。
どう見ても、疲労が溜まり過ぎている。
普段の彼女であれば、こんな状態になるまで無理を重ねることはないはずだ。
「今のエイラはダメ。出撃なんてさせられない」
ネウロイの攻撃が激しさを増し、昼夜を問わずに出撃が繰り返されている。
本来であれば増員し当たるべきなんだろうけど、今は世界的に人不足でとても叶いそうにはない。
「お願い、無理をしないで」
そんな状態で、問題なく基地が稼動しているなら、誰かにしわ寄せが行っている証拠。
誰かが苦労を背負い込んで、1人で苦しんでいる証拠なの。
「だから、無理なんかしてないさ。ちょっと疲れているだけだよ」
今にも倒れそうなのに、ふらふらと揺れているのに。笑顔にだって、陰りが見えるよ。
こんな状態を続けていたら、いつかエイラは堕ちてしまう。
そんなの、見過ごせるはずないでしょ?
「違う。エイラは無理をしているの」
笑ってもダメ。そっぽを向いてもダメ。もう、分かっているのだから。
これ以上は誤魔化せないよ。誤魔化して欲しくないの。
「私の前で強がらないで。私と一緒にいるのに、無理をしないで」
1人でいる時や、他の人と一緒の時はまだ良い。
だけど、私と一緒の時まで強がらないで欲しいな。そんなに、頼りないかな?
「エイラが優しいのは知っているよ? みんなを助けてあげたい、みんなの負担を軽くしてあげたい。そう思っているのは知っているよ?」
口には出さなくても、エイラは優しいから。みんなが心配なんでしょ?
みんなの負担を減らして、笑顔でいて欲しいんでしょ?
「だから、エイラは無理をしているんでしょ?」
その為に、エイラは無理を重ねている。
「昼も夜もずっと出撃して、みんなが休める時間を作っているんでしょ?」
休むまもなく出撃して、1匹でも多くのネウロイを仕留めようと、無謀な攻撃を繰り返している。
今のところ、たまたま無事に帰れているけど。このままだと、いつ被弾してもおかしくはない。
「けど、ダメよ? このままでは、エイラ自身が危ないわ」
だから、そんなことになる前に、私が止めないと。気づかせてあげないと、いけない。
エイラの無茶は、とても危険なことだと告げなければいけない。
ただ、彼女の優しさを否定してはいけないから、ちょっと難しいけどね――


     ◇


「ねぇ、エイラ。優しさって何の為にあると思う?」
「いや、何の為って言われてもな。気持ちの問題だろ?」
優しさは、誰かに贈る為に存在し、受け取ってもらう為に存在する。
確かに、何を思って贈るかは、その人次第で。何を思って受け取るかも、全然違うものになる。
「ええ。受け取り方は沢山あって、贈り方も沢山あるの」
物を贈ることもあれば、助けてあげることも優しさ。
傍にいることでもあり、何かを伝えることも優しさ。
「けどね、1つだけ決まっていることがあるわ」
それでも、優しさには1つだけ決まっていることがある。
「優しさは、誰かを幸せにする為にあるのよ」
幸せになって欲しいから、笑顔になって欲しいから、優しさを贈るの。
温かい気持ちが届くように、努力するの。
「だから、優しさの為に誰かが傷ついているのは、エイラが傷ついているのは、何かが間違っているの」
優しさは、誰かを傷つけたりはしない。贈られた人も、贈った人も幸せになれるもの。
「そう言われてもなー。私にはよく分からないぞ」
「ふふ、そうやって誤魔化すのね」
エイラは、素直になれない。こちらからの好意を、素直に受け取ってくれない。
それは彼女の優しさかもしれないけれど、今回はダメだよ?
「けど、ダメよ? 今回のことは、みんな気づいているのだから」
みんなが心配しているの。エイラのことを気にかけているの。
そんな状態で、意地を張ったらダメよ?
「エイラ1人ではなく、みんなで頑張ればいいの。苦しい時だからこそ、力を合わせればいいの」
解決策だって、ちゃんとあるのだから。無理のない方法が、存在するのだから。
「私達はみんな、同じ部隊で、同じ基地で過ごす仲間なのよ? 誰か1人だけが苦しんでいるなんて、間違っているわ」
1人で頑張るのではなく、みんなで頑張ろう?
励まし合って、支え合って、みんなで頑張ろう?
「だから、ね? エイラも素直になって、疲れた時にはそう言って欲しいな」
「……そっか、バレてたんだな。うまくやれてると思ったのに」
始めは隠せたかもしれない。みんなだけなら、隠せたのかもしれない。
だけど、私には無理だよ。随分前から気づいていたのだから。
「だって、エイラ気づいてくれないから」
エイラの反応がおかしい。いつもと違うところがある。
それに気づいてしまったら、小さなことでも見逃せない。
「最近、私がベッドに潜り込んでも気づいてないでしょ?」
いつもなら途中で起きて、それから寝直しているよね?
私に毛布をかけてくれて、一緒に寝てくれるよね?
「あはは……サーニャには敵わないな」
私は、あれを楽しみにしているんだよ?
言葉以外でエイラとつながれる。そんな時を楽しみにしているのだから。
早く元気になって、いつも通りのエイラに戻って欲しいな。

――優しさは、大きな力になる
 

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