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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
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コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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今日のおやつは、サンドウィッチ
(・w・) 重量感たっぷりだぜ!

どうも、左手の痺れが気になる らさ です
どうしちゃったんでしょうか?
明日には直ってるよね? うん、気にしないことにしよう


エーリカ×バルクホルン テーマ;象徴-3 です


軍人にとって規律とは、非常に重要なものだ。
そもそも規律とは、戦時中や軍行動といった、極限とも呼べる状況下においても、治安を乱すことなく動けることを目標としている。
その為、かなり厳しい部分があることは理解しているが、それでも守っている限りは自身を軍の保護下に置くことも可能なのだ。
絶対服従。全ての命令に盲目的に従え。そこまでマヌケなことは言うつもりはない。
だが、最低限のこと、例え軍以外のところで生活をしていても求められるような内容は、問題なく満たすべき。
この考えには、間違いはないはずだ。
「起きろハルトマン。起床時間だ」
まぁ、世の中には例外に数えられてしまう人間もいるわけで、私と同室であるハルトマンもその1人だったりする。
まったく、中尉になってまであの態度が治らないのは、大きな問題だと思うのだが……ミーナは甘いからな。どうしても、治りそうにない部分は放置してしまう。
だが、同室である私としては、これを機会になんとかハルトマンを普通の状態にしたい。
せめて、起床時間を守り、部屋を片付けらるようにはしたい。そう思い、色々と策をめぐらせている。
もっとも、私の浅知恵ごときで改善されるとは思っていないが、継続していけば少しは変わるかもしれない。
そんな淡い希望にしがみつく感じで、私は毎日を過ごしている。
「いつまで寝ているつもりだ。起床のラッパは既に鳴ったぞ」
いずれかのタイミングで治してしまわないと、後々苦労するのはハルトマン本人だというのに。欠片もやる気が見当たらない。
意外なところで頭は良いのだから、私の思惑など既に気づいているはずなのだが――
いつもであれば、このタイミングで返事があるはずなんだが。
「ハルトマン、いないのか?」
ジークフリード線の向こう、やつの領域を覗き込んで見てもその姿は見当たらなかった。
ベッドの隙間に落ちていることもなく、ベッドの下にもぐりこんでいることもなく、本の山に埋もれていることもない。
珍しく毛布をたたみ、既にベッドから移動していた。
「やれば出来る、ということか?」
サイレンが鳴った覚えはない。早朝訓練もない。いつも通り、穏やかな朝だ。
それなのに、ハルトマンだけが欠けている。何かあったのだろうか?
いつも通り物が散乱し、足の踏み場もない床。本は折れ曲がり、服はシワまみれ、あそこに見えるのは勲章か?
全く、軍の上層部が見たら銃殺刑になりそうだな。
ベッドの上には……ん? 1冊だけか?
いつもであれば、どこで寝ているのか心配になるほど本が載っているというのに。
「心理療法?」
将来は医者になるんだと、それなりの努力を積んでいるあいつ。てっきり、外科を選考していると思っていたが、こっち方面にも興味があるのか?
医学のことなど私には分からないし、口を出せるような立場でもない。
しかしながら、人の命を預かる仕事であり、また非常に難しいものであることくらいなら想像はつく。
その上での考えになるが、らしくない本だな。
「心のケアの基本。象徴となっている花?」
どうやら、ここを最後に読んでいたようだ。小さいながらもセンスの良いしおり。普段のだらしないあいつからは想像も出来ない代物だ。
それにしても、心の象徴となる花か。
確かに千差万別な心をケアするよりも、症状別や性格によりある程度分類して、対処する方が賢いのだろう。
大きな手術の後では心に大きなものを抱えている患者もいるようだし、このように戦争が続いている世の中だ。悪い選択肢だとは思わない。
ハルトマンにも優しさがあり、その為の努力をしているのは喜ばしいことなんだが。
――今度は、どんな壁にぶつかったんだ?
こんな朝早く、食堂にも部屋にもいないとなれば、何かから逃げ出したのだろう。
誰にも見つからないうちに、誰にも見つからない場所へ逃げ込み。誰にも相談できない内容を抱えているに違いない。
私が力になってやれるのであれば、探し出し相談するように促すことも出来るが。生憎と、そういった内容は専門外だ。
戦うだけであれば、守るだけであれば得意分野だが、現在のハルトマンを助けられるのは私ではないだろう。
どちらかといえば、私のような軍人バカは近寄らない方が懸命だ。
「ミーナには、私から言っておくからな」
どこかで聞いているかもしれない。そんな淡い期待を抱き、口から洩れた言葉は、意外と部屋に響き渡る。
それが私の心を表しているようで、どうにも出来ない無力感を象徴しているようで、少し悔しい思い。

――早く元気になれよ

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