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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
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らさ
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38
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男性
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1986/07/28
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SS書き・ステカつくり
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何かが足りない
いや、全てが足りない

(・w・) 鏡を見たら、立ち直れそうに無いな!


エーリカ×バルクホルン  テーマ:象徴 です


人は誰でも、心の中に花を持っているらしい。
その人だけの、その人の心を表すような花がある。
それを枯らさないように、腐らせないように。実がなるまでじっくりと育てていくのが、人生なんだって。
その本にはそんなことが書いてあった。
心を動物に例えてみたり、ガラスに例えてみたり。目に見えなくて、掴みにくいから、なんらかのイメージを与えようとする。
それ自体は間違っておらず、特に心理療法などについて書いてある書籍では、常識とも言えること。
ただ、それらに対して唯一、文句を言いたいことがある。
心をあらわしているものを、具体的にどうやって守ればよいのか、書いていない点だ。
勿論、予防方法のようなものはあるけれど、私が知りたいのは少し違う。
救う方法ではなく、守る方法が知りたいの。傷だらけになってしまっている花を、守る方法が知りたいの。
そして、自分の心に咲いている花を、見ずに済む方法が知りたい。
私の大切な人の花は、軽くイメージしただけでもかなり大柄であることは、理解できる。
その大きさと、力強さを持って近くにある花達を守り続けている。花弁も葉っぱも傷だらけなのに、茎が裂け、根から倒れるまで守り続けようとしている。
私だって、頑張って同じようなことをしようとしてはいるけれど、役不足だ。私の鼻は小さすぎて、彼女を助けることは出来ない。
枯れてからでは遅い。腐ってからでは遅い。倒れてしまってからでは遅い。
きっと彼女は2度と立ち直れなくなるまで、空を飛べなくなるまでその足を止めないから。
その彼女を守るには、支えるには、今の私では役不足。手を伸ばしても、届かないの。
「トゥルーデ」
戦闘の面でなら、いくらでも支えられる。彼女を守り抜く自信はある。
だけど、彼女の心までを守る自信は、彼女の心の傷を埋められる自信なんてない。
私の手は小さすぎて、私の背は低すぎて。彼女と並んで立つことさえ難しいのだから。
今のままでいる限り、私に出来る事なんて何もない。
変わりたい、変わろうと思う。
だけど、何をすれば助けになるのだろう?
何をすれば、彼女の心を守っていけるのだろう?
私には、見当もつかず、本を読み漁っているだけ。
確かに、ある程度の知識は手に入ったし、けして無駄に放っていない。
ただ、トゥルーデの助けになりそうなものはなく、その点で考えてみれば何の意味もない。
私が欲しいのは知識ではなく、助ける為の手段。彼女を救う為の手段。
それ以外には、価値がない。
全てが等しく無価値であり、また無意味だ。
世界に絶望なんてしたくないし、夢も希望もあるんだって信じていたいけど。ちょっと、難しそうだな。
「んー、これこそ最終手段みたいなのないかなー」
ある訳がない。はるはずがない。
みんなが血眼になって捜し求め、待ち望んでいる手段だというのに。そんなに簡単に見つかるはずない。
それは夢の中にだけ存在し、想像の中にだけ認められているのだから。手に入るはずない。
だから、私は代々案を考える必要がある。彼女を守り、笑ってもらう為の手段を。

――まぁ、簡単に見つかれば苦労なんてしないよ

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