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眠い眠い眠い
お腹減った!
はい、2大欲求で生きてます らさです
エーリカ×バルクホルン テーマ:寝起き うpです
カーテン越しに差し込む光は優しくて、顔に当たっていても気にならない。
私のスペースは煩雑で、埃っぽいけど気にしない。
ごろごろと転がって、睡魔に誘われるままにまぶたを閉じて、気が向けばまた起きる。
他の人、特に同室の者から見れば、信じられないほどに自堕落な生活だと思う。
そこには規律もなく、ルールもなく。あるのは怠惰と脱力感だけ。
ただ、そこへ安心感を加えられる今、私はのんびりとしていられる。
新兵として入隊したリーネ、宮藤の両名は、今日も厳しくしごかれている。
正直、そこまでする必要があるのかなって思うけど、本人達も楽しそうだし、無茶を重ねている訳でもないから良いや。好きにすれば良い。
「自由時間、だから」
私がのんびりとしていられるのも、彼女達が訓練に励んでいられるのも、ネウロイの出現予想がないからだ。
この一週間、うまくいけば一カ月ほどはネウロイの出現がないかもしれない。
あまりにもアップダウンが激しいと、何かの前触れではないかと心配になるのだけど……個人的には大歓迎だ。
ネウロイの考えることなんて、私に分かるはずないし。そういったことを専門的にやる部隊がある。
詳しいことはその人達に任せて、私達は戦いがくるまで休んでいれば良い。
この穏やかな時間を、味わっていればいい。
どうせ、戦争は私達を離してはくれないのだから。
「ま、何でもいいや」
好きなだけ眠れて、何も考えなくて良くて――折角の休息なんだから、余計なことは考えない。
◇
私は眠るのが大好き。
何もせずに、ベッドに転がっているのが好き。
平和な時に、一時の平穏に、眠っているのが大好き。何も考えずにいられる、この時が大好き。
サイレンで目を覚ますのだって、嫌いじゃない。私は戦う為にここにいて、その為の力を持っているのだから。
それに、基地で寝起きにしていることにも利点はある。常に目を光らせているレーダー網、交代制で立てられる見張り。
それらのシステムのおかげで、目を覚ました時には既に遅かったなんて言う、悲劇を目の当たりにすることはほぼないから。
ついでに言えば、軍事基地というのは鎮まることがない。うるさい時はあっても、静寂に包まれる時はないから。
この音が消えない限り、命が尽きることはない。
何にしても、仲間が平和に過ごしている時に、眠っていられるのは幸せなこと。
静かになって、音が減って。普段は聞き取れない、感じられないものに意識を向け、そこにあることに安心感を覚える。
それは葉っぱのこすれる音だったり、窓枠を揺らす風だったり、電球の出しているノイズだったり、普段も存在している音。
それと共に、この基地自体の、包まれるような雰囲気も感じられ、ここにいることを心が喜んでいる。
それは、みんなの優しさが染み出したもの。
誰かを守りたい、ネウロイに負けたくないと願う心。
その鼓動に包まれて、私の心も強くなっていく。
――私は、今を守りたい