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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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そーいえば、友人が結婚するそうです

(・w・) 私も年をとったなぁ

エイラーニャ テーマ;白 です


どこまでも広がる真っ白な世界。端がどこにあるかも分からず、私以外誰もいない世界。
ただ、不安になることもなく、そのままを受け入れることが出来る。
ただ、どこか寒く、変化を望んでいるようにも感じられる。
「ここは……私の心か」
なぜ、そう思ったのかは分からない。
だけど、そう考えれば納得した。
どこまでも白く、そして澄んでいるのは未来予知を使う時の感覚と、良く似ている。
何よりも、内側に弱みを抱えている状況が、そのまま私の心境を表していたから。
「私の心って、こんなのだったんだな」
何もない。何も残っていない。
何もない真っ白な世界に、小さな黒い点を抱えているだけ。自分に向かって言うのはいやだけど、もう少しどうにかするべきだろう。
「……点?」
そんなもの、いつの間に出来たのだろう?
いや、これは所詮夢なのだから不安定なものだろ? だったら、何もおかしくないんじゃないか?
視界の隅にぎりぎり捉えられる位置にある、黒い点。気のせいでなければさっきよりも大きくなっていないか?
間違いないな。大きくなって、更に数が増えている。どんどんと、急激な速度で。
「おいおい、冗談だろ?」
目の前にぷかぷかと浮かびだした黒い点。その中心には赤い光があり、どう考えてもネウロイだ。
結構前に見たキューブタイプみたいだなー。
けど、ここは私の夢なのに。どうしてネウロイなんかが出てくるんだ?
私の抱えている寂しい部分はネウロイだったということか?
「なら、簡単だな」
ネウロイなら撃破してしまえばいい。それで私の寂しさが消えるなら、弱さを消せるなら簡単な話だ。
たったそれだけで良いのなら、何も悩まなくて良い。
いつものように撃ち、いつものように撃破すれば良い。


     ◇


私の心の中とも言える場所で始まった戦い。普通に空でやれば10分とかからないようなそれは、一向に終わる気配を見せなかった。
「どうなっているんだ?」
いつものように、下手すればいつも以上に未来予知の精度を上げてあるはずなのに。
ネウロイに攻撃が当たらない。そして、何よりもネウロイの攻撃が読みきれない。
「わずか、10機しかいないんだぞ? どうして、堕ちないんだよ」
シールドを張ることなく、なんとか回避は成功しているけれど。いつもみたいに安全だと確信することは出来ない。
頭の中に靄がかかったみたいに、一部分だけ見えないところがある。
そして、ネウロイは決まってそこから攻撃してくる。
「いい加減にしろよな」
攻撃を受けた瞬間、靄に向かって撃てば当たるはずなのに。どうして1機も落ちてないんだよ。
このままじゃ、マズイぞ。
「どうなってるんだよ、ほんと」
私の心の中なのに、ネウロイが出現した。それ自体は別にどうでも良いけど。
夢の中の出来事、心の中だけでの出来事のはずなのに、この恐怖は何だ?
空に上がっている時以上の威圧感に、嫌な予感。くっ……ここで、堕ちたらどうなってしまうんだ?
私の心の中で、私が堕ちる。洒落にしては出来すぎだろ。
「どうすればいい。どこに行けば良い?」
背筋に冷たいものが走り始めた頃、私は既に逃げることしか頭になかった。
残弾がどれだけあるか分からない今。攻撃の当たらない相手に使うのは勿体無い。
それよりは逃げ延びて、状況を確認するほうが賢いだろう。
「くそ、こっちにもいるのか?」
黒いネウロイから逃げた先、随分と離れたところに白い光が1つだけ浮かんでいた。
かすかに明滅を繰り返し、まるで私を呼んでいるかのように感じる。
「敵、なのか?」
こいつも、ネウロイに変身するのだろうか? 放っておけば、攻撃してくるのだろうか?
どうする? 今、ここで撃破しておくべきなのか?
「反応はない、か……」
さっきのネウロイ達とは違い、この光はただ浮かんでいるだけ。
近づくこともなく、かといって離れることもない。ただ、浮かんでいるだけだ
敵意はないのか?
「お前、温かいんだな」
ネウロイに追い回され、私の体は随分と冷えていたらしい。
目の前の光が放つ熱が、少しずつ、優しく私を暖めてくれる。
何も言わずに、主張することなく。それでも離れることはない。
「お前、サーニャみたいな奴だな」
その佇まいは、いつも傍にいてくれる彼女に良く似ている。
勿論、サーニャは可愛いんだけど、こいつも優しさを持っているのかもしれない。
「まぁ、いいさ。攻撃してこないなら、お前を守るしかないもんな」
私に敵意を向けてこない、不思議な光。ネウロイなら、躊躇なく攻撃するのだろう。
本当であれば無視するべきだし、私の心だけの問題なんだけどな。
ここで見捨てていくには、ちょっと後味が悪い。
「一瞬でも、サーニャを感じさせてくれたお前に感謝を」
冷たいこの世界。どうなるか分からない夢の続き。
その中でめぐり合えた小さな奇跡に感謝しないとな。

――さて、はじめるか

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