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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
HN:
らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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当ブログ内のSSは無断転載禁止です。 恥ずかしいので止めて ^^;
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(・w・) 穴を掘って埋まりたい
     そんな感じであります


エイラーニャ テーマ;朝ごはん


「いただきます……」
夜間哨戒が終わり、一眠りした後。私はエイラと一緒に食堂へときました。
そこには部隊のみんながいて、ゆったりとした朝食の時間を過ごしていました。
遅くなりすぎると食事当番の人に迷惑をかけてしまうし、私達も早速食事を開始することに。
「眠い」
ただ、中途半端な睡眠時間しかとっていない私にとって、この朝食の時間こそが1番眠たい時間でもある。
イスに座ったばかりなら味もしっかり分かって、みんなの会話も聞き取れるんだけど。時間が経ってくると、どんどんと眠気が押し寄せてくる。
食べながら眠るような、マナーのないことはしたくないんだけど――睡魔に負けてしまうことも少なくない。
「サーニャ、大丈夫か? あんまり、無理しなくても良いぞ」
「ありがとう、エイラ。大丈夫よ」
哨戒任務の後、何も食べていないからおなかは減っているもの。ただ、今日はネウロイの出現予測日ということもあって、いつも以上に気を張っていただけ。
けど、その成果はしっかりとあがっているから。今日は、私だけで撃墜できたから。エイラ達の睡眠時間は守れたもの。
そんなこともあって、いつもより眠たいけれど、その分だけおなかも減っているから。ご飯はちゃんと食べておきたい。食べておきたいのだけれど、眠いの。
うーん、どうすればいいの?
「すぅ……」
「おーい、言ってる傍から寝てるぞー」
「らいじょうぶ、私は寝てないわ」
この時間でなければ、エイラと一緒に食事を取ることは出来ない。後で独り寂しく食事を取るしかない。
それはとても寂しく、悲しいこと。
あんな思いをするくらいなら、少しくらいの眠気我慢しないといけないの。
「サーニャがそう言うなら良いけどさ。辛かったら、いつでも言ってくれよ。部屋につれて帰ってやるからさ」
「うん、ありがとう」
そんな、私の心の葛藤を知ることはなく、エイラは気軽に提案してくれる。
嬉しい反面、この気持ちに気付いてもらえないのは少し悲しいかな?
私はエイラと一緒に食事の時間を過ごしたいのに、エイラは違うの? 私と一緒に食べていても、楽しくないの?
「そんな顔するなよ。私だって、サーニャと一緒に食べたいさ」
なら、どうして? どうして、そんなことを言うの?
私はまだ頑張れるわ。今日の朝食は味付けが濃いから、眠気があっても味も分かるもの。
私はまだ頑張れるわ。エイラが傍にいてくれるなら、一緒に食べてくれるならこの空間にいたいもの。
「食事はまた後でも出来るだろ? 無理して、今全部食べる必要はないんだぞ?」
「イヤ……」
みんなが訓練をしている時、みんなが出撃をしている時、1人で食事を取るのはとても寂しい。
温かいはずの料理は冷たく感じられ、美味しいはずなのに味がわからない。何よりも、広い食堂に1人でいる孤独が、みんなの輪に入れない寂しさが、私を押しつぶそうとするの。
みんなと一緒にいられない。同じ基地にいるはずなのに、一緒にいられない。
エイラの笑顔も、声もない。そんなところにいるのは、溜まらなく寂しいの。
だから、眠くても、少しくらい辛くても、この空間で、エイラと一緒にいられる時に食事をしたいの。
「なぁ、サーニャ。何にこだわっているのか、大体見当はつくけどさ。そこまで苦しい思いをしなくても、良いんじゃないのか?」
「どういうこと?」
「サーニャが考えていることはは、とても大切なことで、温かい気持ちを持っているからこそ、悩めることだと思うんだ」
そうなのかな? 私はただの我侭だと思うけど。
「だけど、傷ついてまでやらなくても、良いよ」
「けど、それだと独りになってしまうわ」
独りになりたくない。寂しい思いをしたくない。
ただ、それだけ。私が、我侭で言っていることよ?
「私も、サーニャと一緒に食事をとるようにするよ」
「けど、エイラは訓練中よ? あまり時間はとれないわ」
「なら、せめてお茶だけでも飲みにくるよ。サーニャを独りにはさせないさ」
独りになりたくない。寂しいのは、イヤ。
だけど、それは私の我侭なのに。どうして、エイラは協力してくれるの? 怒ることなく、笑顔で聞いてくれるの?
「サーニャはさ、もっと我侭になればいいんだよ。自己主張して、私に迷惑をかけてくれればいいんだよ。それくらいでないと、私は気付けないからさ」
「そんなこと、ないわ」
エイラは、私の言いたいことを感じ取ってくれる。言葉にしなくても分かってくれる。
エイラは、私が喋るまで待ってくれる。私が考えている間も怒ることなく、のんびりと待ってくれる。
それなのに、これ以上我侭になるのはどうかと思うわ。
「きにするなよ。私とサーニャの仲じゃないか」
「だけど、それでも……」
私の我侭ばかり叶えてもらって、エイラの時間を奪ってしまう。
それは、避けたい。そんなことは、私が許せない。
「私はサーニャと一緒に食べたいんだよ。サーニャには楽しい食事時間を過ごして欲しいんだ」
「けど、エイラ大変でしょ?」
「なんでだ? 私がそうしたいんだから、大変なわけないだろ?」
エイラがそうしたい?
エイラは、私と食事したいの?
「何で不思議そうな顔するんだよ。当然のことだろ?」
「そう、なのかな?」
エイラはみんなと同じ時間で過ごし、その上で私との時間を確保しようとする。
あんまり無茶しちゃダメよ?
「まぁ、無理がたたらない程度にしとくよ。だから、サーニャは心配しなくても大丈夫さ」
「うん」
エイラが大丈夫って言うのなら、私はそれを信じるだけ。

――このまま、甘えてしまっていいのかな?

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