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だから、ハルトマンで書くと、短くなるって分かってるはずなのに……
(・w・) 流石、私。ダメダメだな
ハルトマン 独白系 テーマ;春の足音です
以前よりも元気を増し、地上へ命の光を届けてくれる太陽。天高く流れる雲も、機嫌が良い見たい。
そして、背中越しに私を暖めてくれる温度も、前よりは随分と高くなった。
「春だね~」
いつもであればベッドの中で眠っている私。ただ、今日はルッキーニを見習って、外で寝てみることにした。
穏やかな陽気に誘われるように、世の中がどんどんと明るくなってきている。
動物達や虫達、それに人間も。まぁ、ついでに言えば、元気にならなくても良い奴らまで元気になっているけれど、撃墜すればいいだけの話だよね?
命への恵みをもたらしてくれる春は悪くないし、ずっと冬ばかりなのも困る。
「まぁ、カールスラントではあまり長くはないんだけどね」
緯度の関係上、カールスラントの春は短い。厳しい冬があけ、春がやってきたとしても長くはない。
ただ、その短い間であっても、生命は謳歌し、世の中を明るく彩ってくれる。
花は咲くし、鳥は舞う。のどかで、落ち着ける空間を作ってくれるんだ。
「そういえば、扶桑は割りと綺麗に季節があるんだっけ?」
坂本少佐や、宮藤の故郷である扶桑。変わったウィッチが多い国としても有名だけど、四季の恵みが多い国としても有名だ。
春は桜の開花ととももに始まり、夏はセミの鳴き声で幕をあける。
秋は月を楽しみ、冬は雪の美しさに心を奪われる。
「うーん、面白い国だよね」
変化に富む季節。そこで暮らしていたからこそ、扶桑のウィッチは個性の強い奴が多いのかな?
今度、行ってみようかな? 応援要請とか出ないかな?
……海の向こうだし、難しいかな。
「その前にはカールスラントをどうにかしないとねー」
ガリアの開放は成し遂げた。ウォーロックだってやばいことにはなっていたけど、結果を残せなかったわけではない。
ネウロイの巣に単機突撃し、あれだけの数を撃破して見せた。
まぁ、その後で赤城を沈めてみたり、融合したりしたのは余計だったけどさ。あれはあれで、可愛そうだったなー。
ウルスラなんかだったら、狂喜乱舞しそうだし。んー、写真とか残ってないのかな?
撮影対のウィッチに声をかけてみようかなー。1人くらい、写真もってるんじゃない?
「それにしても、良い天気」
日差しが強すぎることもなく、風が強すぎることもない。
植物の甘い香りがなくなることもなく、また滞ることもない。
このまま平和な世界が続けばいいのに――
「まぁ、無理だよね」
私がのんびりしたいと願う時。私が惰眠をむさぼっていたい時。
大体、ネウロイの出現警報が鳴り響く。
ウーウーって、ほんとうるさいんだから。もう少し、静かでもいいと思うんだよねー。
「ハルトマン、何をしている。出撃だ!」
「はいはい」
どうやってここを探り当てたのか、私の足元ではトルゥーデが騒いでいた。
あー、うるさいのが2つになったー。
――まだ、平和は遠いなぁ