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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
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コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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すげー抽象的なテーマですね!
誰だよ、こんなの考えた奴
まったく、睡眠時間を削って遊ぶから、こんな感じになるんだぞ!


エイラーニャ テーマ;クロス です
いや、ほんと何考えたんだろ?


冷たい空に赤い光がきらめく。蒼を塗りつぶし赤いラインを描くビームは、力強さに溢れている。
それが無害なものならば、見とれていても良いだろう。綺麗だなーなんて、のんきなことも言えるはずだ。
「まぁ、直撃したら、そんなこと考えている余裕もないけどなっと」
迫りくるビームをかわし、すれ違いざまに弾丸を叩き込む。
それだけで、私を狙っていた脅威は去った。
「よし、これで2機とも落としたぞ」
これで、ロマーニャに向かっていたネウロイは、全部片付いたはずだ。
「中佐、これで終わりだろ?」
「お疲れ様、エイラさん。基地に戻って良いわよ」
「へへ、なんてことはないさ」
スクランブルに応じて、ネウロイを撃墜しただけ。私はその為にここにいるんだから、気にしなくて良い。
それに、このネウロイさえ倒してしまえば、サーニャとのティータイムが待っているんだ。
「サーニャ、今戻るからな」
お茶を淹れ、お菓子を用意し、待ちわびているサーニャが想像出来る。
その顔が涙に濡れないうちに、寂しさに彩られないうちに、戻らないとな。


     ◇


「ただいま、サーニャ」
部屋のドアを開けた途端、甘い匂いが私を包んでくれる。
戦闘の疲れが溶け、これからの時間を楽しむには丁度良い香りだ。
「おかえりなさい、エイラ。大丈夫だった?」
「勿論。早くサーニャの元に帰りたいから、ぱぱっとやっつけてきたさ」
まったく、私達の時間を邪魔しようとするからだぞ?
邪魔さえしなくて、悪さをしないのなら、別にネウロイでも放っておいてやるのに。
「けど、1人で待機は寂しいわ」
「そう言ってもなー。サーニャだって、任務から帰ってきたばかりだろ?」
サーニャにとっては、寝る前の一時。私にとっては、寝起きの一時。
夢と現の交差するこの時間は、どんな素敵なことでもやれてしまいそうだから。
そう、だからこそ、この時間にティータイムを入れたのに。どうして、ネウロイなんかに邪魔されないといけないんだよ。
「私は平気よ。エイラ、1人で行ってしまうから……」
「そ、そう言ってもなー。ほら、私としてはサーニャを守りたいなーなんて」
疲れて眠たそうなサーニャ。その彼女を連れ立って戦場へ行くくらいなら、私が1人で片付けてやる。
だから、帰ってきた時に笑顔で迎えてくれると嬉しいな。
「守られてばかりは、嫌よ?」
守られてばかりは、嫌。
何も教えられないのは、嫌。
私だけが傷つくのは、嫌。
知ってるよ。サーニャは優しいから、私の心配をしてくれているんだよな。
「けどな、守られてくれるのも大切なんだぞ?」
「守られるのも、大切なの?」
だけど、同じくらい。もしかしたら、それ以上に私も心配なんだ。
私が寝ている間に、私が傍にいれない時に。サーニャが危険な目にあっていないかって。
「ああ、そうさ。サーニャが守られてくれるから、私は戦えるんだ。守りたいから、私は飛ぶんだよ」
世界を守るなんて、そんな偉そうなことは言えない。私には、そんな強さはない。
世界を救うだなんて、そんな大きなことは言えない。私には、そんな強さはない。
だけど、好きな人くらいは守りたいじゃないか。自分のこの手で、抱き締めてあげたい。
「それにさ、温かいんだよ」
この手で抱きしめて守りたい。彼女を傷つける全てのものから、守りたい。
その為には、もっと強くなって、もっと遠くまで飛べるようにならないとな。
「……どういうこと?」
「んー、上手く言えないんだけどさ。守っていると、背中が温かいんだよ」
だから、努力を後押ししてくれる存在が必要。
私の心が折れそうな時、私がくじけてしまいそうな時、優しく、応援して欲しい。
「サーニャが傍で笑ってくれているような、そんな温かさがあるんだ」
そして、出来ることなら、その温かさに包まれたまま戦いたい。
片時も離れることなく、寂しさを感じることもなく。ただ、サーニャの温かさに触れながら、戦いたい。
「だから、どれだけのネウロイに囲まれても、私は怖くない。いつもサーニャの温かさを傍に感じているから、孤独にならないんだ」
どんな時でも1人にならない。孤独感に苛まれなくて済む。
サーニャの気持ちが、私の心を守ってくれる。私にとって、これ程心強いものはない。
「だから、守られているだけで何もしていないなんて、そんなことはないんだぞ?」
サーニャの温もりを忘れない限り、私の心が折れることはない。どんな敵が来ても、恐れる必要はないんだ。
いつも通りにやって、いつも通りに帰れば良い。
「けど、私は頼ってばかり……」
守って、守られて。私達は、助け合えているんだ。
頼っているだけなんて、そんな悲しいことを言わないで。そんな顔をしないで欲しい。
「サーニャが待っていてくれるから、サーニャの笑顔が見たいから、私は頑張ろうってそう思えるんだよ」
私の居場所は、サーニャの隣。その特等席だけが、私の居場所なんだ。
私の心のありどころ。それを教えてくれたのは、サーニャなんだぞ?
「だからさ、そんなこと言わないで欲しい。このまま頼ってくれれば良いんだ」
遠回しでしか伝えられない想い。
そのまま口に出せたら良いんだろうけど、私は私のやれる範囲でアピールするよ。
「サーニャが任せてくれるなら、私は負けないさ」
サーニャの傍にいること。サーニャを守り続けていくこと。
それは、私の望みだから。私の我侭だから。
「だって、サーニャに笑顔で迎えて欲しいからな」
聞き入れてくれると、とても嬉しいな。
サーニャの優しさが、私に飛ぶ勇気をくれる。
サーニャの声が、私に戦う勇気をくれる。
サーニャの笑顔が、私の心を温めてくれる。

――サーニャ、大好きだ

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