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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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当ブログ内のSSは無断転載禁止です。 恥ずかしいので止めて ^^;
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今回はテーマが置いてきぼりになりました
というか、変なものを選んだのが失敗ですね

本当なら、仲間がいない寂しさと、2人でいられる幸せを対比させるつもりだったのに……
いつもながら、ダメダメですね

そんな感じで エイラーニャです
数を書けば、書きたいスタンス、行き着くべきキャラが見えてきた気がします

サーニャを考え直さないとなー
修正できなくなりそうですよ


「サーニャ、寒くないか?」
「ううん、私は平気だよ」
行き先も定めず、彷徨う様な旅路。エイラはそんな私の旅に付き合ってくれている。
ストライクウィッチーズを離れてから、既に1ヶ月近く旅をしているが、成果はなし。私の両親は手がかりすらつかめていない状況だ。
「暗い顔すんなよ。きっとすぐに見つかるさ」
「うん、ありがとうエイラ」
見つからなくて寂しいと感じている心。それは家族を求めているもの。
見つからなければ、このまま2人で旅が出来ると喜ぶ心。それは、エイラを求めているという事実。
その2つの心は反発しあうこともなく、溶け合いながら私の中にある。
「サーニャのご両親だって、サーニャの心配をしているんだからさ。きっと大丈夫だよ」
「うん。エイラ、芳香ちゃんみたいな励まし方だね」
気持ちが通じ合っていれば大丈夫。お互いに求めているなら、必ず巡り会える。
「え……私が宮藤みたいなのか?」
「あ、うん。芳香ちゃんみたいな励まし方だなって」
褒め言葉で言ったつもりなんだよ?
いつでも前を向いていて、諦めることを知らなくて。
自分に出来ることを精一杯頑張ろうとする。そんな芳香ちゃんみたいな輝きがあるって。
「うーん、宮藤かー。悪い奴じゃないけど、一緒にされるのはちょっと」
「どうしてなの?」
エイラと芳香ちゃん、仲が悪いわけでもないよね?
どちらかと言えば、仲が良い方だと思うし。悪いことではないはずなんだけど。
「いや、さ。別に宮藤が嫌ってわけじゃないぞ? だけど、宮藤みたいだって言われるのが、褒め言葉だとは思えなくてさ」
私としては褒め言葉だけど、エイラは褒め言葉だと思えない?
私、他の人とズレているところがあるから、またエイラに迷惑をかけているのかな?
「まぁ、良いや。サーニャが褒めてくれているなら、私はそれで良いや」
良いのかな? エイラには、私の気持ちが通じたのかな?
ずっと一緒にいてくれるから、私のズレにも慣れたのかな?
「褒め方や、感じ方なんて人それぞれだろ? だったら、色んな表現があって良い筈なんだ」
感じ方が違えば、伝え方も変わってくる。良いものと、悪いものだって反対になってしまう。
エイラは、そういうことを言っているんだよね?
「難しく考えなければ良いんだよな。サーニャが褒めてくれるんなら、私はそれで嬉しいんだから」
そんなものなのかな?
エイラがそれで良いなら、私は良いけど。
「それにしても宮藤の名前が出てくるなんて、もしかしてサーニャ寂しいのか?」
「どうして、そう思ったの?」
私が寂しい?
エイラと一緒にいられるのに、2人でいるのに寂しい?
「部隊が解散して、大体1ヶ月たっただろ? そろそろ懐かしんだり、恋しくなったりする季節かなって」
「そうだね。ちょっと、懐かしいかもしれないね」
部隊にいたみんなはバラバラになってしまった。
あそこで過ごした日々は、間違いなく宝物。だから、時々思い出して懐かしさに浸ることはある。
「なぁ、サーニャ。私と2人だけは寂しいか?」
けど、それは寂しいからではない。
今が充実しているから、過去も輝いて見える。思い出を懐かしむことが出来る。
エイラと2人、過ごす日々が楽しいからこそ、思い出に逃げることもないんだよ?
「どこかの部隊に所属して、もっと大勢と一緒にいる方が良いか?」
それなのに、エイラは勘違いしているみたいだね。
私に相談もせずに勘違いするなんて、良くないよ?
「ううん、私は平気。エイラが傍にいてくれれば平気」
「我慢する必要はないぞ? 今この場には私とサーニャしかいないんだから」
エイラがいて、私がいる。それだけで十分なのに、ね。
エイラの優しさがあって、エイラの温かさがあって。これ以上、何を求めるの?
「本当に大丈夫。私はエイラと一緒にいられるなら、それで良い。エイラと2人でいられるなら、寂しさも薄れるから」
「ふーん。まぁ、サーニャが良いなら、問題はないんだけどな」
私が良いなら、それで良い。そんな寂しいこと、言わないで欲しいな。
エイラにはエイラの、あなただけの幸せがあるはずなんだから――


     ◇


「ねぇ、エイラ」
「ん、どうかしたのか?」
今、このタイミングでなら言える。この優しい雰囲気の中でなら、伝えられる。
「エイラは、もっと我侭になって良いのよ?」
「どうしたんだよ、いきなり」
ずっと伝えられなかったこと。エイラに伝えられていなかったこと。
私の想い、私の願い。エイラに望んで欲しいこと。
「私のことばかり気遣わずに、エイラのしたいことをしてくれれば良いの」
エイラは、いつも私を気遣ってくれる。いつも私のことを気にかけてくれる。
それ自体は嬉しいんだけど、もっと我侭も言って欲しいな。
エイラの欲しい物、したいことを、私に教えて欲しいな。
「ぼーっとしているところがあるから、心配なのは分かるけど。私だってウィッチなんだから。エイラ程ではないけれど、戦えるわ」私は頼りないのかもしれない。私では、寄りかかるには役不足かもしれない。
それでも、私だって何も出来ないわけではない。出来ることだって、ちゃんとあるんだよ?
「この旅だって、1人でも平気よ?」
自分の足で歩くことぐらい、私でも出来るよ。空を飛ぶことだって出来るよ。
お父さんとお母さんぐらい、1人でも探せるよ?
「……もしかして、私は邪魔か? それなら、もっと早く言ってくれて良かったんだぞ?」
違うよ。どうして、そんな勘違いをするの?
私はそんなこと、言っていないよ。
「そんなことない、そんなはずはないよ。エイラが一緒にきてくれて、エイラが一緒にいてくれて、私は嬉しいから」
エイラと一緒にいられること。エイラが私の旅に付き合ってくれること。
それはとても嬉しいし、感謝しているよ。
「けど、私の我侭にエイラを巻き込みたくないの。エイラがやりたいことを邪魔してまで、私の傍にいて欲しいとは言えないの」
けど、両親を探しているのは私の都合だから。エイラの望んでいることではない。
両親を探しているのは私の我侭だから。エイラが、望んでいることではないよ。
「エイラは優しいから、私を心配して付いてきてくれているんでしょ?」
私がいつまでも、エイラに頼っていたから。ずっと、エイラに頼っていたから。
エイラにとっては、それが普通になったんだよね? ごめんね。
「けど、それではエイラのしたいことが出来ないから」
私は、今からでも変わりたいの。エイラに迷惑をかけないように、エイラにも頼ってもらえるように。
「エイラは、エイラ自身の望む未来の為に、やりたいことをして欲しいの」
その第一歩として、エイラに頼らずに行動してみようと思うの。
エイラが傍にいなくても大丈夫だって、それを示したいの。
「私の我侭に付き合うのではなく、エイラ自身の夢に向かって頑張って欲しいの」
そうすれば、エイラはエイラのやりたいことが出来るでしょ?
私に構わなければ、もっとやれることがあるのよね?
「ふーん、だったら私はこのままだな」
「このまま?」
このまま? えーと、このまま?
「このままサーニャと一緒に旅をするさ」
「どうして? エイラはやりたいことがないの?」
「んー、私にもやりたいことはあるぞ?」
やりたいことがあるのなら、どうしてここにいてくれるの?
やりたいことがあるのに、どうして私と一緒にいてくれるの?
「けど、それ以上にサーニャの傍にいたいんだ」
「そんなに私が心配? 私は頼りにならない?」
一緒にいてくれるのは嬉しいけど、頼ってもらえないのは悲しいな。
1人で旅も出来ないような、弱い存在だと思われているのは、悲しいな。
「違うよ、そうじゃない。私はサーニャが心配だから、傍にいるんじゃない」
違うの? 私が弱くて、頼りにならないから傍にいてくれるんじゃないの?
なら、どうして? 何故、エイラは一緒にいてくれるの?
「まぁ、勿論それもあるけどな。それ以上に、私がそうしたいからさ」
一緒にいたい。それは、エイラが私といたいと願っている。そうとっても良いのかな?
エイラが、私と一緒にいたいとそう思ってくれているって、信じても良いのかな?
「私自身が、サーニャの傍にいたいから。離れたくないから、一緒に旅に出たんだよ」
離れたくない、傍にいたい。
そう言ってもらえるのが、何よりも嬉しい。
「私はもう、十分に我侭を叶えてもらっているさ」
その言葉が本当なら、誤魔化しでないのなら。私は嬉しい。
「本当?」
「ああ、本当さ」
けど、1つだけ気になることがある。気になってしまうことがある。
「エイラは、傍にいるだけで良いの? それだけで、本当に良いの?」
傍にいるだけで良いのかな? それだけで、満足出来るの?
それ以上を望んだり、願ったりはしないの?
「そ、それはどういう意味だ?」
「だって、エイラ、私のこと大好きなんだよね?」
「うっ……」
私のことが大好きだって、前に言ってくれたよね?
ラジオを使って、世界中に叫んでたよね?
「それなのに、傍にいるだけで満足なの?」
エイラはあんなにも、強烈にアピールしてくれたのに。情熱的にアピールしてくれたのに。
「大好きなら、傍にいること以上を求めないの?」
キスをしたり、ハグをしたり、抱き合ったり――好きだからこそ、続きを求めたいんだよね?
本に書いてあったし、私だってその通りだと思うから。
「分からない。この先は変わってしまうかもしれないけど、今はそばにいること以上を求めようとは思わないんだ」
エイラには、分からないの? 自分がどうしたいのか、分からないの?
「ごめんな。折角サーニャが聞いてくれたのに、気の利いた答えを返せなくて」
「ううん、エイラがそうしたいなら、それで良いよ」
それなら仕方ないし、エイラが満足出来るならそれで良いよ。
その将来を、のんびりと待つことにするよ。
「私もエイラが好きだから、その気持ちが分かる気がする」
「そっか……ありがとうな」
傍にいる、一緒にいる。それだけで終われない気持ちになるまで、ゆっくりと待っているから。

――思い出よりも輝く今を生きよう

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