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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
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最近、眠気が凄まじいです
20時ごろには眠気に襲われ、SS書いてる途中でも落ちます

どうしたんだろう?


さてさて、ストッチ より エイラ×サーニャです
昨日の視点入れ替え、少々書き直しです

(・×・) サーニャヲソンナメデミンナー


ガリアを舞台とした戦闘が終わり、ストライクウィッチーズは解散しました。
復興支援の為に、軍を離れた人。故郷へと帰り、戦闘を続けている人。
色々な人がいましたが、全員が大切な仲間です。
「エイラ、冷たくて気持ち良いね」
「う、うん。水が冷たいな」
そんな仲間の中でも、特に私と親しくしてくれた、エイラ。
彼女は、私を心配して付いてきてくれました。エイラにだってやるべきこと、やりたいことは沢山あるはずなのに。私の両親探しを手伝ってくれています。
――探すといっても、手がかりはこれと言ってありませんが。
私の魔力針とエイラの占い。そして、地道な聞き込みにより随分な距離を探しています。
「エイラ、どうしたの? 難しい顔をしているよ?」
そんな旅の休憩。今は偶然見つけた泉で、水浴びに興じています。
シャワーやサウナに入れない日もあるし、久しぶりの水浴びだから楽しんでくれると思ったのになぁ。
エイラ、何を考えているの?
「なんでもないさ。次はどこを探しに行くか、考えていただけだよ」
なんでもないなんて……そんな顔していないかったよ?
何か深刻に悩んでいるような、思いつめているような真剣な顔だった。
笑顔以外を中々見せてくれないから、余程のことなんでしょ?
「もしかして、エイラは私と2人は嫌なの?」
私と旅をするのに、疲れのかもしれない。
先の見えない、見つけたとしても私の両親だもの。エイラにとっては、あまり意味がないよね。
頑張っても、苦労しても、会えるのは私の家族であって、エイラの家族ではない。嫌になるのも、当然かな。
「それとも、もっと大勢と一緒が良いの?」
私はエイラがいてくれれば、それだけで寂しくない。
だけど、エイラは寂しいのかな? 私だけでは、寂しさを埋めてあげられないのかな?
ストライクウィッチーズの時みたいに、大勢で集まっていないと寂しいのかな?
「いや、そんなことあるはずないじゃないか。ただ、サーニャを早くご両親と会わせてあげたいんだよ」
本当に? エイラはそれを本当に望んでいるの?
私はエイラを紹介したいから嬉しいけど。エイラにとっては他人だよ?
エイラも、お父さんも、私からの距離は近いけど、エイラからお父さんの距離は遠いんだよ?
私は、自分の目的の為に、無理矢理エイラをつき合わせている形なんだから。
「私はのんびりでも良いよ。お父さんもお母さんも、きっと無事だから」
あのネウロイを撃破した後、聞こえた旋律はお父さんのものに違いない。
私の為に作ってくれた、そんな曲なのだから。演奏が出来るほど、お父さんは元気なんだ。
だから、私は焦る必要はない。ネウロイを倒して、平和な世界がくれば、どこへでも飛んでいけるのだから。
「確かに占いではそう出ていたけど……」
「大丈夫、私はエイラを信じているから。エイラの占いは当たるんだって、信じているから」
それに、エイラの占いでも悪い結果は出なかった。
ちょっと微妙な結果が出たことはあるけれど、心配はいらない。その後すぐに、良い結果も見れたし。
エイラの未来予知は、必ず当たる。私はそう信じているから。
「ありがとうな。もう少し頑張ってみようか」
私の為に頑張ってくれるエイラ。申し訳ないとは思うけど、彼女が傍にいてくれるから、私は強いままでいられる。
か弱い女の子ではなく、ウィッチとして空を飛べるんだ。
「うん、よろしくねエイラ」
けど、せめて頼るだけの今からは変わろう。
私がエイラに頼っているだけの、一方的な関係は変えていこう。
エイラに頼ってもらえるように、私も強くなりたいから――


     ◇


「それにしても、エイラどうしてそっちを向いているの?」
泉に入って以来、エイラは私のことを見ようとはしてくれない。
それどころか、何もない所を見ながら赤くなっていたりする。
もしかして、何かいるのかな? 魔力針での反応はないし、ネウロイではなさそうだけど?
「え? あー、その、深い意味はないぞ?」
深い意味はない。それは、危険はないと言うこと?
それとも、私に話せるような内容ではないと言うことかな?
どちらにしても、ちゃんと話してくれないと分からないよ。黙ってないで、教えて欲しいな。
「うっ……ただ、その、なんとなくな」
じっと見つめていたら、耐え切れなくなったように彼女が声をあげる。
うーん、私が聞きたいのは、どうしてこっちを見てくれないのか、だよ?
エイラのなんとなくは聞きなれたけど、今回のはいつもと違うよね?
ずっと傍にいて、色々な声を聞いてきたんだから、何かに困っているのが伝わってくるよ。
「そうなの?」
私で良ければ話して欲しいけど、無理強いは出来ないよね?
エイラにだって、秘密にしたいこと、私には伝えられないことがあるはずだから。
だけど、私で力になれるなら話して欲しい。どれだけのことが出来るか分からないけど、一緒に考えさせて欲しい。
「サーニャが綺麗だから、つい」
私が綺麗だから、つい? つい、なんなの?
それよりも、綺麗って。そんなことはないよ。
エイラの方がずっと綺麗だし、女の子らしい体つきをしているもん。
2歳しか違わないはずなのに、ね。
「見ていたいけど、見つめてるとこっちが恥ずかしくなるんだ」
見つめていると恥ずかしくなるのは、誰でも同じだと思うよ。
私だってエイラを見つめていたら恥ずかしいし、ちょっとくらい目をそらしたくなるから。
綺麗な肌に水が弾かれ、濡れた髪は美しく輝いている。
おどおどとしている瞳は愛らしくて、抱き締めたくなるほど。
触れたい、抱き締めたい。そんな思いが心の中に生まれる。
実際に抱き締められるなら、どれだけ幸せになれるだろうか?
触れることが出来れば、どれだけの幸せに満たされるのだろう?
エイラに触れて、エイラを抱き締めて――考えるだけでも、温かい気持ちが溢れそう。
「だって、仕方ないだろ。綺麗だから、触りたくなるんだよ」
「触り……たいの?」
「サーニャの肌に、身体に触りたくなるんだよ」
エイラも、私に触りたいの? 触りたいのは、私だけではないの?
エイラの目には、私は触りたいほどの綺麗さで映っているのかな?
「見ているだけじゃ我慢出来なくて、触れてみたくなるんだ」
見ているだけでは、我慢出来ない。触れてみたくなる。
見ているだけなんて、我慢出来ない。触れたい、抱き締めたいと、手を伸ばしてしまう。
「だけど、サーニャ嫌だろ? 私に触られるのも、そんな目で見られるのも嫌だろ?」
言えない。エイラをそんな目で見ていたなんて、今は言えない。
エイラを抱き締めたいなんて、エイラに触れてみたいなんて、言えなくなってしまう。
「だから、そうならないように。そんな気持ちにならないように。ちょっと離れてたんだ」
エイラは我慢しようとしてくれたんだね。
抱き締めたくても、触れたくても、私が嫌がると思って遠慮してくれたんだ。
自分の気持ちよりも、私の気持ちを優先してくれたんだね。
「そっか、エイラも同じだったんだね」
「同じ?」
だけど、我慢はして欲しくない。
私で出来ることなのに、我慢して寂しい思いをして欲しくない。
「うん、私もエイラに触れてみたいから?」
「サーニャ?」
それに、エイラが思っていることなら、私だって思っているの。
エイラが望んでいることなら、私だって望みたいから。
「だって、エイラ綺麗だから。触ってみたかったの」
同じ気持ちを抱いているなら、教えて欲しい。隠さないで伝えて欲しかった。
「けど、中々言い出せなくて、ずっと隠してたんだ」
伝えられなかったのは、私も一緒。恥ずかしかったのは、私も一緒。
そんなところもまで似なくても良いのに、ね?
「だから、エイラも同じ気持ちだって分かって。嬉しい。触りたいって思っていたのが私だけじゃなくて、エイラも一緒だって分かって、嬉しいよ」
2人で同じことを願って、望んで。2人共遠慮してしまった。
恥ずかしくて、照れてしまって、口に出すことが出来なかった。
「あのね、エイラ。1つお願いがあるんだけど良いかな?」
だけど、このままではいけないと思う。ずっと、このままではいけないと思う。
私は変わらないといけない。そして、エイラにも変わって欲しい。
「この先も旅を続けることになるし、エイラとはずっと一緒にいたいから」
ずっと一緒にいたいから。我慢なんて、して欲しくないから。
2人で素直になって、もっと幸せになれるように。ずっとずっと、離れることがないように。
このお願いを、聞き入れて欲しい。
「だから、何かがあれば隠さずに教えて欲しいな。私も、勇気を出して言えるように、頑張るから」
1人で頑張るのは難しいから、一緒に頑張ろう?
1人で難しいことも、2人なら乗り越えられるはずだから。エイラと私になら、きっと出来るはずだから。2人で一緒に変わろう。
「どうかな?」
私は私の思いを伝えたよ。ちょっと震えてしまったけど、勇気を出して伝えたよ。
お願い、エイラの返事を聞かせて。
「……サーニャには負けたよ。先に言われるなんて思ってなかったのにな」
「今までの私は、ずっと頼ってばかりだから。ちょっとでも変わろうって、そう思ったの」
エイラに頼ってばかりではダメ。エイラに守られているだけではダメ。
私は私の出来ることをして、少しでもエイラの力になりたい。一緒にいて、背中を預けてもらえるような、そんな存在になりたい。
「分かったよ。私はサーニャに隠しごとをしない、隠さずに伝えるよ」
「ありがとう、エイラ」
「こっちこそ、ありがとう」
その為にも、エイラのことをもっと知りたい。
エイラの私のことを、もっと知って欲しい。
2人でなら、どこまでも行けるはずだから。

――エイラの隣で支えてあげたい

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