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もうちょっとほんわかした、柔らかいのが書きたい!
(・w・) 豆腐の角にでも、ぶつかってみるか
エイラーニャ テーマ;昼寝
窓から入ってくる風は優しく、カーテン越しに感じる光もまた優しい。
目を開けたら暗闇が広がることもなく、目を閉じたとしても薄っすらと明るいのが分かる。
「エイラ……」
普段であれば、目を覚ますことのない時間帯。他のメンバーが出撃している時間帯。
私は悪夢にうなされて、目を覚ました。
この瞳が映し出す穏やかな日常とは違い、とても悲しい出来事が詰まっていた夢。
ただの夢として忘れるには生々しく、まるで私自身が普通に生活しているように感じられた、そんな世界。
だけど、その世界には優しさがなかった。事実を事実として突きつけるだけで、弁解も出来なければやり直すことも、謝罪することしか出来なかった。
「エイラ……」
エイラに会って、無事を確かめたい。問題なく、元気に空を飛んでいる姿を見たい。
その笑顔で、凍てついてしまった私の心を安心させて欲しい。そうでないと、今にも砕けてしまいそうになっているから。
いくら夢とはいえ、あんな世界はひど過ぎる。あってはならない。
――エイラがいない世界なんて、どうして私は夢に見たの?
ネウロイの攻撃が激しさを増した。うん、それ自体は現実的にも起こるかもしれないこと。
今は欧州での防衛線が上手く機能しているし、簡単には突破されないだろうけど。扶桑にもネウロイが現れている以上、私達の知らないところでネウロイの巣が出来てしまっているのかもしれない。
何より、欧州の一部には、いまだ偵察すら出来ないのが現状。守ることは出来ても、攻めに転じることはとても難しい状態。
けど、エイラがネウロイに撃墜されてしまうだなんて、私を守って堕ちるなんて、そんな世界を肯定出来るはずない。
確かに、私はエイラに守られている。いつも傍で、エイラが守ってくれている。
だけど、エイラが堕ちそうになっても放っておくなんて、守られているだけなんてことはないはずだ。
私だって戦える。エイラを守る事だって出来るんだから。
エイラが撃墜されてしまうようなことは、絶対に避けないといけない。
「その為には……もっと強くならないと」
エイラに甘えないように、私1人で何でも出来るようにならないと。いつまでも、エイラに心配をかけてばかりなのはダメ。
私1人でもちゃんと出来るんだって、エイラに認めてもらわなきゃ。そうしないと、いつまでも今の関係が続いてしまう。
――一緒に飛ぶために、強くなろう