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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
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リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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テーマにしてから気づいた
女の子にとって、天敵じゃないか!

(・w・) いや、現実とリンクさせただけだったんですが
     ついでに、らさは死にかけてます(寝不足的な意味で


エイラーニャ テーマ:寝不足 を うp です


くらくらし、安定しない視界。自分が真直ぐ歩けているのか、それすらも分からない足元。
太陽は高く昇り、鳥達は元気にさえずっているというのに、私のまぶたはおちかけていた。
「眠い……」
半分眠っているサーニャと一緒に朝食を摂り、部屋に帰ってきたのは覚えている。
夜間哨戒に出ていたサーニャは、部屋に帰るなり撃沈。月の光のように柔らかく、優しい寝顔を見せてくれた。
いつもであれば、頑張るぞーって私は元気になれるはずなのに。訓練をこなす為に、ハンガーへと向かうはずだったのに。
「ここ、どこだよ」
いや、気持ち的にはハンガーへ向かっていたんだ。いつも通りの道順で、ハンガーへとたどり着いていたはずなんだ。
サーニャの寝顔を守る為にも、笑顔を曇らせない為にも、真面目に訓練を受けているはずだったのに。
なんで、こんな埃っぽいところにいるんだよ。
機械油の匂いはするし、ストライカーに仕えそうな部品だって棚に収まっている。
けど、肝心のストライカーはなく、ついでにハンガーではない。
部品倉庫か何かだろうか?
「ぼーっとしていたのかな?」
昨日は、サーニャが心配で帰還するまで待機していた。
徹夜してたりすると起こられるんだけど、ベッドの上で待っている程度ならサーニャは怒らない。
一緒に出撃しない分、心配くらいはさせて欲しいって、そう申し出ているから。
一昨日は、タロット占いに興が乗り、気付いた時には朝だった。
サーニャとの相性占い。夜間哨戒任務中の天気。朝食には何が出てくるのか。ネウロイの出現予想。そのほかにも色々と調べていたせいで、寝るタイミングを逃してしまった。
必死になって占うほどのことでもないのに、後に回して後悔したくなかったしな。
その前は……って、私はそんなにも寝ていなかったのか?
いや、正確には寝不足状態が続いているということなんだろうけど。ちょっとまずいな。
戦場で命のやり取りをしている身である以上、常に正確な判断力と、適切な思考能力が求められている。
ついでに言ってしまえば、私の場合は未来予測による回避運動をしているわけだから、みんなよりも考えるべきことは多かったりする。
複数の未来から、最も可能性の高いものを選び、それに添うような形で行動する。
その為、目の前の情景と、脳内に浮かぶ情景を比べながら、冷静に判断しなければいけない。
それが出来なければ未来予知の意味はないし、回避行動なんて無理。シールドを張ることを習慣にしていない私は、ビームに当たってしまうかもしれない。
私達ウィッチの最大の目的は、守ること。これ以上人類が被害を受けなくても良いように、悲しい思いをする人が減るように、守っていくことなんだ。
確かに最終的に攻めなければ勝つことは不可能。そんなのは、みんなが分かっているけどさ。
まずは守って、時間を稼いで、反攻できる日を待つしかないんだ。タイミングを逃せば、そのまま人類が滅亡する可能性だって、捨てきれない。
年齢を重ねることにより、魔法力が衰退する恐れある以上、あんまりのんびりはしていられないんだけどさ。焦って、失敗しなしたなんて、許されることじゃない。
ただ、私の場合に限って言えば、魔法力の衰退は非常にまずいんだ。ピンチを招く可能性が、跳ね上がってしまう。
徐々に弱っていくのであれば、まだ予測が出来る。計画を立てることも、周りの理解を得ることも難しくない。
だけど、急激に衰えてしまった場合、私の戦い方では危険過ぎる。
未来予知による回避。未来予知による攻撃。
私の行動は、基本的に未来予知を前提条件としてしまっている。
「ほんとは、良くないんだけどな」
シールドを張ることを意識し、攻撃から身を守ることを覚えれば、長く戦えるのかもしれない。
だけど、回避することを基本とし、シールドを張らない今の戦い方では、先が短い。
魔法力の衰退は、ウィッチとしての引退をそのまま意味することになる。
まぁ、こんな寝不足でふらふらしている状態なら、魔法力の衰退なんか待たなくても引退してしまいそうだけどな。
「サーニャに心配かけたくないんだけどなぁ」
どちらかといえば、心配する側でいたい。守る側として、サーニャの傍にいたい。
だけど、こんな寝不足状態では守ることなんて出来るはずがない。お荷物になるだけだ。
鈍っている頭で考えることはズレていて、役に立つことはない。ちゃんと寝て、スッキリした状態でなければ……。
「まぁ、いいや。とりあえず、訓練に行こう」
こんなところ、いつまでもいるわけには行かない。ぶつぶつと独り言を言っていても、何にもならない。
戦う為の準備をして、守る為の力を手に入れないと。
私の気持ちに、身体がついてきてくれればの話だけどな。

――しっかりしないとな

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