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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
HN:
らさ
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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こんばんは
3月末まで千葉県にいそうな らさです

仙台って、どんなところでしたっけ?w


ストライクウィッチーズより 変則型エイラーニャです
宮藤が動きます☆


「良いか宮藤、お前の戦闘には美しさが足りない」
「いきなりなんなんですか、エイラさん」
珍しく行われた、宮藤との模擬戦。正直、新兵だとは思えないほどのセンスはあるし、ガッツだって悪くはないと思う。
それでも、やっぱり何かが欠けている。
「なんて言うかな、華がないんだよ。堅実でもなければ、洗練されてもいない。その上スピードも速くはないからな」
「けど、私達は戦っているんですよ? そんなこと気にしている余裕はないですよ」
「だからお前は足りないんだよ」
軍隊だから、戦争だから。言いたいことは分かる。
だけど、それを理由にサボっていたら意味がないんだ。
「良いか? お前は潜在能力もあるし、努力もしている」
治癒魔法と、魔法力の大きさ。才能と言っても良いだけの、宮藤は持っている。それに努力の加わっている今、こいつの実力はどんどん伸びるはずだ。
まぁ、使いこなせればの話だけどな。
「坂本少佐の訓練にもよく付いていっている方だと思うし、結果だってついてくるだろう」
訓練を重ねれば、実戦で出来ることも増える。実力をつけていけば、撃墜数に反映される。
戦果をあげれば、隊の中でも認められる存在になれる。
「だけど、それだけじゃダメなんだ」
強いだけでは、いけない。強くあるだけでは、いけないんだ。
「私達ウィッチは、軍での広報も兼ねているからな」
「広報、ですか?」
その言い方、こいつ分かってないな?
まったく、戦闘は出来ても頭の方はまだまだだな。
「簡単に言えば、ウィッチ全員がモデルなんだよ」
あー、もう。坂本少佐もここら辺を教えといてくれよ。
なんで、模擬戦終了後にこんな話しなきゃいけないんだ?
「私達ウィッチは、美しく戦う必要があるんだ。見る者を魅了するような、そんな戦闘をしなきゃいけないんだよ」
「えーと、その……」
「私達が戦っているのを見せて、みんなを鼓舞するんだ。ウィッチがいれば勝てる。人類はまだ頑張れるんだってな」
ネウロイと人類の戦闘。ぎりぎりで小康状態を保っている国もあるが、全体的には不利。
人類はじわじわと侵攻され、消耗戦を強いられている。
「軍の人気取りをすれば、兵隊が増える。兵隊が増えれば、猶予が出来る。ウィッチが駆けつけるまで耐えれれば、その国は救われる」
「そうだったんですか? エイラさん、凄いです」
「お前、人の話し聞いていたか?」
おいおい、ちゃんと聞いていたら分かるだろ?
というか、分かってくれよ。
「はい、バッチリ聞いてました!」
「少しは自分の頭で考えろよ。さっきの話、おかしいところだらけだろ?」
さわやかに、はっきりと返事してもダメだ。
本当に何も考えていないんだな。
「良いか、宮藤。私達ウィッチは、ネウロイと戦う主戦力になっている。効率よく戦うことが出来ている」
「はい。戦艦や飛行機もありますけど、ウィッチ程ではありません」
「おいおい、あいつらだって命がけでやってんだ。はっきりと言ってやるなよ」
魔力がない。シールドを張れない。
それでも戦って、沢山のパイロットが命を落としているんだ。どっちが上とか、下なんてのはない。
「話を戻すぞ。いくら効率良く戦えると言っても、私達だって無敵じゃない」
ストライカーのおかげで、飛行速度は向上した。シールドのおかげで、生存率が上がった。
それでも、あくまで効率が良いだけだ。
「ウィッチ1人で何が出来る? ネウロイを殲滅出来るか? ネウロイの巣を破壊出来るか?」
「そんなの無理ですよ。いくら私達でも無理です」
「それが答えだよ」
ウィッチは強い。ウィッチがいれば勝てる。
そんなふうに宣伝していても、現実的には不可能。出来るはずがないんだ。
それも1人だけなら、出来ることなんてしれている。
「いくらウィッチと言っても、出来ることは限られるんだ。ウィッチがいれば勝てるなら、とっくに欧州を取り戻しているさ」
「そうですよね。そういうことなんですね」
欧州が侵略されているのは、その証拠になってしまう。
ウィッチがいても、必ず勝てるわけではないことを照明してしまっている。
「だからな、時間を稼ぐ為にも、私達はただ戦っていてはいけない。勝てれば良いって戦い方は、ダメなんだ」
だから、ウィッチだけで、私達だけ何でも出来ると思い上がってはいけない。
努力も大切だけど、現実を知った上で努力するべきだな。
「勧誘が出来るような、志願者が増えるような。そんな戦い方が必要なんだよ」
だからこそ、一般の兵士も必要なんだ。
整備兵もパイロットも、みんなで戦っているんだぞ?
「けど、具体的には何をすればいいんですか?」
「んー。まぁ、それぞれで違うから、これってのはないけどな」
何をすれば良いのか? 自分自身には何が出来るのか?
ここまで聞いていれば当然の質問だ。
「例えば、私の戦い方なら……シールドがなくても戦えることの証明かな?」
「えーと、それは私には無理ですよ?」
「宮藤にやれなんて、言ってないだろ? 頼むから人の話を聞いてくれ。そして、少しは考えてくれ」
宮藤に同じことをしろなんて、言った覚えはないぞ?
私に出来ることを言っているだけなのに、とんでもない勘違いだ。
「良いか? シールドがなくても戦えるなら、戦闘機でもやれるんだよ。ウィッチでなくても、全部避けてしまえばネウロイのレーザーなんて怖くないんだ」
「けど、そんなの誰も真似できませんよ」
「出来るかどうかは問題にならないんだよ。実際に出来なくても、この戦い方ならウィッチ以外でもやれるって思わせることが大切なんだ」
やってみようとしなければ、出来るかどうかすら分からない。挑戦しなければ、出来るわけがない。
それに、1万人に1人くらいは、出来るやつがいるかもしれないだろう?
「それに、完全には無理でも目標には出来るだろ?」
「それはそうかもしれませんが」
同じことは出来なくても、努力する為の目標ぐらいにはなる。
闇雲に努力するのではなく、目指があれば具体的な努力が出来る。
「なら、サーニャはどうだ?」
「サーニャちゃんですか?」
サ、サーニャちゃん?
いや、呼び捨てにするよりはマシだけど。なんで、そんなに慣れ慣れしいんだよ!
「魔力針のサイズでは不可能でも、巨大なレーダーがあればある程度の真似は出来る。敵襲を、早期感知できるようになるさ」
地球の裏側と更新したり、電離層の利用は難しいかもしれないけどな。
精度を上げたり、警戒範囲を広げていくことは出来る。
「ただ、サーニャの美しさは真似出来ないけどな」
まぁ、性能の真似は出来たとしても、サーニャ自身の真似は無理だな。
「えーと、戦い方の話ですよね?」
「うるさいな、ちょっと間違えただけだろ。それに、サーニャが美しいのは事実だから、問題は無いんだよ」
「エイラさん、無茶苦茶ですよ」
無茶苦茶でも、滅茶苦茶でも良い。
サーニャが美しいことに変わりはない。サーニャが可愛いことに変わりないんだ。
「何だよ。本当のことだろ? サーニャは美しくて、可愛くて、完璧なんだ」
「あはは……」
どうして、困った顔してるんだよ。本当のことだろ?


     ◇


「そう言えば、サーニャちゃんに伝えられたんですか?」
なんだよ、強引に話を変えるなよ。
折角、サーニャの可愛さを教えてやろうと思ったのに。
「何をだよ」
「前に練習したじゃないですか。恥ずかしくなくなるようにって」
――このタイミングで聞くか? このタイミングで聞くのか?
お前、どれだけ鬼なんだよ。
「どうだったんですか?」
うぅ、そんなに顔を近づけるなよ。
こんな時だけ、どうして強気なんだ? 勘弁してくれ。
「サーニャちゃんのエイラさんのこと、好きみたいですし。その、問題がないならどうなったか教えて欲しいです」
「う……」
どうしてこう、純粋な目で見るんだよ?
そんな目で見られたら、断れないじゃないか。
「言えるわけないだろ」
「はい? あの、もう少し大きな声でお願いします」
どっちにしても、話せる様なことがない。何も言えない。
「そんなの恥ずかしくて、言えるわけないだろ!」
「やっぱりダメですか?」
いや、どうしてそこで落ち込むんだよ。
何か勘違いしてないか?
「やっぱり、教えてくれませんよね。2人だけの秘密ですもんね」
「いや、そんな勘違いをされても困るんだけどな」
やっぱりか。まったく、宮藤は少し人の話を聞くべきだな。
そして、少しは考えることを覚えてくれ。
「告白出来てないんだよ」
「どうしてですか?」
「そ、そんなの恥ずかしいからに決まってるだろ!」
驚くな、そして聞くなよ。
私だって情けないという自覚はあるんだ。
「えーと、恥ずかしくないように練習したんですよね?」
「……そうだよ。なんか、文句あるのかよ?」
練習はしたぞ? 部屋でも叫んで、ラジオでも叫んだ。
ここまでくれば大丈夫だろうって、自信を持てるまで練習した。
「けど、好きですって伝えるだけですよね?」
「簡単に言うなよ。私だって、自分が情けないのくらい分かってるんだからさ」
それでも、伝えられないんだよ。サーニャに、告白出来ないんだ。
宮藤にはできても、私には出来ないんだよ。
「そもそも、どうして伝えられないんですか? ずっと一緒にいるから、チャンスは多いですよね?」
「それは、そうなんだけどさ」
チャンスは多い方だと思う。恵まれているのは、自分自身でも分かっている。
けど、情況が好転するほどのものではない。
「なんて言うか、サーニャに見られているとダメなんだ。サーニャに見つめられていると、何もかも忘れるんだよ」
私の心の問題だから、どれだけチャンスがあってもダメなんだ。そのチャンスを活かせないんだよ。
「サーニャの傍にいるだけで幸せになれるから、それで全部忘れるんだ」
サーニャを見ていれば、その場で伝える必要性を感じなくなる。
暖かい気持ちになれて、全てがどうでも良くなるんだ。
「エイラさん……」
「なんだよ、笑いたければ笑えば良いだろ。どうせ私はヘタレだよ!」
どれだけの言葉を並べても、私が情けないことに変わりはない。
どれだけ言い訳をしても、私がヘタレてあることに変わりがない。
「いえ、素敵な関係だなって。そう思っただけです」
「は? 何言ってんだお前」
どうして、この状態を素敵だって、そんなふうに言えるんだ?
私には理解できないぞ。
「だって、告白もしていないのに、ずっと傍にいるんですよ? 傍にいるだけで、幸せになれるんですよ?」
まぁ、サーニャはずっと傍にいてくれるよな。隣にいて、微笑んでくれる。
私はそんなサーニャがいてくれるだけで、幸せになれる。
当然だろ?
「それって、恋人になるのよりも、凄く難しいと思うんです」
恋人より難しい?
それは、告白よりも難しいってことか?
「エイラさん頑張って下さい。頑張って告白してあげて下さい。きっと、サーニャちゃんは待っているんです。エイラさんからの告白を待ってるんですよ」
サーニャが待っている? 私が告白するのを待ってくれているのか?
「エイラさんが好きで、傍にいたくて。告白してくれるのを待っているはずです」
私が言えないのを分かっているから。私が告白したいの知っているから。
待ってくれているのか?
「すぐじゃなくても良いと思います。それでも、きちんと。エイラさんの気持ちを伝えてあげて下さい」
すぐに告白する必要はない。今の関係を続けたまま、時期を待てば良い。
そういうことだよな?
「宮藤に励まされるなんてな」
「どうかしたんですか?」
「なんでもない。ありがとう」
こういった話だと、宮藤は頼りになるな。
「えへへ、告白したら教えてくださいね」
「……気が向いたらな」
いつの日になるか分からない。いつ告白出来るのか、占えない。
けど、頑張るからさ。この気持ちを伝えたいから。

――さーにゃ、待っててくれ

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