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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
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男性
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1986/07/28
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SS書き・ステカつくり
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本日、仙台に帰ります
明日、千葉に戻ります

(・w・) とんぼ返りっていうんですよね~

そんなわけで、本日分UPです
ストライクウィッチースより、エイラーニャ テーマ:ありがとう です
久しぶりに、いい感じに書けました♪

よろしければ、続きよりどうぞ~



「エイラ、ありがとう」
「どうしたんだよ、サーニャ。何かあったのか?」
訓練が終わり、自室に帰った私を迎えてくれた人影。ちょっとビックリしたけれど、予想通りの人物で安心した。
それにしても、気配を消したまま待っているのは勘弁して欲しい。ナイトウィッチとして修練を積んでいる彼女が本気になれば、私では気付けないのだから。
まぁ、何しても今の問題はそれじゃない。サーニャから告げられている突然のお礼だ。
んー、軽く考えてみても、これといって心当たりがないぞ?
「今日も間違えちゃったから……」
「あー、そのことか」
夜間哨戒任務終了後、時々サーニャは部屋を間違える。
その間違える先は決まって私の部屋であり、ちょっと嬉しくはあるけれど。そこまで疲れさせているのかと、心配になってしまう。
いや、実際に心配なんだし。疲れていなかったとしても、変わりはないのだけれど。
「エイラ、今日だけって言いながらいつも面倒を見てくれるでしょ?」
「面倒って程のことじゃないさ。ベッドに寝かせて、服をたたんでいるだけだろ?」
サーニャと入れ替わりで任務が始まる私。そのすれ違いが寂しいから、少しでも何かしてあげたいだけ。
だから、別に面倒なことでもないし。出来ることなら、もっと色々としてあげたい。
「エイラだって忙しいのに、一度も怒ったことないし」
「いや、だからさ。怒るようなことでもなければ、面倒なことでもないって」
ビックリすることはあっても、何で怒らなきゃいけないんだよ。
サーニャは私達が寝ている間、1人で頑張ってくれているんだ。それなのに、悪く言うわけないだろ?
何よりも、私はサーニャが好きなんだ。少しぐらい迷惑をかけてくれる方が、嬉しいさ。
「本当? 怒ったいしてない?」
「サーニャは心配性だな。大丈夫、それくらいで怒る程、私は短気じゃないよ」
どうして、そんな顔するんだよ。どうして、そんなに悲しそうなんだよ。
私がサーニャに怒るなんて、そんなことするはずないだろ?
「私からのお礼も兼ねているんだし、素直に受け取ってくれよ」
「そう、なんだ」
「いやいや、そんな不思議そうされても困るんだけどな」
どうして首をかしげるんだ?
どうして不思議そうに見つめるんだ?
私は何か間違ったことを言ったか?
「ごめんね」
「うー、そこで謝られても困るんだけどなぁ」
別に悪いことをしたんじゃないんだから、しゅんと凹まないでくれよ。
どうせなら、笑ってくれる方が嬉しいんだけどな。
「まぁ、何にしても私はサーニャに感謝しているんだ。いつも守ってくれて、ありがとう」
こんなふうに言葉に出して、素直にお礼を言うのはありだろうか?
私のキャラじゃないし、似合わないかもしれないけど。結構、頑張っているんだぞ?
「どうしてエイラがお礼を言うの?」
「……私としては、そこに疑問を持つことが分からないんだけどな」
サーニャの観点はズレている。
それを久しぶりに思い知った感じだ。
「だって、エイラはいつも私を助けてくれるよ? 守ってくれるよ? それなのにお礼を言うの?」
「何言ってんだよ。いつも守って、助けてもらっているのは私も同じなんだ」
何も言わずに伝わるほど、私とサーニャの仲は深くない。
それなら、きちんと言葉にして伝えればいいんだよな。
「サーニャが夜間哨戒をしてくれるおかげで、私達は安心して眠ることが出来る」
彼女がナイトウィッチとして活躍してくれるから、私達には安心できる夜が訪れる。
闇におびえることも、敵襲におびえることもなく、のんびりと睡眠を楽しむことが出来るんだ。
それに関して、お礼を言うのは当然だよな。
「サーニャの魔力針がネウロイを見つけてくれるから、私達は的確に出撃できる」
彼女が教えてくれるから、私達は迎撃に苦労することはない。
突然の襲撃を受けることもなく、安全なやり方を考えることも出来る。
それに関して、お礼を言うのは当然だよな。
「サーニャが傍にいてくれるから、私は安心することが出来る」
サーニャが傍にいて、私の背中を守ってくれる。私に、背中を任せてくれる。
それが心の支えになっているから、私は頑張れるんだ。何かを守る為に、ここで戦い続けられるんだ。
それに関して、お礼を言うのは当然だよな。
「ちょっと考えただけでも、サーニャにお礼を言う理由は沢山出てくるんだよ」
サーニャがいてくれて良かった。サーニャの傍にいられて良かった。
どれだけの感謝を抱いても、口に出さなきゃ意味ないもんな。次からは気をつけるよ。
「ありがとうな、サーニャ」
「それはエイラも同じだよ?」
サーニャの場合は、言葉にしなくても伝わってくるから。私は寂しくないぞ。
いつだって、温かい気持ちになれるんだ。
「私はサーニャが助けてくれるし、守りたいからやっているだけだよ」
私がそうしたいだけ。サーニャの為に、何かしてあげたいだけなんだ。
だから遠慮することなく、受け取って欲しいな。
「まぁ、でも、お礼を言ってもらえるのは嬉しいかな」
「うん、私も同じ」
言葉にしなくても伝えられる。それは理想の関係かもしれない。
けど、私達はまだその域には達していない。
だからこそ、これから先も傍にいて、お互いを支えれば良いんだよ。

――ありがとう、サーニャ。これからもよろしく。
 

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