リンクフリーです。
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実は、ハコ以外での初参加
少々準備不足はありましたが、楽しめました☆
(・w・) 奈々さん誕生日おめでとうございます
ヴィヴィットドレス、可愛かったです
さて、そんな感じでほぼ寝てない現状ですが SSのうpであります
サーニャ×エイラ テーマ:置いてきぼり です
ストッチは、5月ごろにオンリーに参加しようと、思案しています
いけるといいよね♪
「待ってよ、エイラ」
どうして、私を置いていくの?
一緒にいてくれるんじゃなかったの? 私を守ってくれるんじゃなかったの?
どうして、そんな悲しそうな目で見つめるの?
「分からない、分からないよ。私、どうすれば良いの?」
いつも一緒にいてくれて彼女。部屋でも、海水浴の時も、出撃の時も一緒だった。
そんなふうに一緒にいたはずなのに、どうして私を置いていくの?
「待って。どうしてなの?」
私は、エイラを怒らせてしまったのかな? 傷つくようなことを、言ってしまったのかな?
――分からない。身に覚えはないよ。
私は、エイラを悲しませてしまったの? 酷いことをしてしまったのかな?
――分からないよ。何も思い当たることがないよ。
「どうして、そんな悲しそうな目で見るの? 私、何かしちゃったの?」
笑顔の方が似合うのに、可愛いのに、どうして悲しそうな目をしているの?
どうして、そんな悲しい目で私を見ているの?
何を伝えたいの? 何を言いたいのか分からない。
「ねぇ、待ってよ」
……行っちゃう。エイラがどこかにいっちゃう。私を置いて、エイラがどこかへ行ってしまう。
それはダメ。エイラにおいていかれたら、私は本当に1人きりになってしまう。
部隊に所属しているのに、心は1人きりになってしまう。
◇
「――エイラっ!」
休息に意識が浮上し、雲を抜ける時に似た感覚に囚われる。
それと同時に見えてくる微かな光が、私が寝ていたことを教えてくれる。
「夢、だったの?」
暗闇の中、エイラに置いていかれて1人ぽっちになってしまう夢。
エイラに置いてきぼりにされて、1人彷徨い続ける夢。
私の望みたくない未来を見せてくれた、そんな夢。
「良かったぁ」
夢だったのはいいけど、凄い量の汗をかいてしまっている。
本当に、ひどい夢。思い出したくもなく、今すぐなかった事にしたい夢。
エイラにおいていかれるんなて、エイラだけが先に行ってしまうなんて。そんなの寂しい。
「置いていかれるのは嫌」
私1人だけを残されなんて、想像もしたくない。
エイラと離れて、1人になったら私は何も出来ないよ。
集中力も、魔力も落ちて、役に立たなくなってしまう。
「エイラと離れたくない」
夜間哨戒任務に出ているのも、エイラ達が安心して眠れると聞いたから。
私の大好きな人が、可愛らしい寝顔で迎えてくれるから、毎日頑張れるの。
文句を言いながらも、色々と助けてくれて、私を受け入れてくれるエイラ。
そんな彼女の為になれるならと、頑張って任務に出ているのに。
「エイラがいなくなったら、私は誰を守れば良いの?」
エイラ以外の人と同室になって、エイラ以外の人と組んで、エイラ以外の人をまもらないといkwない。
うーん、多分そんなことは出来ないよ。
私が今がんばれているのは、エイラと一緒にいられるお陰なんだから。
エイラと離れてしまったのなら、私の心はたちまち弱くなってしまう。任務に耐えられなくなってしまうかもしれない。
軍人としては情けないと思う。こんなことではいけないと思う。
だけど、私はエイラの傍だから頑張ってこれた。エイラと一緒だからこそ、どんな厳しい任務にも耐えられた。
それが事実である以上、私は1人でやっていく自信がない。エイラがいない場所で、頑張れる気がしない。
きっと、泣いてしまうと思う。情けなく、声を出して。小さな子供のように、エイラを求めてしまう。
傍にいて欲しい、抱きしめて欲しいと。
エイラの匂いに包まれて、エイラの手に引かれて、生きていたいと。そう願うはずだ。
「私はエイラが好きだから」
エイラが好き。ずっと傍にいたい。ずっとずっと、離れることなく過ごしたい。
エイラが好き。暖かくて優しいところを、必死に隠そうとしている。その気持ちを私に向けて欲しい。
エイラが好き。仕草の1つ1つが、話す言葉の1つ1つが。私の心に染みる。
止めようがなく、止める気もないこの気持ち。
「けど、告白とは別だよね?」
告白すれば、エイラの迷惑になってしまう。エイラにとっての、荷物になってしまう。
そんな事はしたくないから、胸に秘めたままにしておくしかないの。
エイラにとっての重荷になるなんて、耐えられないから言えない。
告げた途端に今の関係が壊れてしまうのなら、このまま秘めている方が良い筈だから。
――エイラ、ずっと傍にいて