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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
HN:
らさ
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


メールアドレス
yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
◇を@に変えて下さい
当ブログ内のSSは無断転載禁止です。 恥ずかしいので止めて ^^;
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(・w・) 本日から2日間は、奈々さんのライブですね

そんな感じで らさです
本日分であります


また、エイラ×サーニャ です
そのうち、カテゴリ分けします


私の飛んでいる、この暗い空の先には何があるの?
明るい、朝が待っているのかな?
みんなが笑っていられる。みんなが幸せでいられる。
そんな明るい朝が待っているのかな?
戦いがなくて、誰かが涙を流す必要はなくて。私達も、普通の女の子として暮らせる世界。
それとも、暗い空がずっと続くのかな?
みんなで笑える日は遠くて、幸せを感じることが難しい。
どこを見ても灰色一色で、今の空と変わりがない。
どこを飛べば、光の中へ行けるのかな?
どこへ飛べば、明るい未来が待っているのかな?
それとも、そんなものは存在しないの? 明るい未来はなく、このままネウロイに負けてしまうのかな?
「嫌だよ、そんなの」
私達は、明るい未来を目指して。それぞれの夢を叶える為に、戦っているはずなのに。
その未来が決まっていて、暗い未来だなんて想像したくない。
簡単なことだとは思っていないけど、みんなが笑えるような未来を目指しているのだから。
苦しくても、辛くても、努力して。
悔しくても、悲しくても、前を向いて戦い続ける。
私達は、負けられない戦いをしているのだから。
「サーニャ、何か見つけたのか?」
「……大丈夫、近くにネウロイはいないよ」
夜間哨戒任務。ナイトウィッチである私にとってはいつも通りだけど、今日は1つだけ違うことがある。
「エイラ、眠かったりしない?」
私の横に同行者。エイラが一緒に飛んでくれている。
「別に。サーニャと一緒だから平気だぞ」
「そう」
普段であれば哨戒任務は私1人で行い、エイラは昼の任務を担当している。
けど、時々彼女はこうして、私の哨戒任務に付き合ってくれる。
エイラ曰く『今日は良くないことが起きると占いに出た』らしいけど。本当かな?
「何もなければ、良いんだけどなー」
エイラのタロット占いは良く当たる。そのことを私は良く知っているから。
けど、彼女は良い結果が出ていない時は、外れることを祈っているようにしか思えない。
「エイラ、今回の占いは当たりそう?」
「正直、微妙なところ」
自分の能力を照明するのには、占いが当たることも大切なはずなんだけど。エイラには、そんなところがない。
悪い結果が出れば、みんなに注意して回るし。それを防げるように、努力している。
「別に『死』や『災い』を告げる結果でもないし、『何か悪いことが起きる』程度だからなー」
程度はあるのかもしれないけど、やっぱり優しいからそうなるんだよね。
自分よりも、他人を優先してしまうから。こんな優しさを持ち続けているんだね。
「何も起きなければ良いし、何かが起きるとすれば規模も分からない」
なんとなく分かるだけで、はっきりとしたところまでは占えない。
便利なようで、不便なところもある。そんな彼女の占い。
「外れれば良いけど、当たった時に困るから。私も付いてきたんだ」
「ミーナ中佐。何も言っていなかった?」
「あなたの占いを信じてるってさ」
この部隊のみんなは、エイラの占いを信じてくれる。信じて、頼ってくれる。
友人として、仲間として、私はそれが嬉しい。
「信じてもらえるのは嬉しいけど、あそこまで信頼されると少しだけ重いな」
信じてもらえないのは悲しい。やる気がなくなるし、嫌な気分になってしまう。
けど、だからと言って、信頼されすぎるのも、重たい。
エイラは、そんな難しいところに板ばさみになっている。
「まぁ、私は私でサーニャの側にいられるから。それで良いとするさ」
それでも、私に笑いかけてくれるのは、強い証拠だね。
私も、エイラみたいに強くならないとなぁ。
「分からなくても良いよ。私がただ、側にいたかったんだ」
私にはまだ、そんな強さを手に入れていない。
誰かを庇えるような、守れるような力が欲しい。
「いつも、サーニャ1人だけで哨戒任務に行くだろ?」
私だって、誰かを守れるはずだから。
同じ部隊のみんなの休憩時間を、休息の時を守りたいだけ。
夜にゆっくりと眠れる。そんな時間を提供したいだけ。
「信じてないわけじゃないけどさ、心配なんだよ。サーニャがネウロイと出会わないか、心配なんだよ」
「私1人でもなんとかなるよ……」
その守りたい対象には、当然エイラだって入っているのに。
たまには、私にもエイラを守らせて欲しいのにな。
「小型や、弱い奴なら良いさ。けど、最近変わったのがどんどん出てきているだろ?」
素直に守られているだけ。それはエイラには難しいことなんだよね。
ふぅ、守るのも難しいなぁ。


     ◇


「ねぇ、エイラ」
「んー、どうしたんだ?」
暗い空を飛び、朝を目指すのか、夜を目指すのか?
それすらまだ決められていない、そんな弱い私。
「エイラって、占いで悪い結果が出た時、どんな気持ちになるの?」
エイラなら、答えを持っているのかな?
自分の悪い考えに打ち勝つ。自分の弱い心に打ち勝つ。そんなコツを知っているのかな?
「暗い、怖い結果が出た時、逃げ出したりしないの?」
自分の占いで、仲間の危機を知った時、怖くならないのかな?
自分の言葉で、仲間が傷ついてしまった時、エイラは怖くないの?
「……そうだなー。逃げたくなる時もあるさ」
やっぱり、逃げたくなるんだね。
ちょっと残念なような、安心したような。微妙な感じ。
「怖くないと言えば嘘になるし、逃げたくないと言えば嘘になる。見栄を張っても、心の仲間では変えられないから」
占いの結果だと、今日の夜間哨戒任務は危険だ。
占いの結果だけでは中止には出来ないけど、エイラまで危ない目にあう必要はない。
「なら、どうして付いてきてくれたの?」
私にとっては、1人ぽっちでの任務はいつものこと。
みんなを守る為にナイトウィッチになったのだから、多少の危険は仕方がない。
「そんなの簡単だろ?」
エイラはそれを知っている。知ってくれた上で、助けようとしてくれている。
その優しさに、このまますがっていても良いの?
「サーニャが怪我をしたり、傷ついたりしない為さ。占いの結果で分かっているのに、何もしないなんておかしいだろ?」
どうして、そんなふうに心を見透かしたようなことを言うのかな?
エイラにすがって、甘えて、守られていたいって、勘違いしちゃうよ?
「それに、私がいれば、少しぐらいは未来を変えられるからな。占いは、サーニャが1人で飛んでいた場合の結果だから」
そんなことの為に。私の安全を確保する為だけに、エイラが危険な目にあう必要なんてないのに。
「けど、良いの? エイラのタロット占い外れちゃうよ?」
それに、外れてばかりの占いになっちゃったら、ミーナ中佐だって信じてくれなくなるよ?
それでも良いの? 私は、嫌だよ?
「ふん。私の占いが外れてサーニャが無事でいられるのなら、全部外れれば良いんだよ」
エイラは自分の実績よりも、私を優先してくれるの?
エイラは占いよりも、私の安全を取るの?
「それは、ダメだと思うよ」
私はエイラの占いが好きだから、その占いを捨てるようなことはして欲しくない。
「ねぇ、どうしてエイラはそこまでしてくれるの? 仲間だから、助けてくれるの?」
それにしても、どうしてそこまでしてくれるのかな?
私が仲間だから、大切な戦力だから助けてくれるの?
「まぁ、確かに同じ部隊にいる仲間だし、助けるのは当然だよな」
「そう、やっぱり……」
やっぱりそうなんだよね。
傍にいてくれるのも、助けてくれるのも、仲間だからなんだよね?
「けど、勿論それ以上の理由があるんだぞ?」
「そうなの?」
「だって、私はサーニャのことが……」
あら? どうしてそこで止めるの?
エイラは、私のことが? 私のことを?
「あの、途中で話を切らないで欲しい。最後まで伝えて欲しいな」
中途半端なところでとめられても、何を伝えたいのかが分からないよ。
ちゃんと、最後まで言って欲しい。
「し、仕方ないだろっ。好きなものは、好きなんだよ!」
「ちょ、ちょっと待ってよー」
叫ぶだけ叫んで、私の前からいなくなるエイラ。
どうして、そんなに早いの? エイラって、こんなに早かったの?
あっという間に見えなくなる彼女。
1人、残されても困るんだけど。

――私の気持ち、伝えても良いの?

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