リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。
メールアドレス
yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
◇を@に変えて下さい
(;w;) 聞かないでください。全力で脱出を図ってますから
(・x・) ムリダナ
(;w;) 断言しちゃらめぇぇぇ
(・w・) こう、後1歩足りない感じなんですよ
エイラーニャ テーマ;選択肢
私とサーニャが出会えたのは偶然で、無数にある未来の1つでしかない。
そして、私達の前にある選択肢が一定でない以上、私達が出会わなかった世界だって存在しているのかもしれない。
今となっては想像が難しく、想像すらしたくない世界だけどな。
「普通に生きていれば、考えなくても良い」
仮定に予想を重ね、更に想像したような結果。確立を除いてしまえば、どんな世界だって肯定できてしまう。
この固有魔法がなければ、私だって知ることがなかったはずの世界。知らなかったはずの選択肢。
知ってしまった以上、無視することは出来ない。
どれだけ可能性が低くても、その選択肢を選ばなければならない時がくるかもしれない。
そんな時、情報が全くないのなら驚いていれば良い。みんなと一緒に、びっくりしていれば良いさ。
だけど、その可能性を知っていたのなら、その輪からは外れてしまう。私だけは、別の感情を抱いてしまう。
それが悪いことだとは思わない。それ自体に、善悪なんてあるはずはないんだ。
知っているだけでは何も出来ることはなく、その知っていることが確実に未来になるなんて、誰も言えないのだから。
「ま、考えても仕方ないか」
暇つぶし代わりに、自分の能力について考えてみる。方向性は悪くなかったはずなんだけどなー。
変なところで思考が止まって、グルグルと答えのない疑問にはまってしまった。
本来なら、軽くスルーすべき場所だったんだな。
「そもそも私が考えるべき方向は、違うんだ」
サーニャに告白する為の、気持ちを伝える為の言葉を捜していたはずなのに。何やってんだか。
仲が深まって、一緒にいられる時間が増えた分、告白するチャンスはどんどんと減っている気がする。
いや、正確には増えているのかもしれないけど、告白しづらい雰囲気にはなっているんだよな。
いっそのこと、このまま告白しないってのもありなのかもしれないけど……それは、ダメだよなぁ。サーニャにちゃんと、伝えたい。
私がどれだけ好きなのかを、言葉にして伝えたいんだ。
「まぁ、告白できるだけの勇気があればの話だけど」
サーニャを前にして告白するなんて大それたこと、私に出来るのか? そして、いつまで伸ばすつもりだ?
サーニャが何も言わないのを良いことに、私は告白できないままでいるんだぞ?
今のままでいい筈ないだろ?
偶然を重ねて出会えて、苦笑を重ねながら仲良くなって、日々を重ねながら愛しくなった。
そんなふうに積み上げたものの上に存在する思い。それを伝えていないのは、ちょっと寂しいよな。
それに、伝えられないなら、この気持ちだって偶然の産物になってしまう。
「出会いは偶然だ」
だけど、思いは必然だ。そう、信じていたいから。
だから、私は告白しなきゃいけない。
――明日じゃ、ダメかな?