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(・w・) 私の身長じゃないよ? いや、低いけどさ
ストライクウィッチーズ より 坂本少佐 テーマ;空 です
本当ならこう、もう少し長くなったはずなのになぁ
「空、か……」
空戦ウィッチとしての適正を認められ、努力さえ積めば自由に飛び回ることのできる世界。
世界のどこでも繋がっていて、どこまでも果てがなく広がり続ける場所。
そこは、きっと私が想像しているよりも遥かに大きく、何よりも冷たい世界。
大空を自由に飛び回るのは、気持ちの良いことだ。
防衛や攻勢といった、戦争に関わっていなくても飛びたくなる時がある。
「もうすぐ、私も終わりを告げる」
年齢を重ね、ウィッチとしての退役年齢を迎えている今。私が空を飛び続けられるのは、戦い続けられるのは後少しの間しかない。
その限られた時間の中で、私は何を成すべきなのだろうか?
そして、何を残せるのだろう?
「ストライクウィッチーズは、もうすぐ終わりを告げる」
ネウロイを撃破し、ロマーニャを開放するか。ネウロイに破れ、ロマーニャを明け渡すか。
どちらになったとしても、私達の役割は終わってしまう。
せめて、その時まで持ってくれれば良いのだが……。
「ミーナに泣きついたのだ。もう、後には退けない」
私にはやるべきことがあり、戦える場所がある。例え魔力が弱まり、新烈風斬が使えなかったとしても、退くわけには行かない。
ストライクウィッチーズの1人として、最後の作戦に参加し、必ず勝利せねばならない。
「その為にも、烈風丸。お前の力が必要なんだ」
魔力を吸い、力へと変換する諸刃の剣。こいつのせいでウィッチとしての寿命は縮んでしまったが、後悔はしていない。
最後の一瞬、その時まで戦場で戦い続けることが出来るならば、魔力など吸い尽くしてしまえば良い。
「作戦の決行は、明日」
大和をネウロイ化し、ネウロイの巣を撃破する。私達は、その前哨戦さえこなしてしまえば良い。
敵を蹴散らし、道を切り開けばそれで良いのだ。釈然としないものはあるが、今の私にはソレさえ厳しいのだろう。
ただ、どれだけ厳しく、辛い戦いになろうとも、私が退く訳にはいかないのだ。
この最後の戦いで、伝えるべきものを伝え、残すべきものを残す。それが、今の私に出来る精一杯のことだから。
――もうすぐ、朝か