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エイラさん、誕生日おめでとうございます
これからも、サーニャを溺愛してください ><)ノ
(・x・) チョウシニノンナー
そんな感じで2月21日は、エイラの誕生日だったりします
ええ、思えば「随分と素直」になったものですね!
エイラーニャ いつも心の真ん中に をうpです
誕生日です、奇跡が起きても問題ないんです
目に見えない想い
目に見えるほどの想い
あなたは、どちらを贈りますか?
いつものごとく、宜しければ 続き から、お読み下さい
2月21日。特に記念日でもなく、祝日でもない。世間では、これといった意味のない日。
だけど、私と彼女にとって、今日は間違いなく記念日になる。
「エイラ……」
彼女の誕生日であり、そして、私がこれから起こす行動で、もう1つの記念日ともなる。
私にとって、私達にとって今日が記念日になるように。嬉しい日となるように、私は行動する。
「エイラが、頑張ってくれたから」
私は、それに応えたい。彼女の気持ちに応えて、私の気持ちを伝えて、幸せになって欲しい。
守られているだけでなく、隣に並べるように。時には、エイラを守れるように。
そうなりたいから、私も頑張るよ。
◇
「エイラ、お誕生日おめでとう」
「サーニャ、覚えてくれていたんだ」
ミーナ中佐に頼んで手に入れた、2人揃っての休日。申請をした際に笑ってくれていたし、何をするつもりなのかお見通しなんだよね。
別に隠すようなことではないけれど、少しだけ恥ずかしかった。
「大切な人の誕生日だから、忘れないよ」
「そっか。ありがとうな」
エイラの笑顔。それが私の行動に起因するものであることが、とても嬉しい。
私の行動で、エイラを幸せに出来ることが嬉しい。
暖かい気持ちになれて、今すぐにでも抱きしめたくて。そんな想像に浸ってしまうほどに、私は彼女に惹かれている。
「それでね、私エイラに伝えたいことがあるの」
「伝えたいこと? 今日は非番だから、シフトでもないよな?」
基地にいる限り、戦いのことを忘れない。それは、ウィッチとしては、とても大切なこと。
だけど、今伝えたいことは、それではないよ。
「告白の、返事だよ」
エイラに告白してもらって、保留させてもらって。ずっと、待たせている返事だよ。
今日、エイラの誕生日に、私は返事をさせてもらいたいの。
「そ、そっか、まだ返事をしてもらってなかったっけ?」
「うん、ごめんね。ずっと待たせて」
今日こそ返事をする。私もエイラが好きだよって、そう伝えると決めたはずなのに。
いざ伝えようとすると、恥ずかしさが上回って、逃げ出してしまいそうになる。
「いや、私が待たせた時間に比べれば、まだまだだし。大切なことだから、いつまででも待つよ」
エイラの告白には、時間がかかった。それは事実だし、何故そうなってしまったのか、今の私なら良く分かる。
自分が緊張しているのが、逃げ出したいって、そう思っているのが良く分かるから。
心臓の音が大きくて、周りの音が聞こえない。耳鳴りのような物がして、意識が遠退きそうになる。
そして何よりも、自分自身の心に向き合う事が怖くて、口に出すのを恐れてしまう。
「それでも、私は嬉しかったから」
だけど、恐怖さえもエイラの前では薄れていくから。
エイラの笑顔があれば、私の想いは前に進めるから。
「私も、エイラが好き。恋人になって欲しいの」
エイラのような、熱さは私にはない。激しさもなければ、勢いもないのかもしれない。
だけど、どんどんと溢れそうになる想いがある。エイラへと向かう、気持ちが、愛しさが止められないから。
「エイラを愛しているの。ずっと一緒にいたいの」
傍にいたい、離れてくない。そう、私の心は感じている。
抱きしめたい、放したくない。そう、私の感情は訴えている。
「心の奥から、私の全てが伝えてくるの。私はエイラが好きなんだって」
答えはとても簡単で、一度口にしたら止められなくなる。
静かで、燃え上がることはないけれど、揺るぎようのない私の想い。
「ありがとう、サーニャ。私を受け入れてくれて嬉しいよ」
この返事だけで、全てを伝えられたとは思わない。私の心の全ては、エイラには届いていない。
それは、悲しいことかもしれない。伝え切れていない事を、嘆くべきなのかもしれない。
「それでね、私はエイラへのプレゼントがあるの」
だけど、伝え切れていないなら、伝える努力をすれば良い。
届いていないのなら、届くように行動すれば良いだけ。
エイラが教えてくれたんだよ。諦めずに、繰り返せば良いって。納得出来るまで悩んで、悩みながらでも行動すれば良いって。
「キス、しても良いかな?」
私が選んだ答えは、もう一歩進むこと。彼女の心に近づけるように、私の心を感じてもらえるように。
勇気を出して、エイラの隣に並ぶこと。
「キスか。嬉しいけど、本当に良いのか?」
こんな時でも気遣ってくれるエイラ。エイラだって幸せになりたいはずなのに、私のことを優先しようとしてくれる。
そんな彼女が伝えてくれた、教えてくれたお願い。
それに、私は応えたいの。ううん、私も同じ気持ちだって、そう伝えたいの。
「サーニャ無理をしなくても良いだぞ?」
「けど、エイラを待たせたから。お詫びが必要でしょ?」
真剣に、逃げることなくエイラと向き合いたい。エイラの気持ちを、全部受け入れたいから。
そして、私の気持ちも全部知って欲しいから。私は、逃げたくないの。
「何言ってんだよ? 私だって散々待たせたんだぞ。あれくらいの時間、なんともないって」
想いは確かに存在しても、口に出さなければ伝わらない。
秘めることは素敵だけど、こんな時は不便だね。口に出さずに、伝えられる。そんな仲も目指さないと。
「それに、私自身がしたいの。エイラとキスをして、心をつなげたいの」
言葉だけで伝えられない想いなら、言葉以外でも伝えれば良い。
行動で伝えられる気持ちがあるなら、実行しても良いよね?
「それとも、エイラは嫌? 私とキス、嫌なの?」
けど、それは私の思いだから。エイラが待って欲しいなら、待つよ。
私だけの幸せではなく、エイラと一緒に幸せになりたいから。エイラに、幸せになって欲しいから。
「嫌ってことはないんだけどさ。その、本当にキスしちゃって――っ」
エイラは恥ずかしいんだね。自分の心に素直になることを、我慢しているだけなの。
それなら、私が教えてあげるよ。2人でいる時に、私に対して我慢しちゃダメだって。
「うふふ……もう1回する?」
「え、あ、その……もう、十分です」
真っ赤になって可愛い。小さくなって、おどおどしている様子が可愛い。
守りたい、包んであげたい。そんなふうに感じさせてくれるエイラも好きよ。
◇
「それにしても、サーニャって意外と大胆だな」
「私、エイラに負けたくなかったから」
告白もキスも終わり、のんびりとした時間が訪れる。
秒針の音が、私達だけの時を刻んでいることを教えてくれる。
ねぇ、エイラ。私が傍にいることを、あなたを愛していることを、感じてくれている?
私の胸にある、この想いはあなたに届いている?
「エイラが私を愛してくれる以上に、私はエイラに愛を送りたいの。もっともっと、幸せになって欲しいの」
尽きることのない、溢れるこの想いを伝えたいから。知って欲しいから。
エイラを幸せにする為になら、私はどんな大胆なことも出来るよ。
「そっか。けど、私も負けないからな」
「うん、私を幸せにしてね」
通じ合えた想い、分かり合えた私達。
今まで以上に傍にいて、寄り添いながら歩く道。
そこへ一歩踏み出したことを感じならが、私は目を閉じる。
「大丈夫、2人で幸せになろう」
「うん」
エイラが傍にいて、温もりをくれる。
いつも見ている夜の暗さではなく、私を包んで安心させてくれる闇。
「私、エイラと一緒なら、何も怖くないよ」
「それは、私だって一緒さ。サーニャが一緒にいてくれるなら、私に怖いものなんてないよ」
いつも傍に。いつまでも傍に。
私は、あなたの傍を飛び続けたい。
――大好きだよ、エイラ