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珍しく土曜日に更新ですよ奥さん☆
いや……まぁ、更新できるんですよ
テーマが微妙なのは放置してください。
ノリだったのだw
「ねぇ、なのは。アレ、なんなの?」
彼女が指しているのは赤いのれん。
最近暑くなってきたし、時期がくるかなーって思ってたけど、始まったんだ。
「ねぇ、なのは。アレ、なんなの?」
「ふっふふ……あれはね、暑くなったら出てくるものなんだ」
そう、夏の風物詩ともいえる光景。
あのツルっとした食感と、サッパリしたスープが絶妙。
うん、考えていたらお腹が減っちゃいそう。
「フェイトちゃんも日本に来たんだし、一度くらいは食べてみるべきだよね」
「そうなの?」
もー、そんな心配そうな顔しなくても大丈夫だよ。
お店によるかもしれないけど、大体は美味しいし……いざとなったら私が作ってあげても良いな。
そのまま、あーんて食べさせてあげちゃったりして――ソレ、良いなぁ。
「ねぇ、なのは。意地悪しないで何なのか教えてよ」
「え、えーとね……」
ん~、素直に教えてあげても良いんだけど、ちょっと勿体無いなぁ。
まゆ毛が下がって、不安そうにおどおどしてて、ちょっとだけ目元に涙が溜まっているフェイトちゃん。
教えちゃったら、この可愛い姿とお別れしないといけないし、止めとこっかなぁ。
「もしかして、私にはまだ早いのかな? そうなのかな?」
「そんな事はないんだけどねー」
わー、服を引っ張るなんてオプションまで付いちゃったよ。
こ、このままお持ち帰りしちゃだめかな?
「うぅ……なのはのいじわる」
いじわるでも良いかもしれない。こんな可愛い彼女を見られるなら、ちょっとぐらい意地悪でも良い。
バリアジャケットをはおれば、凛々しいフェイトちゃん。
制服をはおれば、可愛らしいフェイトちゃん。
キスをすれば、真っ赤になって照れるフェイトちゃん。
そして、今は弱々しく母性本能をくすぐるフェイトちゃん!
あぁ、どうして私を離してくれないの?
無理だよ。こんなに彼女を見せ付けられたら、ダメだよ。
あぁ、どうして私を惹きつけるの?
知っているよ。彼女の魅力なんて、体が覚えてしまっているのに……。
「ねぇ、いじわるしないで、教えてよ」
もぅ、ダメ。これ以上は耐えられないよ。
「はぁ、フェイトちゃん。降参だよ」
「え? 降参て、私何かした?」
何も分かっていないのに、ここまでやるなんて恐ろしい子だな。
フェイトちゃんが魅力に気が付いちゃったら、私は骨抜きにされちゃうのかな?
「でも、何も気付いてないからこその破壊力だよね」
小悪魔なフェイトちゃんも見てみたいけど、きっと無理なんだよね。
フェイトちゃんは今のままだからこそ、フェイトちゃんなんだよね。
こうなって欲しいとか、こう変わって欲しいとか……そんな事を思うの自体が、間違いなんだ。
ありのままの彼女を認めてこその愛。
相手の全てを受け入れてこそ、愛。
私はそう信じている。
「何だか知らないけど。なのは、変なこと考えてる?」
「にゃはは……そんな事はないよ。ただ、フェイトちゃんが可愛いなぁって、思ってただけだよ」
「そ、そんな事……」
あーあ、真っ赤になっちゃった。
もぅ、フェイトちゃんといればいつも熱々になっちゃうや。
ホント、時期がきたね。
『冷やし中華はじめました――