テーマ ヒカリ

寒いです、こんばんは
寒さに弱い　らさです（・ｗ・）

この時期に夜勤とか、サボりたくなりますね


なのは×フェイト　テーマ：ヒカリ　を追加です
ヒカリというか、目標というか、救いとすべきか……

まぁ、１つは気づいた時点でおれてましたけどね

母さんに笑って欲しい。昔みたいに、優しい母さんに戻って欲しい。
私の記憶の中にだけ残り、今は笑わなくなってしまった母さん。
何があったのか、どうしてこんなことをするのか。疑問は沢山ある。
沢山あるけど、別にそんなことどうでも良いんだ。
何があったかなんて、私が知る必要はない。
何があったとしても、私がやるべき事に変わりはないのだから。
失われてしまった、私の記憶の中にいる母さんの為にも、私は止まれない。
「誰にも、邪魔させるもんか」
私は優秀な魔導師である母さんの子なんだ。これぐらい出来ないのなら、怒られて当然。
そう、私は怒られても、叩かれても当然なんだ。悪いこだから。
どれだけ痛くても、どんなに辛くても、罰を与えられている時だけは、母さんが私を見てくれるから。
目を逸らすことなく、悲しそうな顔をすることもなく、私だけを見てくれるから。
庇ってくれるアルフには申し訳ないけど、あの時間は私にとって大切な時間だから。
弱い自分自身を捨て去り、強くなる為に。何者にも負けない、強い力を手に入れる為に。
私は、母さんの役に立ちたいんだ――

　　　　　◇

母さんと、リニスと、アルフと私。
その４人で暮らせていた、あの時に帰る為に。私はもっと強くなる。
『友達になりたいんだ』
「五月蝿い」
強くなる為に、友達なんて必要ない。私は１人でも強いんだ。
私は、１人でもやり遂げられるんだ。
『友達になりたいんだ』
「駄目だよ。そんなの駄目だよ」
友達って何？　何をする為のもので、どうすればなれるものなの？
私には、友達が１人もいないからわかるはずないんだ。いや、それ以前に友達って沢山出来る物なの？
魔法を学んだり、術式を組み上げたり。そんな感じで作れるものなの？
そうじゃないんだよね？
「どうすればいいのか、分からないんだ」
高町なのは。彼女は友達になりたいと、そう言って手を伸ばしてくれた。
叩く為ではなく、殴る為でもない。ただ、手を伸ばしてくれた。
どうして？　彼女も何か困っているのだろうか？
『どうしてジュエルシードが必要なのか、教えて欲しいの』
「母さんの為だよ」
何に使うのか、何故必要なのか。私は何も知らされていない。
ただ、母さんの目的の為にジュエルシードが必要だと、そう教わっているだけ。私自身は、別にいらない。
私が求めているのは、あんな冷たいロストロギアではない。
『戦う理由を教えて』
「母さんの為だよ」
母さんが必要だと言うから集めている。その障害になるから、君とも戦う。
ただそれだけのことで、他に意味なんてないよ。私は別に、戦いたいわけではない。
戦わなくて済むのなら、アルフが傷つくこともないから。
『どうして、あんなやつの言うこと聞くんだよ』
「そんなこと、言っちゃ駄目だよ」
母さんがいるから、私がここにいる。私がここにいるから、アルフだってここにいるんだ。
だから、母さんには感謝しなきゃ。私達が出会えたのは、母さんのお陰なんだから。
『理由があるなら話して欲しい』
「そんなのないよ」
私が戦うのに、理由はいらない。私が戦いを止めるのにも、理由はいらない。
母さんがそう望むのなら、いつでも戦いを止められるよ？
君には、それが分からないのかな？
私はただ命令に従っているだけ。自分で考えることはなく、人形のように従っているだけだよ。
「フェイト、そろそろ時間だよ」
「ありがとう、アルフ。行こうか」
――休憩時間は終わり。今日もまた、戦いの時が来た。
「広域魔法で、強制発動させてみるよ」
「その体で、大丈夫なのかい？」
どうして、そんな優しい目で私を見ているの？
優しさと、悲しみと、それ以外も混ざった目で、私を見ているの？
「大丈夫だよ。私は強いから」
やれるかではなく、やるしかないから。あまり母さんを待たせると、また怒らせちゃうからね。

――私は、負けないよ