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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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ひっさしぶりに なのは で更新で御座います。
いや~、色んな作品を書くのは楽しいですが、やっぱりなのフェイは良いですね~。

少々暗い話を書いてても、楽しめ……ないこともないです。

今回UPするのは【ひよどり】です。
なのフェイですが、甘さがないです。
花言葉は「すれちがい」

気持ちは一方通行では意味がありません。
互いに、思えるようになって初めて「気持ち」になります。


お暇な方はどうぞ、読んでいってください~















「高町なのは、か」
ジュエルシードを巡り、対峙している少女。
どこまでも真直ぐで、意志の強い瞳をしている少女。魔法の技術では私が勝っているはずなのに、気圧されてしまう。
彼女がなぜジュエルシードを集めているのか。全く興味がないわけではない。
でも、私は母さんの目的の為に集めるだけだから、別に知らなくても良い。知ってしまえば判断が鈍るかもしれないし、遠慮は出来ないのだから。
邪魔をするなら、排除するだけ。ただ、それだけだから。
時の庭園で私の帰りを待ち、研究にいそしんでいる母さん。
最近は笑ってくれなくなって、罰ばかり受けるけど――私が悪いんだ。
プレシア・テスタロッサの娘なのに、出来損ないだから。
母さんの期待に応えられず、いつも悲しませてしまうから。
「しっかりしないと駄目だね」
ため息ばかりついていたら、アルフに心配をかけてしまう。
使い魔として契約をしているから、どうしても私の感情が流れ込んでしまう。
楽しいとか、嬉しいとかなら良いのに、悲しい感情ばかり。嫌な感情ばかり押し付けてしまう。
折角、リニスが教えてくれた魔法なのに、使いこなせていない。
高速移動も、威力も、精度だってまだまだ発展途上。完璧じゃない。
はは……こんなのじゃ、母さんが悲しむのも当然だよね。
我侭ばかり言っていた子供が、成長してもなにも変わらないだなんて。
なんの進歩もなくて、役に立たない。
でも、良いんだ。
どんなに怒られても、どんなに叩かれても、母さんは母さんだから。
私のたった1人の母さん。大切な人だから。
それに、この実験が終わればきっと笑ってくれる。
昔みたいに優しく笑って、名前を呼んでくれる。そうなれば、ピクニックだって行ける筈だから。
母さんと、私と、アルフ。3人仲良く暮らせるはずなんだ。
だから、もう少しだけ、後少しだけ頑張ろう。





「……ぅっ、ここは?」
薄暗い明かりが照らし出す天井。魔法の感じられない世界。
第97管理外世界、現地名称地球。
散らばってしまったジュエルシードを求め、降り立った世界。
そして、今いる場所は隠れ家代わりに借用しているマンション。
「夢、か」
あちこちが痛む体を引きずり、シャワーを浴びる。
優しかった母さん。幸せだって時間。そんなの、過去のことだというのに……。
頭から水を被り、全てを洗い流す。
悲しい記憶も、温かな思い出も、洗い流してしまえ。
じくじくと痛む傷口に、冷水がしみる痛み。
その痛みが、私に現実を教えてくれる。痛みが、私を覚醒させる。
母さんが笑ってくれない。ジュエルシードを集めれば良いんだよね。
アルフが泣いている。大丈夫、もうすぐ終わらせるから。
誰かが傷つき、悲しむのは見たくない。嗚咽も悲鳴も聞きたくない。
傷つくのも、悲しむのも私だけで十分だから。

私の道は、私が作る――
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