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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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なのはの映画見に行きました

うん、良いものだ
日曜日にもう一回いくかねw


こんかいは けいおん! より 澪×律です
一途な女の子は暴走しやすい

恋の炎は燃え上がるんですw

「律ー」
「あれ? どうしたんだ、澪」
音楽室へと続く廊下、その途中で澪に抱きつかれてしまった。
う~む、いつもなら恥ずかしがって、手すら握ってこないのに。
「あのね、部室でね。あのね……」
あはは……コレは聞き出すのに苦労しそうだな。
いつもはしっかり者なのに、怖いモノでも見たのかな?
でも、今は昼間だし、私もおどかした覚えがない。
「むぎが……むぎと……」
むぎが――いや、むぎと、か?
はぁ、何でこうまでなっちゃうかな。少し落ち着けば良いのに。
「澪」
「な、何っ?」
いや、私相手に驚かれても困るんだけどさ。
まぁ、いいや。そこまで、悩むことじゃないし。
「落ち着けって、ホラ」
混乱している澪への特効薬。
私と澪の間だけの特効薬。
「あっ……う、うん」
くっ~! 真っ赤になった澪は本当に可愛いなぁ。
このまま小脇に抱えて、持って帰りたいよ。
「その、ありがと」
そして、突然冷たくなるこの態度。
もう見慣れたけど、何度見ても面白いぞ?
「気にすんなって、いつものことだろ?」
「そうかもしれないけど、学校では止めて欲しい」
ふぅ、我侭なお姫様だなぁ。
ま、そんな澪も可愛いんだけどさ。
「何で? 髪にキスしただけじゃん」
「キ、キスとか……そんなに大きな声で言うな、バカ!」
変わらないな~。
何回やっても真っ赤になるし、文句だって言われる。
ちょっとだけ変わる表情に気付くことがなければ、こんな関係にはなれなかったのだろう――





「で、ムギがどうしたって?」
いちゃつく為だけにやったわけではないし、ちゃんと聞いとかないとな。
後で、また文句を言われる。
「そ、そうだった!」
今の反応、忘れてたな。
まったく、これならもう少しの間、抱かせてくれてても良いじゃんか……。
「あのね、音楽室で唯が!」
ムギじゃなかったのかよって、ツッコミ入れちゃ駄目だよな。
きっと、ダメなんだよな?
「でね、その。むぎと唯がね……」
ほうほう、むぎと唯がいたわけか……。
軽音部の部室だし、別に驚くようなことでもないよな。いつものことだ。
「でね、でね。その、音楽室で、唯と紬が……」
あー、話がループしちゃってる。
落ち着いたと思ったけど、甘かったか。仕方ない。
「だから、唯がね」
「落ち着けって……」
再び、髪にキス。唇にすれば、一発で落ち着いたのかな?
そんな思いが、頭をよぎる。
ん~、髪の毛から良い匂いがする。澪らしい、落ちついた匂いだ。
「あわわ……大丈夫、大丈夫だから、もう離して」
全然大丈夫そうに見えないけどな。
まったく、澪は照れ屋さんだなぁ。
「えーとね、音楽室でキスしてたの」
「はい?」
音楽室でキスしてた?
いや、誰と誰が?
「むぎと唯がキスしてたの!」
「なんだって!?」
むぎと唯がキスしてた?
ん、音楽室でか?
「だから! 音楽室でむぎと唯がキスしてたの!」
――なんでそんなことになってるんだ?
あー、確かに、ムギに聞けとはいったけど……ムギが危ない趣味を持ってそうな気もしたけど。なんで、キスしてるんだ!?
私が言ったのは友情であって、愛情じゃない。勿論、キスのやり方を聞かれたわけでもない。どこかで間違えたのかなぁ。
まぁ、それにしても2人が恋人になったのか。
うん、別に2人がそういった関係になっていたとしても、それは本人達の自由だし。私が口を出すことでもないよな。
末永くお幸せに、だな。
「律?」
「えっ? 何、澪」
「ズルいんだよ!」
何が、と聞く程私も野暮ではない。
でも、澪がこうなってしまうと、手に負えなくなってしまうのは事実だ。
いつものことながら、困るなぁ。
「むぎと唯はズルいんだよ!」
そんなことを言われても、本人達は困るだけだ。
もちろん、私だって困るけど……これも澪の可愛いところだと思えば、気にならない。
実際、可愛いしOKだ。
「学校の、それも私の前でキスするんだぞ!」
いや、気づいてないだけだろう。
唯はともかく、むぎは周りに配慮できるぞ?
それにしても、あまりキスキスと連呼するのはヤバいよな。
誰かに聞かれたりしたら、後が大変だ。
「私だって律としたいのに……」
「分かってるって。落ち着けよ、澪」
まずは澪を落ち着けること。
見ている分には可愛いんだけど、こうなてる間は話を聞いてくれないし、結構大変なんだよな。
「ホ、ホント? 律」
「だから、落ち着けって! 大丈夫、澪の気持ちは全部分かっているから」
どんな理由があるにしろ、むぎと唯がキスをしていたのは事実なんだろ。
自分達以外に、女の子同士のカップルが誕生するなんて考えてなかったけど、祝福してやらないとな。
「ホント? 律は私を受け入れてくれるの?」
「いつでもいいぞ。私の胸に飛び込みたまえ――受け入れる?」
澪の話を聞き流していたせいで気付かなかったけど、一体どんな流れになってるんだ?
受け入れるとか、飛び込むとか、私は何を言っているんだ?
「うん、やっぱりそうだよね。律だってしたいよね」
ホント、話はちゃんと聞いていないと駄目だな。いつの間にか、不思議な方へと流れていく。
それでも、澪の性格は把握しているし、ある程度ならコントロール出来るさ。
「私は良いけどさ。まだ学校だぞ?」
恥ずかしがり屋の澪相手なら効果抜群。すぐ引き下がってくれるだろう。
ふっふっふ。だてに長く付き合ってない。
「うん、まだ学校なんだ。ココは学校なんだ。誰かに見られちゃうかもしれないし、そんなことになったら恥ずかしいし……」
やっぱりな。どんなに暴走しても、澪なら止まるしかないよな。
学校でキスするなんて、澪には無理だ。
「学校……でも、やっぱり」
我慢出来なくなったとしても、恥ずかしさには勝てない。それでこそ、澪だ。
私はソレをよーく知っている。
「うん、バレたって平気だよね。だって律との関係だもん」
さて、熱愛中のカップルに冷やかしを入れますか。
「ほら、澪。音楽室へいこうぜ」
真っ赤になる2人を見るのも、楽しいだろう。
「律っ!」
「は、はいっ!」
足を進めようとした私に、釘を刺したのは澪。
普段では考えられない叫び。その迫力に、思わず気をつけの姿勢をとってしまった。
何かあったのか?
「やっぱり駄目だよ」
「だよな。澪だったら、恥ずかしさが上回ってそんなこと出来ないよな」
ソレで良い。ソレでこそ、私の知っている澪だ。
「ううん、違うよ。もう、無理なんだよ!」
「えーと、我ムリって何が?」
まさかと思うけど、キスしたいとか言わないよな?
我慢出来なくなったなんて、言わないよな?
「律とキスしたい!」
「いや……ココ、学校だぞ?」
「分かってるよ、そんなこと」
おいおい、よりにもよって――外れて良い時は、外れてくれよ。
こんなところまで、分かってなくて良いってば。
「誰かに見られちゃうかもしれないんだぞ?」
ムダかもしれない。
そう思っても、抵抗だけはしてみる。
澪の気持ち、変わってくれないかな?
「別にそんなの構わないよ」
私が構うんだよ!
澪の評判とか、澪への偏見とか……その、色々とな。
「えーと、澪さん? 本気ですか?」
「本気も本気。今すぐキスしないと納まらないの」
「いや……ちょっと待てよ。さすがにマズいって!」
私の心配なんて、知るわけもない。
私の心の叫びが、伝わるわけがない。
「律は、私のこと嫌いなの?」
「好きだけどさ。ソレとコレとは、話が別だろ?」
私だって、我慢しているんだ。
私だって、我慢しているのに……。
「だって、ズルいんだもん。私だって……私だって律と手を繋ぎたいもん。キスだってしたいもん」
「その気持ちは嬉しいんだけどさ。その、誰かに見られたら恥ずかしいよな?」
「私と律は恋人なんだもん。見せつければ良いんだよ!」
でも、澪はどんどんと迫ってくる。
私の心の葛藤なんて知らないまま、迫ってくる。
ホント、どうしろって言うんだ?
「いや、でもな、節度ってもんがあるだろ?」
「そんなの知らない。私は今、ここで律とキスがしたいの」
いつもの澪にはない魅力。ソレにあてられて、クラクラしそうだ。
あー、もう、可愛いな。襲いそうになるから、頑張ってくれよ。
「……いつも消極的な澪が誘ってくれるのは、魅力的なんだけどな。その、やっぱり帰ってからにしないか?」
「うぅ……律は私とキスしたくないの?」
ギリギリのところで踏みとどまっているのに、ソレは販促だぞ?
「律は私が嫌いなの?」
「好きだけどさ……」
好きだよ。大好きさ。
「律は私を愛してないの?」
「愛しているよ。愛しているけどさ……」
愛しているよ?
愛しているからこそ、マズいんだよな。
「だったら、良いよね? もう、我慢出来ないんだ」
「はぁ、しょうがないなぁ」
澪の我侭。こんなの滅多に見られないし、私だって限界だ。
誰かに見つかってしまうかもしれないけど、諦めますか。どうせ、いつかはバレし。
「うん、ありがとう。そ、それじゃぁいくよ?」
「お、おぅ」
この時の私は甘かった。
澪だから軽いので済むだろうとか、やっぱり恥ずかしくて出来ないんじゃないかとか、あまいコトを考えてた。
暴走した澪は、加減なんて出来なかったのに――





「はむ…ちゅ。――ぁっ!」
背筋を駆け上がった電流が、脳内でスパークする。
そのまま続く、花火みたいな快楽に酔ってしまいそうだ。
何、これ? 本当に澪とキスしてるのか?
付き合いの長い私が戸惑う程、澪は変貌した。
熱く。そして、激しい。いつもとは、正反対な彼女。
今までにない激しさで口内が蹂躙され、舌を吸い尽くされる。
くっ、油断すれば、押し倒されてしまいそうだ。
「律……律。大好きだよ」
長いまつげをそっとあわせ、私を求めることに一生懸命な彼女。
私を抱きしめる腕の力は凄く、痛い程。
「澪、強すぎるって。もう少し、加減してくれよ」
「むー、分かった。でも、意地悪した分、しっかりね?」
ははは……バレてたか。しょーがないな。お姫様にお付き合い致しましょう。
どうせ、今更止めることは出来ないんだ。


重なる影と影。
それを邪魔しようとする無粋な者はいない。
それを揶揄しようとする無粋な者はいない。
チャイム1つで、学生から恋人へと変身する時間。
長い永い口付け。
甘く甘美な口付け。

――恋人達の放課後ティータイム
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