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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
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リンクフリーです。
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お正月です
何やら、先ほど地震があったみたいですが……震度4? 電車のゆれよりは大きいかな。
情報の確認に気象庁のHPにアクセスしようとしたら、接続できないし
なんで、ニュースサイトより遅いんだろ? 君ら、国の歯車なんだから、本来は正月休みとかないんだよ?

と、そんなことはどーでも良いとして本日分ですな


1年の行く末と言われる年の初め、私はなのはとヴィヴィオ、3人で鳴海市を訪れていた。
この訪問は前もって計画出来ていたものではなく、たまたま事件の解決が早期に終わり、教導隊も休みになったことにより実現した。
ミッドチルダに残り、家族3人でのんびりするのも悪くはなかったんだけど、滅多に帰ってこれない鳴海市。桃子さんや士郎さんになのはを会わせてあげたかったから、ヴィヴィオだって会いたがっていたから。急遽決まったことだけれど、実現に至った。
私だって、エイミィに会いたかったというのもあるし、都合さえ付けばアリサやすずかに会うことも出来る。そんな状況で、断る理由はなかった。
もっとも、急に決めてしまったことだから、都合をつけられそうなのは明日以降となってしまったけれど、3人で初詣に来られたのだから、これはこれでありなのだろう。
「フェイトちゃん、難しいこと考えてない?」
「そんなことはないよ。ヴィヴィオが風邪をひいたりしないか、ちょっと心配なだけ」
初詣に来られたのは嬉しいし、人が多いのだって醍醐味だと思う。
ただし、それは私だけの話であり、ヴィヴィオなんて大変な思いをしてそうで、可愛そう。
こちらの世界では魔法を使うことは極力避けたいし、気軽に帰って来る為には必要なことだと分かっているけれどね。この人波に揉まれたら、嫌になったりしないかな。
「ヴィヴィオは大丈夫です。なのはママのしてくれた耳当てと、フェイトママの巻いてくれたマフラーが暖かいですから」
「うん、そうだね。ヴィヴィオは寒さなんかに負けないもん、ねー」
「ねー」
あはは……なんて、微笑ましい光景を見せてくれるのだろう。年始そうそう、幸せな気分で満たされてしまった。
愛しい人と、愛娘と呼べる子が目の前で笑い合っている。ヴィヴィオの心の中に葛藤があると知りつつも、その光景に和んでしまう。
私は今幸せなのだと、幸せを感じて振りまくことすら出来るのだと。
昔求めていた、自分だけの幸せではなく。自分の周りにも幸せを広げられると、断言することが可能だろう。
笑顔にしてもらう側ではなく、笑顔を広げる側で居られるようになった。
今後も努力を続ける必要があるのは分かっているけれど、自分が成長できているのが感じられて、形にすることが出来て、新しい喜びも見つけられた。
また、それに伴い立ち向かう勇気と、逃げない勇気を更に強くすることも出来ただろう。
ヴィヴィオとの問題だって、逃げるのではなく2人で解決していくべきだ。彼女だっていつかは分かってくれるだろうし、私自身も彼女への理解を深めていかないとね。
「そうだ、帰りに綿菓子買って行こうか」
「ほんと? なのはママ大好き~」
「えへへ、ヴィヴィオが良い子にしてたらちゃんと買ってあげるよ」
――初詣って、もう少し神聖な儀式だと思っていたんだけどな。これでは、ただのお祭り騒ぎのような気がする。
沿道には屋台が立ち並び、境内に至るまで広がっている。堅過ぎるのは、それはそれで困るんだけどね。時代に合わせて、形を変えてきているのだろうか?
ま、いっか。なのは達も楽しそうだし、私だけ難しい顔をしていたら心配をかけてしまう。
こっちにいる間くらいは、心配をかけないように、難しいことを考えないようにしないとね。
「それって、なのはが食べたいだけでしょ?」
ただ、突っ込むべきところには突っ込んでおかないと、後で収集が付かなくなってしまう。
「にゃはは、フェイトちゃんにはバレちゃったかぁ」
笑顔で誤魔化そうとしているみたいだけど、さっきから屋台のチェックをしているのには気付いているからね。
お正月の後、体重計の上で悲しそうな顔をしているなのはを見るのは、複雑なものがあるし。程ほどで済むように、私が注意していかないと。
もっとも、なのはは全然太っていないんだし、ちょっとくらいお肉が付いても良いと思うんだけどな。そこら辺は、私と一緒なんだろうか?
「それにしても、初詣3人になっちゃったね」
「仕方ないよ。みんな、それぞれの都合があるからね。2日目には会えるというだけで、ついているんだと思うよ?」
アリサやすずかにいたっては、大企業の令嬢だから今の時期はとても忙しいはずなのに、私達に予定を合わせてくれた。自分達の時間を確保するのすら難しいはずなのにね。
その好意に感謝しつつ、楽しめるところはしっかりと楽しまないとね。それこそが、彼女達の望みなんだから。
「私達、遠くに離れてしまっているのにね。いつまでも友達で居てくれて、本当に嬉しいよ」
「うん。この世界の人たちには馴染みがないはずなのに、ね。アリサ達には感謝しないと」
恋人、家族が大切なのは言うまでもないけれど。友達だって、掛替えのないものなんだから。大切にしていかないとね。
この幸せを守る為に、この幸せを広げていく為に、私達の仕事はあるはずなんだから。


     ◇


「さて、順番も回ってきたし、お願い事しようか」
「あはは、本当はこれだけで終わるはずなのにね」
年の初めに願を掛け、その為に1年間の努力を誓う。願うことと誓うことを同時に行うことにより、その思いは強固なものとなる。
そんな感じで、昔はとても重要視されたみたいだけど、今では七夕みたいな感覚でお願いしているところがある。
それが悪いことなのか、変化に応じただけなのか。私には判断できない。
そして、そこに疑問を抱くべきなのかも、少しは考えても良いのかもしれない。
考えなくていいことまで考えていたら、本当に必要なことを忘れてしまうかもしれないから。
「ヴィヴィオ。賽銭箱にお金を入れてから、お願い事をするんだよ」
「はい、なのはママ」
ふふふ、故郷に帰ってきているはずなのに、なのはママは大変だね。私も手伝うから、無理しちゃ駄目だよ。
疲れた顔して会いに行ったら、何かあったのかって心配をかけてしまうから。気をつけなきゃ。
それにしても、両手を合わせてお願いをしている姿は、どことなくに通っていて、親子なんだなって感じさせるものがある。
私はなのはみたいになれるのかな? 
そして、過去の私は良い娘でいられたのだろうか?
リンディ母さん、プレシア母さん。私はあなた達の娘と認めてもらえるのでしょうか?
私は、あなた達を母さんと呼ぶ許可をもらえるのでしょうか?
今の私と、過去の私。何よりも、これからの私は2人の娘であることを、誇れる人間でいられるでしょうか?
ここで願っているだけの私では、まだ予想も付きません。
今後も大変なことがあり、その分だけ幸せなこともあるでしょう。
そんな時、私は泣いても良いのでしょうか? 笑っても良いのでしょうか?
それに答えられる1年になるよう、私は努力しよう。

――なのはに知られたら、また怒られるかな?

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