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多分ね
スト魔女より、ペリーヌ テーマ;箒です
むぅ、もうちょっと厚みが出る予定だったのになぁ
「自分の足で、一歩進むように」
箒にて行う、魔力制御の練習。前時代的ですし、ストライカーのある今、意味はないと思いますが。
それでも、この練習を通して得たものがある以上、サボるわけにはいきませんわ。
「必ず、習得してみせますわ」
アンナさんのところで練習し、私達はチームワークを身に着けました。
それまでは出来なかった、3人での編隊攻撃が可能になりました。
「なら、続けていけば今以上の可能性だって、見出せるはずですわ」
ただ、飛び。ただ、倒す。それだけでは、意味がありませんもの。
坂本少佐をお守りしたい。部隊のみんなを、ガリアのみんなを守り抜きたい。
その願いの為には、今まで通りの練習量では意味がありません。
坂本少佐がお強いのは、誰よりも訓練を重ねていらっしゃるから。
バルクホルン大尉がお強いのは、常に勤勉で練習を重ねていらっしゃるから。
中には才能や、ありえない程のセンスで強さを手に入れていらっしゃる方もいますが、生憎と私には向きません。
「自分のことです。さすがに分かっていますわ」
私は、天才にはなれない。戦況をひっくり返せるような、トップエースにはなれない。
どれだけの自尊心を持ち、思い込んでいたとしても、現実を見せられては嘘もつけませんわ。
トネールがあっても一時的なもの。戦闘において乱用出来ませんし、そこまでの威力もありません。
「それでも、諦めるわけにはいきませんわ」
坂本少佐。私の憧れであり、けして折れることのない心をお持ちの方。
横に並びたいだなんて、大それたことは申しません。それでも、背中を預けていただけるような、そんな強さが欲しい。
少しでも負担を減らせるように、少佐の肩代わりが出来るように、私は頑張らねばならないのです。
「その為には、魔法力の制御精度を上げないと」
ガリアで復興に携わっている間、私は戦場を離れておりました。
学校を直したり、道の舗装をしたり。みなさんといっしょに、ペリーヌお姉ちゃんは頑張っておりました。
確かなブランクがあり、戦闘に関する感も鈍っております。
けど、私は飛ばねばならないのです。
「今なら少しだけ、宮藤さんの気持ちが分かりますわ」
私達は、戦争中です。人類の存続をかけた、誇り高くも厳しい戦争をしております。
その中で理想を掲げることは愚かであり、また危険でもあり、受け入れられるものではありません。
ただ、それでも、夢物語だとは理解していても。理想を掲げ、理想の為に生きてみたい時もありますわ。
「負けませんわよ……」
ウィッチとしても、女としても。私は宮藤さんに負けるわけにはいきませんわ。
口には出さなくとも、心の中では認めてしまっている。下を向かずに、常に前を見ている。
そんな、ライバルに負けるわけにはいきませんの。
「少し見ない間にたくましくなって、追い抜かれないかとヒヤヒヤしますわ」
治癒魔法。彼女に与えられた、固有の技能。
先のガリア解放後、帰国した彼女はずっと練習に励んでいた。少しでも多くの命を助ける為に、彼女の努力は続いていたのです。
だからこそ、制御は不安定でも前より大きな魔法力を使えている。
「私には、あんな大きな魔法力はありません」
彼女の保有する力は、部隊の中でも有数。もしかしたら、1番大きいのかもしれません。
しかし、だからといって簡単には追い抜かせてあげませんわよ。
――私は、まだまだ強くなりますわ