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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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当ブログ内のSSは無断転載禁止です。 恥ずかしいので止めて ^^;
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みなさんお久しぶりですw
ゴメンナサイまた空きました  (;つД`)。・゜・

今後は見捨てられないよう、SSを上げられなくても週に1回は記事を書きます・・・何を書くかはわかりませんが



さて、そんなどうでも良いらさ事情は置いといて、「すずアリ」に「心近づけて」をUPしました。
時間軸的にはなのフェイの「雨降りの日」あたりですb

そういえば、気づかれた方もいるかも知れませんがweb拍手に初のクロス物「互いの道」をいれてます。
まぁ、クロスというほどでは無いのですがね  (;^_^A







「なのはちゃん達行っちゃったね」
小さくなっていく後姿を見送りながらすずかが呟いた。
先ほどまで玄関で別世界を作り上げていたなのはとフェイト。発端は珍しくフェイトが傘を忘れてきた事。まぁ、それだけで2人の世界を作ってしまうのだから、困ったものだ。
濡れて風邪を引いたら困るからと、一緒に車に乗るよう勧めたのだが、なのはにやんわりと断られてしまった。別に、私としても2人の仲を邪魔したいとは思わないから、しつこくは誘わないけどね。
それに、誘っておいてなんだけど、正直あの状態の2人を一緒の車に乗せるのはちょっとまずかったんだ・・・。
先日、すずかと恋人になったことを正式に報告した。意外な事に、恋人になった事やすずかのベッドで眠っていた事をはやては一切話していなかったらしく、少し驚かれた後で祝福される形となった。
あたしもそこまで野暮な真似はせぇへんよと笑いながら言われたが、口が軽いと決め付けていただけに罪悪感が残ってしまった。だけど、お礼代わりにと胸を揉みにきたので全て台無しだ。まったく、私の胸に触っていいのはすずかだけなのに・・・。
まぁ、はやての事は置いといて、その場ですずかがアタシの事を「私のお姫様」と宣言したせいで少し面倒な事になった。
アタシとしては大人しく可愛らしいお姫様で居たいんだけど、お姫様は我侭を言うもんやと主張するはやてに、お姫様の我侭に喜んで付き合ってくれる王子様。2人のおかげで、私の理性は焼き切れる寸前だった。フェイトが止めてくれていなかったら、何をしていたか分からない。
だって、今でも思い出すすずかの唇は甘くて誘っているようで、キスをしたい、キスをして欲しいと願った回数は既に数え切れない。それが後押しする形で常にキスをしたいと考えてしまっているんだから、まったくなんてお姫様だ。
それが続いているところに、なのはとフェイトの2人を乗せたら・・・ダメだ、絶対に感化されてすずかを襲ってしまう。すずかならソレすらも微笑んで許してくれそうな気がするが、そんな風になるのはアタシが嫌だ。恋人になったばかりだし、あまりイチャイチャしすぎるのも問題だと思う。
ただ、なのはとフェイトの仲を羨ましいと思う自分がいるのも確かで、自分ではどうセーブすればいいのか分からなくなってきている。
「ねぇ、アリサちゃん。私達もいつかしてみたいね」
恥ずかしがらずに相手を見つめられて、幸せな気持ちを周りに振りまいて、幸せである事を笑顔が語る。もちろん、アタシとすずかだって負けてるつもりは無いけれど、フェイトがなのはに合わせる形で恥ずかしがるのを減らしてきているから・・・情けない事にアタシのせいでラブラブ度が足りない気がする。すずかに寂しい思いをさせてないかな?
「今すぐにとは言わないけど、雨の日のお散歩も素敵だと思わない?相合傘うらやましいなぁ。・・・アリサちゃん?」
急に直せる事ではないけど、努力しないと・・・。
でも、私の思っているままをすずかに要求するのも・・・ダメだ。それだけは絶対に出来ない。いくらアタシがすずかのお姫様で、すずかがアタシだけの王子様だといっても、お願いして良い事と悪い事がある。
そ、それに今言ってしまうと鮫島にも聞かれてしまうし、恥ずかしい・・・ってダメダメ。何を考えているんだ、例え2人きりでもソレは言えない。すずかにだって呆れられてしまう。
「アリサちゃん。ねぇ、私の話聞いてる?」
だけど、すずかの唇が誘うように動いていて、吸い込まれてしまいそうだ。アタシを見つめている瞳は透き通っていて綺麗だし、ちょこんと乗っかった鼻だって可愛い。
やっぱりキスしたいなぁ・・・
「ア・リ・サちゃん!」
「えっ?すっ、すずか、何か用事?」
ビックリした・・・。すずかに見とれているうちに怒らせてしまったらしい。
でも、本人はにらんでいるつもりかもしれないけど、頬を紅潮させている姿はとても可愛らしい。そして、その仕草は私の理性を壊すには十分過ぎた。もう、ダメ・・・我慢できない。
「え?ええっ?ア、アリサちゃん?」
「もぅ・・・すずかが悪いんだからね」
あぁ、最高だ。すずかだ・・・私の王子様が腕の中にいる。
車の中でキスはまずいと思ってやめたけど、これはこれで・・・。柔らかくて、温かくて、ギュッと抱きしめると甘い匂いが漂ってくる。
「こんなに抱きつきやすい位置に居るのが悪いんだからね」
さっきまですずかが何を話していたかは分からないし、今はそんな事どうだっていい。
身も心もとろけていく―――


      ◇


アリサちゃんは私のお姫様。ふふっ、そう考えるだけで毎日が幸せで仕方無い。
お姫様は恥ずかしがりやさんで、みんなの前では手を繋ぐのが精一杯。だけど、時々私の事をじっと見つめて顔を赤くしてくれるのが嬉しい。その様子が以前のフェイトちゃんにそっくりだから・・・もしかしたら時間と共に恥ずかしさも減るのかな?
そんな素敵なお姫様を守れる王子様になるには、少し時間がかかってしまいそうだけど、頑張るから待っててね。
・・・でも、時々遠くの世界に旅立っている事があるらしく、最近私が話しかけても気づいてくれない時がある。今だって、そう。私が勇気を出して雨の日のデートに誘っているのに、ちっとも聞いていない。ずっと私の顔を見つめて、何か考え込んでいる。
「ア・リ・サちゃん!」
もぅ・・・私を見てくれているのは嬉しいけれど、お話も聞いて欲しいな。そう思いちょっと大きな声を出したのが悪かったのかもしれない。
でもね、熱いまなざしで見つめられてたら、おかしくなってしまいそうだったから呼んだんだよ?
「えっ?すっ、すずか、何か用事?」
やっぱり聞いてなかった・・・。こっちはドキドキして爆発しそうだったのに、困ったお姫様だね。
「え?ええっ?ア、アリサちゃん?」
「はぁ・・・すずかが悪いんだからね」
もう一度デートに誘おうと思ったら抱きつかれてしまった。そして、そのまま首筋に顔を埋めたり、強く抱きしめたりしてくるものだから・・・私にだって我慢の限界があるんだよ?優しい王子様でいるのも難しいんだよ?
アリサちゃんの王子様になるって宣言したのは守ってあげたい、傍に居たいって想いもあったけど、私自身が我慢するためでもあるんだからね。
もし、私がお姫様だったら1日中我侭を言ってしまうから・・・
もし、私がお姫様だったら1日中アリサちゃんを離せないから・・・
アリサちゃんは私に抱きつけて嬉しいのかもしれないけど、抱きつかれた私だって幸せいっぱい。ただ、お姫様よりちょっとだけ、慌てているのかもしれないけどね。
「こんなに抱きつきやすい位置に居るからよ」
そんな風に照れているアリサちゃんも可愛い。でも、あんまり可愛すぎると食べちゃうぞ。
美味しそうな唇に、綺麗な髪。そして、さっきからドクドクと音が聞こえてくる胸・・・っと、石でも踏んだのか少し揺れた。
恋は盲目、周りが見えなくなると聞いた事があります。まさにその通りで、運転手として鮫島さんがいて2人きりでも無いのに遠慮なく抱きあっていた。その事実に慌てたけど、当の鮫島さんは前を見て運転してくれていて、何事も無かったかのように振舞っている。
こっちには気づいているみたいだけど、あえて触れなかったのだろう。気遣いに感謝して、アリサちゃんに少し仕返しをしよう。
「ねぇ、アリサちゃん―――


      ◇


うわっと・・・何だ車が揺れただけか。
でも、その振動は私とすずかだけの世界を壊すには十分だった。さっきまで周りの音も何もかも消えてしまい、本当に2人だけの世界に居た気分だったのに・・・もぅ、嫌になるわね。壊れてしまった世界は再生される事も無く、微かな揺れと小さな音が車の中だと認識させる。
それにしても、抱きつくなんて我ながら大胆な事を・・・って車の中!?
その事実に驚きながらも運転席の方をそっと見てみる。そう、考えてみれば通学に使用しているこの車には、祖父の代から仕えてくれている筋金入りの運転手がいるのだ。そっと鮫島の様子を伺ったが、何も無いかのように運転を続けている。
気づいてない訳無いわよね・・・。はぁ、後で鮫島には話しておこう。彼なら誰かに言いふらす事も無いだろう。
「ねぇ、アリサちゃん―――してもいい?」
「え?ちょ、ちょっとすずか!?」
鮫島の気遣いに感謝し、一安心していたところですずかがおねだりをしてきた。小さな声だったし、わざと聞こえにくいようにしたんだろうけど・・・本当にここでするの?
驚いているアタシの返事を聞く気は無いとばかりに迫ってくるすずか。その潤んだ瞳に射止められ、ぷっくらとした唇に釘付けにされ、私は逃げる事が出来ない。
「可愛いアリサちゃんを見ていたら、我慢できなくなったの」
だから、そんな事言っちゃダメだってば・・・。アタシの王子様はどうしてこう恥ずかしげも無く言えるのだろう?普段なら絶対言わないわよね?
「ふふふ・・・アリサちゃんの為なら私はどんな風にでも変わって見せるよ」
言葉に出した覚えは無いんですけど・・・でも、この状況は本格的にマズイ。
日頃は可愛らしくて、王子様には見えないすずかだけど、スイッチみたいなのが入ってしまえば別だ。姿形が変わるわけでもないのに、アイドルだって裸足で逃げ出しそうなくらいに格好良くなる。もう、そんなすずかに迫られたら逃げられないし、逃げたくない。
さっきからバクバクいっている心臓。その音が聞こえてしまいそうな位置にすずかがいる。
唇が段々迫ってきて、唇に意識を吸い取られているようで・・・あぁ、何だか幸せすぎてふわふわしてきた。視界も白くなってきたし、体も痺れてきた幹事だ。
「ちょ、ちょっとアリサちゃん?」
何かにふわりと包み込まれる心地よい感覚に身を任せ、私は意識を手放す・・・。

さぁ、眠り姫に口付けを―――



いつもながら謝りたい気持ちでいっぱいです orz

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