テーマ：迷子 - 雨の降る日に

ゴールの分からない道。どこに向かっているのか、それすら分からない道。
いや、アタシが道だと思い込んでいるだけで、実際は道ですらないのかもしれない。
何も分からないのに、全てが否定される。そして、逆に全てが肯定されることもある。
どれだけ意地の悪いやつが作ったのか、問い詰めたくなる時はけして少なくはない。
――人生とは、困難の塊である
どこかで読んだ、もしくは聞いたことのある台詞。
その時は、当たり前の事ねって感じたくらいだったけど。今なら、もう少し違った感想を抱けそう。
確かに、人生は困難が山のように待っている。
笑っていても、怒っていても、迫ってくるのだから逃げようがない。
それこそが大人になる事であり、社会で認められる為の手段なんだって。そんなふうに言われているけど、それだけじゃないわ。
大人になる為の手段は、それだけではない。迫ってくるだけのものを待っていて、強くなっていけるはずないでしょ？
自ら進んで、アクションを起こさないと。いつか、生きる事から逃げてしまう。
ただなんとなく過ごす毎日。何の変化もなく、何か目標を持つわけでもなく、ただ流されるままに生きている。
それはそれで、楽しいのかもしれないわね。何も考えなくて良い、何かを頑張ろうって思わなくても良い。
だけど、つまらないでしょ？
何も起きない、何も起こせない。そんな毎日は、つまらないでしょ？
あなた達だって、何かは感じているでしょ？
けど、努力したくないから、もう一歩先へ行くことを諦めているから、あなた達には何も訪れない。
まぁ、そうだとしても、悪くはないのよ？
それなりの楽しさと、それなりの夢は持てるのだから。
その小さな世界の中で、満足していれば良いわ。
アタシ？　アタシは、そんなのゴメンだわ。
苦しくて、悔しい事がいっぱいあって、逃げたくなる事も山のようにあって。
けど、ホントに幸せがソコにあるんだって、自分を信じていける世界を見つけたから。アタシが生み出せる幸せを見つけたから。
こっちの世界からは、戻らない事にしたの。
だって、アタシの探していたものはここにあるから。アタシを必要としてくれる人は、先に来ていたから。
アタシはただ、心を決めるだけだった。それが必要なことであれば、受け入れるだけだったのよ。
苦しみも、悲しみも飲み込んで。前に進めるように、強くなれば良い。それだけのことだから。
２人でなら、平気よ。