忍者ブログ
ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
HN:
らさ
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


メールアドレス
yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
◇を@に変えて下さい
当ブログ内のSSは無断転載禁止です。 恥ずかしいので止めて ^^;
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

テーマ:煙 アリサver

ずっと傍にいたはずなのに、未だに掴みきれていないもの。ずっと一緒にいたとしても、全てを分かってあげることが出来ないもの。
「どうして、こう。失敗するのかしら」
アタシはすずかが好きだ。愛している。
それなのに、ずっと傍にいたいと願っているのに、ケンカしてしまった。
何が原因だったのかはいまいち思い出せないけど、多分アタシが悪いのよ。
すずかはいつだって一生懸命で、アタシのことを1番に考えてくれていて、傷つくことだって恐れなくて――見ているだけは辛かったから。アタシだって頑張れるんだって、見て欲しかっただけなのに。
どうしてこんなふうになっちゃったのかしら。
「それが分かれば、苦労なんてしないのよ」
一緒にいられれば嬉しくて、傍にいるだけで幸せになれて。そんな関係だったとしても、時にはすれ違う。
こんな時が唐突にくることくらい、アタシ達は分かっていたはずなのに。避けることが出来なかった。
アタシはすずかの傍にいたい。どんな時でも、傷つくことが分かっていても、2人で一緒にいれば耐えられるはずだから。
寂しい風も、冷たい夜も、焼け付くような陽の中でさえ、傍にいたい。
けど、すずかは許してくれなかった。お姫様だからって、大切だからって、アタシを遠避けようとした。
すずかの気持ちが分からないわけではない。彼女の優しさを感じていないわけでもない。我侭でもいいから、怒られてもいいから、傍にいたかった。
「どうして、喧嘩になるのかしら?」
アタシ達の思いがすれ違ったのは確かで、気持ちが衝突したのも偽りのない真実。
ただ、それは互いを想っているからこそのもの。大切にしたいからこそ、ぶつかったのに。いつものように溶けて交じり合うことはなく、反発しあって。分かれてしまった。
「アタシは、傍にいたいのよ」
すずかの傍にこそ、アタシの幸せがある。すずかが傍にいるから、幸せになれる。
理屈でも、感覚でもなく、これこそがアタシの真実。
好きな人の傍にいられること、好きな人と一緒にいられること。気持ちが離れることなく、傍で支え続けること。
それが叶ってこそ、幸せになる為の道を歩めるの。心を偽ることも、言葉で飾る必要もなく、自分のままで幸せになれる。
だけど、すずかが目指している先はちょっとだけ違う。前々から感じてはいたけれど、あの子はちょっと過保護なのよ。
アタシが傷つくことを、絶対的なまでに許さない。何があっても、どんなことからでも、私を守ろうと奮闘し続ける。
そういった立場に憧れがないわけでもない。白馬の王子様を夢見たことはないなんて、嘘をつくことは出来ない。
守られること、大切にしてもらっていること。それ自体は、感謝しているのよ。
「だけど、そんなのおかしいわ」
2人で幸せになるんでしょ? 2人だから、幸せになれるんでしょ?
そう言ってくれたのに、どうして1人だけ傷つこうとするのよ。
どうして、傷まみれの心を隠そうとするの?
どうして、アタシに相談すらしてくれないの?
アタシはすずかの恋人なのよ。愛し、愛される仲なのよ。すずかの全てを受け止めるべき者よ?
何故、隠すの? アタシはずすかの力になれないって言うのかしら?
何故、相談してくれないの? アタシでは、力不足だって言うのかしら?
すずかを想う気持ちなら、誰にも負けない、負けられないアタシにそう告げるの?
すずかとは言えども、それは認めるわけにはいかないわね。認識を改めてもらわないと困るわ。
アタシは弱くて、頼りにならないのかもしれないけど。この気持ちは本当なのだから。
どこまでも追いかけて、離してあげないんだから。

――すぐに追いつくから、待ってなさい
 

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メール
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
- HOME -
ピックアップ
web拍手
VOCALOID関係
その他リンク
Powered by  [PR]
 | 忍者ブログ