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すみません、すごく眠かったんです
半分寝ながら書きました
反省してます
(・x・) ダメダナ
すずアリ に テーマ:変化 をうpです
何も変わらずに、アタシの目の前に横たわっているモノ。
重くのしかかり、邪魔はするくせに、全然助けてもくれないモノ。
アタシ、アリサ・バニングスにとって、世界とはその程度のものでしかなかった。
何も変わらないんだって、絶望するのを傍で待っていて。絶望した瞬間に暗闇に引きずり込むような、そんな存在でしかなかった。
別に、アタシが生まれ育った環境に問題はなかったのよ? 確実に恵まれている方だったし、貧困にあえぐようなこともなかった。
ただし、良家のお嬢様として教育を受けていく中で、まだ見えなくても良い世界に足を踏み入れてしまった。ただそれだけのこと。
そのお陰で、アタシの目に映っている世界は薄っぺらくなってしまった。全てが嘘で、本当のことなどどこにもなくて、誰も気づかないフリをしているんだって――
全てはアタシの手の届かないところで行われて、アタシは結果を眺めているしかなくて。何もしなくても良い代わりに、何も出来ない。面白いことが何にもない世界。
まぁ、実際はそんなことはなかったし、殴られればちゃんと痛いんだって後々理解したけどね。
すずかをいじめて、なのはに叩かれて、2人に助けられて。あの後、友達になってからはビックリした。
みんなそれぞれに不安や不満を抱えていた。どうしようもないことに憤りを感じ、どうにかしようって足掻いていた。
全てを諦めかけていたアタシとは違い、前に進もうと傷を増やしていた。
「アタシには、不思議だった」
どうして、そこまでして進もうとするのか。
どうして、傷ついてまで進めるのか。アタシには分からなかった。
「違うわね。理解する努力を放棄していたの」
努力することを放棄したアタシには、みんなと同じものが見えるはずはなかった。
それで問題がないんだって、アタシの方が一歩進んでいるんだって、勘違いしていたの。
人間は積み重ねることによって、全く違う道を目指すことも出来るのに。何気ない行動から、何気ない言葉から、自分を変えていけるのに。
「まぁ、すずかが教えてくれたけどね」
一緒に遊んだりする上で、大切なことや、重要なことを教えてくれた女の子がいた。
世界にある可能性と、その面白さを伝えてくれた女の子がいた。
彼女がいてくれたから、アタシは気づくことが出来た。気付いて、変わることも出来た。
理想とする自分を見つけ、理想とする世界を見つけ……。そこに向かう為の、方法を探し当てた。
まぁ、当然のように苦労と困難の連発だったけど、楽しかったのよね。
何気ない日常に、変化をもたらすのは自分自身。
つまらない毎日を、楽しい毎日に変えるのは自分自身。
つまらないとふて、勝手に見限るのも自分自身。
一歩踏み出した先には闇しかなく、だからこそ理想と言う名の、ゴールが必要。
一緒に歩んでくれて、手をとってくれる人が必要なの。
「ふぅ……」
――久しぶりに難しいことを考えたら、おなかが減ったわね